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「N国党は反社会的カルト集団」と投稿 名誉毀損で訴えられたライター、控訴審でも勝訴 東京高裁

2025年03月18日 19時52分42秒 | 社会

「N国党は反社会的カルト集団」と投稿 名誉毀損で訴えられたライター、控訴審でも勝訴 東京高裁

Yahoo news  2025/3/18(火)  弁護士ドットコムニュース

 

全国の選挙を取材している選挙ウォッチャーちだい(本名・石渡智大)氏(46)が、「NHKから国民を守る党」(代表・立花孝志氏)を「反社会的カルト集団」などと表現したことに対して同党が名誉を毀損されたとして損害賠償を求めた裁判の控訴審で、東京高裁(裁判長:鹿子木康)は3月18日、N国党の控訴を棄却した。

ちだい氏は「政治が過激な思想をしてるのは非常に危険。火事と同じで、小さなうちに火元を断たないと大きな火事になってしまう」と述べた。

  • 1審・東京地裁「違法性を欠く」と判断

判決文などによると、ちだい氏は2024年6月、東京都知事選で「NHKから国民を守る党(N国党)」が24人の候補者を擁立したことに関連して、X(旧ツイッター)や動画配信サイトで、以下のような発信をした。

今日も反社会的カルト集団『NHKから国民を守る党』が展開しているポスター掲示板のショバ代ビジネスについて、無料で記事にしていきます。メディアや警察の皆さんに、背景などをしっかり理解していただきたいので、少なくとも、あと数日はポスターの話をしていきます。>

尊師っていうのも、教団幹部とか言ってるけど、出家信者とか言ってるけど、だってこいつらもう、物の善悪の判断がつかないんだよ。サリンをまかないオウムと一緒なんだから、ほとんど。内容としては、サリンをまくほどの知識とか知能はないから、だからサリンをまかないオウムみたいなもん。危ない奴らの集団であることは間違いないですね、N国って>

これに対してN国党は、ちだい氏のこれらの発言や投稿が「社会的評価を低下させる」などとして160万円の損賠賠償を求めて提訴した。

1審の東京地裁は2024年11月に訴えを退け、N国党が控訴していた。

  • 東京高裁、ちだい氏の表現は「重要な部分の真実性を裏付けることは明らか」

N国党は控訴審で、ちだい氏の発信内容の多くが前身団体の時の出来事であり、現在の支持者らは関与していないという趣旨の補足的な主張を行ったという。

東京高裁はこの日の判決で、「控訴人代表者(立花氏)及びその支持者は、平成25年以降複数回にわたって、政治活動の過程において犯罪行為や不法行為と評価される行為に及んでおり、控訴人代表者において、法律を遵守しない意思を明確に表明して、テロや民族虐殺をする可能性すら口にし、不法行為や迷惑行為を一般市民にサービスとして提供したり促したりしていた」などと認定した事実を列挙したうえで、次のように判断しN国党の控訴を退けた。

「控訴人(N国党)が違法と評価される行為を平然と行う集団等に当たる旨をいう被控訴人(ちだい氏)の本件各表現行為における意見ないし論評の重要な部分について真実性を裏付けることは明らかというべきである」

「一般の読者等の普通の注意と読み方、視聴の仕方とを基準として判断すれば、本件政治団体、本件政党及び控訴人の活動は、その名称等のいかんにかかわらず、いずれも控訴人代表者(立花氏)を中心とし、相互に関連し合うものとして認識されていた」

  • ちだい氏「小さなうちに断たないと大きな火事になる」

判決後に記者会見を開いたちだい氏は冒頭、3月14日に立花氏が路上で切り付けられる事件が起きたことについて、「軽傷で済んだのは本当に不幸中の幸い。お見舞い申し上げたい」と発言したうえで次のように述べた。

「改めて、N国党が反社会的カルト集団だという表現が名誉毀損に当たらないという判決をもらったので、今の立花氏らの行動については反省を促したい。立花氏には、どうしてこのような判決になったのかを感じてほしい

立花氏は法を悪用しているだけで、あたかもすごいことをしているかのような演出でN国党の支持者を広げている政治が過激な思想をしてるのは非常に危険。火事と同じで、小さなうちに火元を断たないと大きな火事になってしまう

  • 代理人弁護士「オウム真理教の時の反省が必要」

ちだい氏の代理人を務める石森雄一郎弁護士は、NHKの集金を行うスタッフを撃退するという立花氏の行動に同調した支持者が過去に多額の賠償命令を受けていたり、N国党が実施するNHK受信料の請求書を代理で受領するサービスが今回の裁判で不法行為と認定されたりしたとしたうえで、強い懸念を示した。

これからもN国党は一般市民を不法行為に巻き込んでいく可能性がある。オウム真理教の時は、信教の自由があるからなかなか踏み込めずに大きな悲劇を招いた。

今度は政治活動の自由という憲法上の権利を傘にかぶったカルトが出てきた。もう一度オウム真理教の時にどうすべきだったのかという反省がここで大いに必要だと思います。

社会的な危機にどう対応していくかがマスコミや警察も問われている。その意味でこの判決は非常に大事です」


札幌市 北海道大学総合博物館①礼文島の香深井1遺跡 ジオラマ 土器 クマ 

2025年03月18日 08時55分37秒 | 北海道

北海道大学総合博物館。札幌市北区北10条西8丁目。

2022年6月23日(木)。

 

北大生協中央食堂でスープカレーを食べてから、11時30分ごろ北大総合博物館へ向かった。

重厚感のある建物は、1929年に建てられ、1999年まで理学部本館として使われていた校舎を利用している。140年以上前に札幌農学校として開校して以来、収集・保存・研究されてきた300万点以上にも及ぶ標本や資料を蓄積。成雄ホルスタインの巨大な骨格標本や、マンモスの実物大模型など見どころが満載。標本を見るだけでなく、標本に手で触れて「感じる展示室」や、床を足で軽く蹴るだけで振動をキャッチする地震計の展示、研究現場を垣間見る「ミュージアムラボ」など、好奇心をくすぐる様々な展示が揃う。更に、2016年7月のリニューアルにより、12学部の教育研究内容がわかる展示が増えたほか、軽食やお酒を提供するミュージアムカフェも新設された。

「古生物標本の世界」展示室。

「考古遺物の世界」展示室。オホーツク文化の土器と香深井(かふかい)村のジオラマ。

「考古遺物の世界」では、「謎の海洋狩猟漁労民」とも呼ばれるオホーツク人の残した遺物を展示している。これらの遺物は、オホーツク人の謎の解明に大きく貢献した礼文島の香深井1遺跡から出土したものである。 オホーツク文化は、本州における古墳時代の半ばから鎌倉時代(4 ~ 13世紀)にかけて、オホーツク海の南半沿岸一帯に展開した文化です。オホーツク文化の遺跡は砂丘や海岸段丘上に位置し、オホーツク人が海と強く結びついた 生活を送っていたことがよくわかる。オホーツク人の由来は諸説あるが、人類学的な分析からは現代のアムール河下流域に住むウリチ民族などの人々に近いとされている。

北海道大学では、1966年に開設された「北海道大学文学部附属北方文化研究施設」において、オホーツク文化の本格的な研究がスタートした。北方文化研究施設が1969年から1972年に調査した遺跡が礼文島の香深井1遺跡である。礼文島は北海道の北端・稚内の60kmほど西にある島で、レブンアツモリソウなどの高山植物が平地でもみられることで有名である。

香深井1遺跡の調査では、オホーツク文化の前期から後期までの数百年にわたる厚い文化層の重なりが発見された。土器や石器、骨角器、貝や動物骨などたくさんの遺物とともに、オホーツク文化の竪穴住居址6軒と墓 3 基などがみつかった。

これらの遺物や遺構の詳細な分析から、世帯あたりの占有面積や集落全体の世帯数・人口、漁労を中心とした生業の季節的なサイクル、ヒグマやクジラを対象とした祭祀、石器や鉄器の素材あるいはヒグマやシカなどの動物の交易など、香深井1遺跡にあったオホーツク文化の人々の生活や社会の具体的な様子、そしてそれらの時間的な変化が明らかになった。これらの知見は、発掘から50年以上が経過した現在でもオホーツク文化を語るうえで欠かせないものとなっている。

礼文町香深井遺跡群は、礼文島東海岸中部の香深井に位置する。島内では比較的流路の長い香深井川が注ぎ、河口付近には島内の他所では見られない沖積原が形成されている。香深井地区は島内でも特に遺跡の集中する地域の一つで、戦前から遺跡の存在が知られていた。同川左岸の砂丘上には昭和43年(1968)から4年間にわたる北海道大学北方文化研究施設が調査を行ったオホーツク文化期・擦文文化期の集落遺跡である香深井1遺跡には、数世紀に及ぶ詳細な生活の痕跡が残されており、道北のオホーツク文化を代表する集落遺跡とされる。

香深井1遺跡から出土した遺物は、総合博物館の設立とともに当館に移管された。その後、当館の展示資料として活用される一方、学内外の研究者によって最新の研究手法を用いて調査・研究されてきた。

たとえば、展示でも紹介している住居内の骨塚(≒祭壇)からみつかったヒグマの頭骨からDNAを抽出し、現在のヒグマと比較した研究がある。その結果、成獣が道北地方に由来するのに対して、幼獣には道南地方から持ちこまれた個体も含まれることが分かった。当時、道南地方には続縄文文化と呼ばれる別の文化圏の人々が暮らしていたことから、ヒグマに対する畏敬の念や価値観を異文化の間で共有していた可能性が考えられている。

札幌市 北海道立アイヌ総合センター 北大 学食でスープカレー