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おいしいコーヒーが飲みたい

ヨースタイン・ゴルデルから散漫に

2017年11月20日 | 日記
ゴルデルといえば『ソフィーの世界』がかなり話題になったが、ほかの小説の方がずっと良いと思う。なかでも、『カードミステリー』のおもしろさは抜群であります。この小説の主人公の少年は父親と旅をする。このお父さんは、哲学のふるさと古代ギリシアに深いあこがれを抱いているのだが、旅の目的地はアテネである。いや、なにも哲学を探しに行く、というストーリーでは・・・たぶんない。

ともかく、アテネで頂点に達するギリシア文化こそが、考える人間のふるさと。思考のひな型はギリシア世界に求めよ。

エレア派(田中美知太郎の『ソフィスト』や九鬼周造の『偶然性の問題』を読むと、パルメニデスの存在は大きいのだなと思い知らされる)がどんな地平を開いたかとか、プロティノスが後代にどれだけ影響力を及ぼしたかとか、一望できる解説書って何かいいものありませんかね・・・。