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中米のそば放浪

中米、エルサルバドルの発見、おかしいと思うものなど写真と紹介。ふらふら放浪の bagabon 今は日本でのんびり生活中。

一服の清涼剤

2013-08-16 | 落語
暑いと思ったり、暑いと言うから暑いのだ、
暑いと声に出さず「心頭滅却すれば火もまた涼し」と我慢の精神を発揮しても
連日35度もあれば裸になって団扇でいくら扇いでみても汗はにじみ出てくる。

打ち水、風鈴、金魚、すだれ、わらびもちなどで多少涼やかな気分にはなれる。

耳に刺激を与える怪談話のお笑いを思い出し聞いてみた。

【上方落語】
桂枝雀『幽霊の辻』
怖さとは何か?、怖がる人の心理を巧みに表した話、他人が怖がるのが楽しい。


桂枝雀 『皿屋敷』
番長皿屋敷、お菊さんが夜な夜な現われ一枚二枚と皿を数える。

桂枝雀 「七度狐」
お伊勢参りの途中に狐に化かされ大騒ぎ。

お笑いゆえ寒くはならないが、しばし暑さを忘れる一時が過ごせる。

髪型落語

2010-08-13 | 落語
落語家5代目 桂米團治さん「ゲストの名前を間違えて…」(産経新聞) - goo ニュース


 【新・関西笑談】まもなく襲名2年(4)

 ■失敗は一生懸命さが生んだ災い。

 --小米朝時代から数々の失敗談をお持ちですが、あれは本当ですか

 米團治 マネジャーがおるんで証言してもらいましょう。

 吉川晃央マネジャー すべて実話です。ノンフィクションでございます。

 --ラジオの出演日を忘れたり、落語会をすっぽかしたり。なぜ、そんな失敗を

 米團治 つまりですね。まわりに気を遣いすぎて、肝心なことが抜けてしまうんです。藤山直美さんに言われたことがあるんです。あんた、ほんまに細かいことに気遣うのに大きなとこ抜けてるなあ、いうて。

 --有名なのは桂歌丸師匠の名前を間違えた一件

 米團治 あれは(平成18年9月の)天満天神繁昌亭のこけら落とし公演で、本当は米朝が口上を述べるところを、骨折して家で寝ていて「代わりに行ってくれ」と。行きますと「司会をせい。東京から日替わりでお師匠さんがお見えやから、失礼のないように」。言いながら、皆、ニヤニヤ笑うんですよ。ゲストの肩書を見ると「落語芸術協会会長」と書いてある。間違えたらあかん思うて「落語芸術協会、落語芸術協会…」と何遍も繰り返して、で、舞台で言えたら、ほっとしたんですな。「三遊亭歌丸師匠がお見えです」と。

 --で、どうしました

 米團治 師匠が小さい声で「桂だよ。三遊亭じゃないよ」。エッと思うたら、師匠がなんや顔の上の方を指差すんです。「あ、カツラでした」「こんなカツラあるか。これは地頭だよ」「すんません。もう一度やり直させてください」

 --まるで落語そのものですね

 米團治 続きがありまして。夜の部までの間に、楽屋にあったジャケットをはおって足つぼマッサージに出かけました。終わって「お預かりしていたジャケットです」と持ってきたのが僕のと違う。「誰か間違って着ていったんちゃう」「でも、これしかありませんので、念のためポケットをあらためていただけませんか」。そうすると、ポケットに繁昌亭の地図と新幹線のキップが入っている。歌丸師匠のお付きの歌若さんのジャケットだったんですわ。地下なので携帯電話の電波が届かなくて、上に行くと着信がぎょうさん入っていた。ほんまジャケットの色味がよう似てたんですわ。これ、言い訳になりませんわね。

 --天然ですか

 米團治 そんな、ひと言で片づけんといてください。天然や、養殖やいう問題やのうて、これは一生懸命さが生んだ災いです。

 --米團治になられてからは失敗は

 米團治 おかげさまで、あまりないですね。

 --一生懸命が失敗の元とすると、あまり一生懸命ではないと

 米團治 そうそう、7割ぐらいで…。違いますって。(桂)文珍さんが東京の国立劇場で10日間の落語会をやられて。連日満員ですから、すごい快挙です。そこにゲストで呼ばれまして、ちょっと米朝の話をしようと。「エー、米朝もまだまだ元気でございまして、84歳でございますが、虫歯が一本もない」「全部入れ歯でございます」というのがオチです。ところが、「米朝も84歳で、入れ歯が一本もない…」と言ってしもた。お客さんはアレッという顔をしてるし、文珍さんは楽屋でゲラゲラ笑っていたそうです。それがDVDになるそうで。入れんといてほしいなあ。(聞き手 鹿間孝一)

以上産経新聞より転載bagabon
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上方落語界の貴公子、人間国宝・桂米朝の息子 
二世とは言えどこかの先生と呼ばれる高給盗人と違いただ座っているだけではない。
話をしっかり分かるように説明して分からせ笑わしてなんぼである。
親の名前が大き過ぎるだけに噺を引き継ぐだけでなしにどう個性を出していけるかに悩んだ筈。
通訳を目指すほどのドイツ語にも堪能、クラシックやオペラにも造詣が深く落語ネタにも取り入れている。
最大の弱点はお笑いにはマイナスにもなる端正すぎる顔立ち、歌舞伎役者のほうがしっくりくる。
細身の体つきは女形の化粧、踊りもぴったりである。

子どもの頃はサッカー少年だったそう。そちらで名をあげていればベッカム以上のマスクで
人気を博したこと間違いなし。
間違いや失敗などやりそうもない米男児? 桂米團治師匠
緻密で隙のないイメージと違うところが近づける人間としての魅力であろう。

父桂米朝とは違う持ち味、歌って踊れる国際落語家に期待したい。

先代が築いた「創作」はいずれ… 桂米團治、まずは自分なりの5代目を

桂米團治、米朝襲名は「さいならー」ですわ

【新・関西笑談】まもなく襲名2年(5)落語家5代目 桂米團治さん

【新・関西笑談】まもなく襲名2年 落語家5代目 桂米團治さん
このシリーズ(2)から(5)まででなぜか(1)が見当たらない? 


小米朝から桂米團治襲名への
いいテレビ映像録画がありました。  
情熱大陸 動画 桂米團治 

2度目試してみたら見られなくなったので
上のサイトで見られなければYouTubeより選んでください。 
RAKUGO 小米朝から米團治へ

襲名・桂米團治 2008 その1  その2  その3 

星になった王子様

2009-10-31 | 落語
落語家の三遊亭円楽さんが死去 「笑点」司会で人気 (共同通信) - goo ニュース

 流麗な話芸が持ち味で、テレビの演芸番組「笑点」でも親しまれた落語家の三遊亭円楽(本名吉河寛海)さんが29日死去した。76歳。葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く予定。喪主は妻和子さん。55年に六代目三遊亭円生さんに入門し、62年の真打ち昇進、五代目円楽を名乗った。「星の王子様」の愛称で人気を集め、落語家タレントのブームをつくった。07年に旭日小綬章。


以上共同通信より転載bagabaon
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お茶の間に落語という芸をテレビを通し身近にさせ売り込んだ商店?!笑点

円楽さんは歌丸さんとともに、66年の放送開始時の出演者だった。 

番組内容は大喜利を中心に誰にも分かりやすい即興のやりとり笑いが
今も続く長寿の秘訣となっている。

上手い答えに与えられる「座布団1枚!」は一般人の日常会話に浸透し使われている。 


代々の司会者は放送メディアと笑いを通じて一言投げかけて来た
立川談志
前田武彦
三波伸介
三遊亭円楽
そして桂歌丸 いずれも骨のある人である

その中でも最も長く23年間も司会進行を務めていたのが円楽師匠。

東京の落語自体を殆ど聞いたことがないのでここでのやり取りの印象が主だが
実家は寺院ゆえか話しぶりは説いて聞かせる人情噺が得意であったとのこと。 

出ていなかった時期もあるのだが回答者、司会者としてずっと出続けているイメージが強い。
正に笑点の顔、馬面のはなしか、長いいや広い知識をそこここに感じ取れた。


夢高く 語り続けて 惜しまれて トリの幕引き 落語家昇天

空の高座からも「がはははっ」と笑い続けていそうです。

 ご冥福をお祈りします。 定吉 お線香を!




2009.11.01(日) 357 PV 110
2009.10.31(土) 461 PV 159 IP 9864 位 / 1317340ブログ
2009.10.30(金) 313 PV 136
2009.10.29(木) 401 PV 131
2009.10.28(水) 477 PV 136
2009.10.27(火) 408 PV 102
2009.10.26(月) 436 PV 109

ライオンがトラを噛み殺す

2008-12-20 | 落語
海外では短波で放送している NHK WORLD ラジオ日本 の再編成放送を
パソコンで聴くことができる。⇒ RJ ON LINE RADIO JAPAN ON LINE

この放送の中でトラがライオンに噛まれ死んだと聞いた。
12月13日か14日、韓国の動物園での事らしい。

どこかのニュースかブログに出ているだろうと探してみたがあまり話題に
なっていないのか探し方が悪いのか下記のサイトにしか見当たらなかった。
も少し詳しく説明をしていたが事件の概要は以下を参照ください。

Innolife.net  より全文引用

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動物園でライオンが虎を噛み殺す
2008/12/18(Thu) 07:44

動物園で虎がライオンに噛まれて、死ぬ事故が起きた。

http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=2&ai_id=92939

昨日午後3時半頃、全羅北道全州市全州動物園で飼育係が投げたえさで、
七歳のライオンと六歳の虎の間でけんかになった。

この過程で虎がライオンに首を噛まれて、その場で死んだ。

全州動物園関係者は死んだ虎はシベリア産で、急所を噛まれて、
呼吸困難で死んだと述べた。

© Innolife & Digital YTN & Joynews24 & inews24

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虎と動物園と聞くと落語の 動物園 の話を思い出してしまう。

のんびりした時代のずぼらな男の仕事探し。いくら紹介しても続かないので
一体どんな仕事なら本当にやれるのか言いたいだけ言わせてみると
「早起きが苦手、力仕事はいや、口下手で人と話すこともなくブラブラと
一日過ごして1万円も貰えたら」と好きなことを言っている。
ところがこの男にピッタリの仕事があった。

動物園からは遠い田舎へ動物を運んで見せる移動動物園で人気のトラが亡くなった。
呼び物の猛獣がいなくては寂しいので、この虎の皮を被って
それらしく動くかじっとしていれば何とか格好がつく。
この着ぐるみを着て虎になる人間を探していた。

紹介状を携え山奥までやって来たところ園長より早速虎の皮を渡され被ってみる。
歩き方や仕草を教えてもらい不安ながら檻の中へ入る。
「昼飯はどうする、タバコは吸えませんか、小便はどこで?」と気が付くたびに
園長の名を呼び質問をするがそうこうしているうちに開園の時間となり
檻に鍵を掛けて行ってしまう。

不安ながらも虎になりきり檻のそばへ来る人を脅かしたりでヒーロー気分。
腹のすく時間となり我慢できず、パンを持っている幼児に「パンをくれ」と
ねだり危うく正体がばれそうにもなる。

やがてマイクで猛獣特別ショーの案内。『虎の檻の前へお集まり下さい』
トラの檻へライオンの檻を近付けてきた。
『トラの檻へとこちらのライオンを放ち入れます。
密林の王者虎と百獣の王ライオンとの世紀の戦いやいかに~』

そんな話は聞いていない。これでは1万円も安すぎる。
ライオンがどっしりとした足取りで入ってくる。
おいライオン来たらあかん、あっち行け!
パンを取られた子どもが「お母ちゃん、このトラ弱いなー」
大向こうより「こらー、トラ頑張れー、おれが付いている」

お前がついていてもどうにもならん。なんまんだぶなんまんだぶ・・・・

トラは檻の隅で小さくなって震えている。
のそのそと近づいてきたライオンがトラの耳元でささやいた。
「心配すんな、わしも1万円で雇われたんや!」   

古典の力

2008-07-20 | 落語
【時々、すっぴん】大阪・文化部 亀岡典子 若者を惹きつける古典の力(産経新聞) - goo ニュース

「感動しました!」。文化部の後輩記者が興奮冷めやらぬ口調で繰り返した。昨夜初めて上方落語をじっくり聞いたという。

 「あんなすごい世界があるなんてびっくりしました。特に笑福亭仁鶴さんの『代脈』大阪弁って実は品があってなんともいえない抑揚があるんですね」


 彼女は東北生まれの東北育ち。文化部に来て1年。当初は上方落語が理解できるか心配だったそうだが、1席目で虜(とりこ)になった。


 3カ月前には文楽も初体験。14歳の少女・お半と分別盛りの中年男・長右衛門が京の桂川で心中する「桂川連理柵(れんりのしがらみ)」を見て、「すごかった! 文楽があんなに深い芸能とは知りませんでした」と目を輝かせていた。


 上方落語も文楽も大阪の土壌に花開いた伝統芸能。その豊かさ、魅力に、大阪に対する先入観が見事に覆された、と語ってくれた。


 大阪というと最近は、吉本の笑い、ど根性、たこやき、阪神タイガース…のイメージが強い。


 しかしながら京阪(京都と大阪)には昔から、豊穣(ほうじょう)で奥深い芸能が生まれ、花開いてきたのである。文楽はもちろんだが、江戸元禄期に初代坂田藤十郎が創造した、はんなりと色気のある上方和事芸の上方歌舞伎、藤山寛美に代表される涙と笑いの人情喜劇、そして人間の内なる情念や思いを象徴的な振りで表現する上方舞…。


 記事続きは こちら

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新しいメディア、多岐に渡る情報の受信、日々の暮らしの変化で
時代や背景が分からなくなってくる。

それゆえ内容が難しかったり、言葉が分からない理解できない、
テンポがゆっくり過ぎて馴染めない、なども確かにあるだろう。

一世を風靡した大衆芸能、長年続いている灯を消したら
あとは文字、写真などでしか見られなくなる。

一時的なブームでなく飽きずに長く続くためにはよい作品と演者、
そしてそれを楽しみ、評価してくれる観客層が必要になる。

伝統芸能は是非、 生の舞台でも楽しもう。
昔の生活や考え方、当時の流行を知る助けにもなる。

たまには劇場や寄席に足を運んでライブの臨場感とともに
古い世界へのイメージを膨らませよう。

GO GO ! エキゾチック、ジャパン !


** 落語の粗筋はこちら→ 『代脈』 


噺を全て読みたい方はこちら→ 『代脈』 笑福亭仁鶴 頼りない医者見習い生のとぼけたやり取りのお話です

(おまけ)
ずっと先になりますが関西の方はラジオで聴けます
日曜日 ABCラジオ(1008kHz) 8:30~9:00 日曜落語~なみはや亭~
第560回 9月14日 笑福亭仁鶴「代脈」

その他
7月20日 笑福亭仁智「めざせ甲子園」
7月27日 桂文珍「船弁慶」
8月24日 桂春團治「皿屋敷」
8月31日 月亭八方「算段の平兵衛」
9月07日 桂ざこば「遊山船」

桂米朝 関連

2008-05-09 | 落語
昨日の記事、米朝師匠に絡めて引き続きネットでの落語のページを
少し探してみました。流石人間国宝、書籍、CD,ビデオ、DVDなど
での落語全集が多々、出ておりますので無料で見られる落語は
見当たらず、残念ながら私のつたない検索力では落語国宝映像を
見つけられませんでした。

長時間大作の『地獄八景亡者戯』が子供絵本の世界にまであることも
初めて知りました。

じごくのそうべえ―桂米朝・上方落語・地獄八景より (童心社の絵本)
By 田島 征彦

こどもたちも大喜びの人気絵本とのこと、どのように
描かれているのか、一度手にとって見たいものです。


落語関連で少しだけ映像が見られる、噺が聞けるものがありましたので
演者は異なりますが一部紹介しておきます。

米朝一門の中の奇才・爆笑落語家 桂枝雀
早くして亡くなられましたが見せる、笑わせる表現力No.1
YouTubeより 桂枝雀の落語

くだを巻き呑み屋の亭主をからかうやり取りは本当に可笑しい
上燗屋  是非、御覧下さい。
8分25秒の高座です。 『すびばせんね!』 

枝雀師匠のちょっと変わった、珍しい新作落語がありました。
怖がりの旅人に道中案内をするおばあさんの
『一寸、お知らせしておきます』と言う怖い話の説明が
何とも言えぬ味があります。
幽霊の辻 (1)(2)部構成、映像は漫画になっています。


同じYouTube ですがこちらは音だけです。

世の中 まーるく収める 四角い仁鶴師匠の噺、『どんなんかなー』

牛ほめ 笑福亭仁鶴 (1)(2)(3)部に分かれて録音されています。
にわか知識で新築の家をほめ、牛を褒める噺です 

(1)家のほめ方は
南天の床柱、萩の違い棚、黒柿の床框

(2)掛け軸のほめ方は
唐人よ、ここまでござれ天の原
三国一の富士が見たくば     蜀山人(大田 南畝)

(3)良い牛の特徴は
天角地眼一黒鹿頭耳小歯違


そんな立派な素材を利用して本格的に建てられた邸宅は
古いお寺か、由緒正しき旧華族の豪邸にしか残ってはいないかも知れません。
かつてはそこそこの知識人なら知っていたことなのでしょうが
このような落語の世界でしか聞けることが無くなった現代。

小遣い欲しいばかりに難しい褒め言葉を聞き書いたものを懐に入れ
うろ覚えで一所懸命に口にするアホの説明を聞いてみましょう。

国宝に ひび

2008-05-08 | 落語
写真は米朝よもやま噺より

桂米朝さんが転倒、腰を骨折し入院
2008年05月08日

 人間国宝の落語家桂米朝さん(82)が転倒、負傷して入院した。所属する米朝事務所によると、3日に大阪市のトリイホールでの公演を終えた後に駐車場で転んで入院、7日に第一腰椎(ようつい)骨折で1カ月の入院と診断されたという。

 12日に大阪府吹田市で開かれる米朝一門会と、24日に京都市である第200回記念上方落語勉強会は休演する。

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こんな時に人間国宝・米朝師匠に失礼なタイトルながら 
大大ファンの落語家ゆえ、あえて洒落で  

先ほど別のページで米朝さんの
asahi.com>関西>関西を楽しむ> 米朝口まかせ を読んでいたところでした。

他の記事を読んで戻ってみたら上記のニュースにびっくり。
まだまだお元気ながら 自身の満足・納得のいく落語でなくなってきたと
独演会を最後にされる旨発表されたのが1年少し前だったか。
勿論、82歳のお歳ですので足腰が少し思うようにはならなくなって
来られているのでしょうが、お酒と口は歳知らずのようです。

早い回復で元気になられますよう 秋葉さんのお札はってお祈りします。

上方落語ファンの方々に載せるまでもないでしょうが
 ご参考まで  


上方落語のネタ あらすじ背景など

世紀末亭 読む上方落語


米朝事務所ホームページ 

『鉄砲勇助』

2008-04-01 | 落語
4月1日はエイプリルフールの日

嘘をついても許されるとの事でいろいろアイデアを練っている人もいるかもしれません。
今までに海外の放送局がこの日に「宇宙人が攻めてきた」などを大真面目でニュースを流して本当に人々が大騒動になったこともあるようです。
信じる人はまさかないだろうと思って洒落で伝えても信用ある?マスメディアが放送すればパニックに陥ることも想像されます。

普段ウソをつかないものがその日にやるから見事に引っかかるのでしょう。

昨今のように偽装、やらせ、問題隠しばかりでは毎日がエイプリルフール
騙されないように気をつけねばなりません。


ウソつきを公認され、ほら吹きを自慢にしているような話の落語です。
少しだけ噺を上方落語のネタより あらすじ解説文を引用紹介します。
もっと馬鹿馬鹿しい内容を見てみたければ
こちらより。→ 『鉄砲勇助』 

北海道は寒いとこですなあ。田んぼで、鴨がドジョウかなんかをつついている所へ、寒い寒い風がビューッと吹くと、一面がパリンパリンと凍ってしまう。鴨は足をとられて、飛び立つことができん。これを皆が鴨刈りに行くんですな。鎌を持ってカゴを背負い、足首をつかんで、鎌でシュッ、カゴへポイ。これだけでも笑えますが、まだまだ…。先に行った人は、大きい鴨ばっかり刈っていくんで、小さい鴨は残る。また、残った小さい鴨ばっかり刈っていくもんもいる。これが鴨クズ拾い、て、紙屑拾いのシャレですわ。ほんで、春になると、この刈った鴨の足から芽が出て鳥になる。これがカモメ、って、よ~考えてあるわ。

 大雪が降ったら家が埋まってしまうんで、向こうの家々は壁に穴を開け、そこに節を抜いた青竹を通すとのこと。つまり、家と家とが竹でつないであるんですな。そこで大雪が降った明くる朝、お互いの安否を確かめるために、青竹に向かって“おはよう~”と言うと、向こうからも“おはよう~”。もう少々寒くなると、この“おはよう”が竹の中で凍る。ほんでこれを棒でつつくと、向こうの家に“おはよう”の塊がゴロッと出る。こっちにも出てくる。あちらこちらからの塊が、囲炉裏のそばで解け出して、“おはよう”“おはよう”“おはよう”と、うるさい、うるさい。ハッハッハッハッ…。

はてなの茶碗

2008-01-23 | 落語
お題字写真は 上方落語のネタ より

なんでもない 一つの湯飲み茶碗が 目をつけた大阪の商売人、京都の茶道具店の旦那さん 人のつながりで時の帝にまで話が上がっていく。
商人の思惑と珍品の意図せぬ方向への新展開、各人物の価値感と発想が躍動的。
人物の性格描写、話の始まりから展開、流れに無駄がなく自然でその場面にどんどん引き込まれていきます。

上方落語のネタ はてなの茶碗の あらすじ解説で興味を惹かれたら、更に下の 読む落語 でじっくりお楽しみください。


発端は清水寺の音羽の滝の横手にある茶店から話が始まる。

 この茶店で一服していた、かつぎの油屋さんが主人公となります。隣に座ってお茶を飲み、“はてな”と首をかしげて茶碗を置いて帰ったのが、茶道具屋の金兵衛さん、京では有名な目利き、一名“茶金”さんであります。この省略の仕方、昔からあったのですね。茶道具屋の金兵衛さんで茶金、嵐寛寿郎で嵐寛、木村拓哉でキムタクと…。

 なけなしの大金をはたいて、この茶碗を茶店の主人から奪うようにして買った油屋、箱・包み・自分の身なりを変えて茶金さんのもとへ。番頭さんとやりとりがあって、茶金さんに見てもらうと、清水焼でも一番安い茶碗、ただ、ヒビや割れがない完品なのに、どこからともなく漏れるので、“はてな”と首をかしげたという話であります。

 事情をさっした茶金さん、何がしかの金を与えて、油屋を帰した後、この茶碗は関白・鷹司公の前に出され、“清水の 音羽の滝の おとしてや 茶碗もひびに もりの下露(したつゆ)”という面白い歌が添えられ、果ては時の帝の前にも出されて、“はてな”という箱書きがすわって、大変評判となります。これが、大金持ち・鴻池さんに事実上千両に売れ、半分が油屋、もう半分が茶金さんのものとなり、茶金さんから大阪へ帰るように諭されながら、喜んで油屋が帰ります。後日、店の前での大騒ぎに茶金さんが出てくると、油屋さん、「茶金さん、十万八千両の金儲けでっせ。」「何、十万八千両の金儲け?」「水甕の漏るのん持って来ました。」


* 病膏肓 東西落語特選 *
『読んで』も面白い、落語。
上方落語
読む落語。はてなの茶碗