仕留めた鹿とイノシシを豪快に食す
滋味豊かな肉を食らい、駆除された動物たちを成仏させる
天武4年(676年)の天武天皇による「殺生禁断令」で、牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁じ、明治維新まで原則肉食を禁じていた日本ですが、よく読めば「以外(このほか)は禁制(かぎり)にあらず」となっていることから、鹿とイノシシの肉食は、当時の国家権力でも禁じることができないほど広く習慣になっていたのだと思われます。
以上日経BP うまいもん探訪 より
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過保護や放置で自然界のバランスを崩してきたため、また猟師の高齢化・減少により
山間部の畑では収穫前の作物を全て食べられてしまう獣害も発生している。
ボタン鍋として知られる冬場のしし鍋は有名で食べたことのある人も多いだろう。
フランスではジビエ料理として野鳥は代表素材になっている。
シカ肉のベニソンステーキはニュージランドの名物、牛肉よりも珍重され価値も高い。
血生臭いとか固いとかの印象を持つ人も多いがしっかり単時間処理と管理保存された肉はいずれも旨い。
野趣溢れる味の三役、猪鹿鳥。
自然を生かしながら上手に恵みを利用して欲しい。