獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

街頭演説に必要なもの、それはコールアンドレスポンス

2023-04-22 21:53:19 | 全盲視覚障害者と選挙
夜空に響く声

市議会議員選挙に立候補した私。目の見えない私。網膜色素変性症の私デスペア。いよいよ今日が選挙戦最終日。

朝から、昔、ハローがよくリリイベをやっていた場所の最寄り駅での街頭演説スタート。ひとりだけの街頭演説。ガイドヘルパーさんは、時間が守れない発達障害があるガイドヘルパーさなので、1時間おくれで合流。その間ずっと1人で街頭演説の私。

街頭演説も7日目ということで、だいぶなれてきた私。特に、ハンドマイク、拡声器に声をのせる方法。ラッパ型の直系20センチぐらいの拡声器からのびたマイクに声をのせる。このマイクを口にもってきてしゃべると、声が大きくなる。このマイクを唇にくっつける、そうすると声がよくのって、大きな声が響く。

たしか、ハロメンも、マイクにアゴをつけたりするメンバーがおおかった。マイクに唇をくっつけているメンバーもいたんだろう。その意味がやっとわかった。マイクと口がはなれていると、声をマイクがよくひろわないのよね。

駅前陸橋で、2時間ほど街頭演説。今日は寒くて12度しかない。きのうおとといと、最低気温が17度ぐらいあったのに、いっきに寒くなる。その寒空の下での2時間街頭演説。体がさむくなってきたので、すぐ目の前のマクドナルドへ。コンボセット、チキンクリスプマフィンとホットコーヒー250円。ホットコーヒーはアツアツにしてくださいといって注文すると、ほんと唇がやけどするぐらいあつかった。このぐらいの熱さが私のさめた体にちょうどいい。

30分ほど求刑して、ボランティアさんも合流して、場所をかえての街頭演説。百貨店とバスターミナルの間のフリースペース。そこで1時間ほど街頭演説。

12時すぎると、でっかい街宣車が私の目の前。共産党の若者サポーターがこれから演説をしたいとのこと、やすやすと、その場所をあけわたす私。30分ほど、その演説を聞く。演説区長ではない、おねえさんおばさんが、普通にしゃべっているような口調。その演説の間に、サポータースタッフに私の選挙ビラをわたし、しばらくして、このあと、私もこの街宣車の上にのりたい。そうお願いする私。
すると、サポータースタッフは、いいですよ、どうぞどうぞといってくれた。どんな考えをおもちなのか先ほどの選挙ビラで確認しましたので、どうぞどうぞとのこと。
これにはびっくり。女性の演説がおわって、さっそく、私一人、その改選者の中に乗り込む。大きな街宣車だけども、中は窮屈。ただ、腰をかがめていないと天井に頭がぶつかるという天井が低い字乗用車ではなく、大きなバスぐらいの天井。その街宣車に階段を3段ぐらいのぼってはいりこみ、さらに、そこから、街宣車のおくじょうのうえに、はしごでのぼる。急なはしご、いちおう、ステップは足をのせられる板ぐらいの幅があるけども、テスリは左側にしかない。
こんな急なはしごなのね。びっくり。そして、屋上にあがると、ここもまたせまい。屋上は、4つの大きな痛手四方をかこまれている。そして、足元にスピーカー。このスピーカーは自動で、屋上からさらに3メートルほど上にあがる。すごいスピーカー。
のぼりきって、足元にあるスピーカーを確認し、これをまたのばして、私にぜひスピーカーで話させてくださいとお願いする。

いや、それは、申し訳ありません。と断られる。選挙ビラだけでは、さすがにスピーカーで声を出すことまではゆるさないのね。
でも、屋上脳上で、バンザイをして、一応、下にいるガイドヘルパーさんが動画でとってくれた。貴重な経験だった。

はしごをおりて、車をでるときに、今度はぜひ、共産からでてください、そうすれば、この街宣車のスピーカーもつかえますととスタッフ。リクルートがうまいね。

それから、別のバスターミナルおりばにいって、街頭演説をしていると、公明党の人が30人ぐらいやってきて、1330から街頭演説をするので、場所をあけてください。もちろん、あけわたす私。公明党の街宣車のスピーカーはとtめお大きな音がでる。ビルの1階がピロティになっていてそこがバスおりばになっていて、声が反響するのね。その街頭演説の声がおおきすぎるのか、はげあたまのおじいさんが自転車にまたがりながら、やかましい、音がおおきすぎると、スピーカーの大きな声にまけないぐらいの怒声をあげる。すぐに公明党のスピーカーの音量さげられる。この対応の速ささすがだね。

その街頭演説を見学して、その後、百貨店と駅の渡り廊下通路のようなところで、街頭演説。反対側の渡り廊下通路では別の陣営が、生こえで、あいさつをずっとしている、通行人にあいさつをしている。

私は、反対側でハンドマイクをつかって、空にむかって演説。1時間ほど演説。演説していると、どんどん気分がのってくる、まるで、マラソンランナーのランナーズハイのよう、なんか、この世界が自分のたために存在しているような錯覚におちいる。どんどん、言葉が口からでてくる。いつの間にか、私の頭の中では、夜空の下、私がたったひとり空にさけんでいるというイメージ。まだ、まっぴるまなのに、なぜかそういう錯覚、時間の感覚がわからなくなるほどのハイ。障害者のいない市議会に障害者を、ぜひ、この目の見えない私を市議会に、1時間ほどのの演説、15時をすこしまわって、そろろやめようと、しめくくる私。すると、拍手がおこる。そして、また、1階のバスのりばからも拍手、そして、がんばれよーの声。うれしいね。てっきり、ボランティアさんが拍手をしてくれているのかとおもったら、そうじゃなく、通行人とバスをまっている人が拍手をしてくれた。7日間街頭演説をしていて、拍手をもらったのははじめて。これが、ステージにたつアイドルの気持ちなんだな、とても気持ちがいい、自分のコールにちゃんとレスポンスしてくれる、これが一体感というものなのか。これは
やみつきになるね。この拍手をもらったことだけで、また次回の選挙にも立候補して、また街頭演説したいとおもわせる。

ほんとは、20時まで街頭演説はOKなので次にまた場所をかえてやるつもりだったが、これで、私は街頭演説終了。この拍手をもらえて、ここで、おわったほうがいいなという判断。自分の考え、それを受け取り、そしてそれに賛同してくれる、それをしっかりこちらに伝えてくれる、このとき、私は、まるで、ハロプロのコンサートのステージにたつアイドルになれた。宮本佳林になれた。いい経験だった。顔も名前もしらない、通行人の人がたちどまって、私の演説をかくれてきいていて、最後に拍手をしてくれる。これほど、ありがたい、はじめての経験はなかった。

その後、、近所のサイゼリヤで食事。ジンジャエールとコーラ、アイスコーヒーがとてもおいしかった。

食べ終わって、ガイドヘルパーさんともわかれて、ひとり、バスで自宅にもどる。私の自宅の近くの駅では、いつも朝、駅だちしていた人が、声をガラガラにして、生こえであいさつをしている。駅の利用者に無差別あいさつ。その声がガラガラでだれかはじめはわからなかった。

その人にあいさつをして、私は歩いて家にかえる。家のまわりも、まだ街宣車が声をはりあげている。

18時すぎ、家にもどる。めずらしく、家のまわりをすこしまよってしまう。つかれのせいかな。でも、なんか、心はハイ、すがすがしい。自分の考え、気持ちを大声でさけぶということがこんなに気持ちがいいものだとはおもわなかった。家にかえって、ツイッターをみると、たまたまあなたの演説を聞きました、よかったです、投票しますというものもチラホラあった。うれしいね。コールにたいするレスポンス。コールアンドレスポンス。うやっぱり、この2つは2つで1つだね。

さて、いよいよ来月からハロプロのコンサートは声だし解禁。やっと、コールアンドレスポンスが復活するね。いかに客席のレスポンス、雄たけびが、舞台の上のメンバーにとってありがたいものか、市議会議員選挙に立候補し、街頭演説をしてそれがよくわかった私。大声で、また、カリーーンとさけびたいね。

つかれたけども、よい選挙戦だった。もっとネットや、専用ホームページをつくればよかったけど、そこまで手がまわらなかった。そこは、次回へもちこしだね。
コメント
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