北海道博物館。札幌市厚別区厚別町小野幌。
2022年6月23日(木)。
近世以降のアイヌ文化時代。
オットセイ・タケリ。
旧シャクシャイン像。
開拓使号客車。模型。
開拓使号客車は、1880年(明治13年)に開業した北海道で最初の鉄道である官営幌内鉄道で使われた開拓使等の政府高官専用の特別客車である。アメリカのハーラン・アンド・ホリングスワース(Harlan and Hollingsworth)社で製造されたものである。
幌内鉄道開業にあたって用意された8両の客車のうち、最上級の客車で、1両のみが存在した。番号はなく、「開拓使」がこの客車の名称であった。1881年(明治14年)8月に明治天皇が北海道へ行幸し、8月30日にお召し列車が運転された。その際御乗用となったのが本車である。1889年(明治22年)の幌内鉄道民営化にともない、北海道炭礦鉄道に引き継がれたが、1906年(明治39年)に鉄道国有法により買収され、国有鉄道に籍を移した。1948年(昭和23年)、交通博物館へ移されて公開された。2007年(平成19年)から埼玉県さいたま市の鉄道博物館で保存・展示されている。
マックレー車(かき寄せ雪かき車)。キ551。模型。
日本で実際に用いられた雪かき車の種類としては、ラッセル車、マックレー車、ロータリー車、ジョルダン車、ローダー車の5種類がある。
豪雪時にラッセル車での除雪を繰り返すと、掻き分けられた雪が左右に溜まり、次第に高い雪の壁ができてくる。雪の壁が高くなりすぎると除雪できなくなるため、まず雪の壁を崩し、さらにロータリー車で遠くに投雪する。この時に使われる雪かき車をかき寄せ雪かき車、またはマックレー車という。
マックレー車は除雪装置として「八」の字に開く翼を備えつけており、機関車の後方に連結し、除雪装置部分を後方に向け、翼を使って雪の壁を崩して線路の中央に向けて落としながら走る。そして、その後ろのロータリー車が線路の中央に落とされた雪を吸い込み、遠くに投雪する。
カナディアン・ナショナル鉄道(CN)の技師マックレー (Kenneth Donald MacLay) の技術を参考に、1928年(昭和3年)に札幌鉄道局工作課長の羽島金三郎の考案により苗穂工場において製作された。国鉄7350形蒸気機関車の炭水車の台枠を改造したため、当初3軸片ボギー式、後に2軸ボギーに改造。形式はユキ500→キ500→キ800(1941年(昭和16年)改番)と変遷し、1形式1両。1958年(昭和33年)度に廃車された。キ800は、小樽市総合博物館に保存されている。
1943~1959年に国鉄の各工場と飯野産業においてキ551~556、キ559~588の36輌が新製増備されたという。
1時間ほど見学後、15時15分頃近くにある北海道立埋蔵文化財センターへ向かった。