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おいしいコーヒーが飲みたい

大伴昌司から

2017年11月14日 | 日記
大伴昌司が手掛けた、少年マガジンのグラビアの仕事がいかに斬新だったか、いかに大きな影響をその後に与えたかがよく語られる。以前、東京都内の弥生美術館というところで大伴昌司の特集展示があって出かけてみたが、なるほどたいした才能だと舌を巻く思いがした。

ただ、「すべては大伴から」でもなさそうだ。大伴展の前だったか後だった忘れてしまったが、これも東京都内の、たしか逓信博物館かどこかで小松崎茂展があり、そこに出ていた戦前の少年雑誌の「グラビア」的なページが、『少年マガジン』流の「見せ方」を先取りしているように思えたのである。戦前の雑誌文化おそるべし。

さらにさかのぼれば、情報を「見せる」手法の革新、洗練は、江戸時代に起きていたのではあるまいか。江戸期の「観光ガイド」的な資料、とくに一枚ものには現代の作品とかわらないセンスがあると思う。

「見せ方」の革命が江戸時代のどこかで起きて、われわれは「それ以後」の「世界」のなかにいる・・・のではなかろうか。