<図>ロングテールの概念図
(正確な説明ではありません。あしからず)
こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
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■ロングテールと商品のデザイン
29:【デザイン相談室】考え方8
前回の「80対20の法則」の話をしたときに、
『最近、ネットの世界の『ロングテール現象』の顕在化により、『80対20の法則』の分が悪い」
という話をちょっとしました。
■ロングテールと商品
ネット書店の「アマゾン」だから、在庫管理と商品価格が決まっている「書籍」だから、『ロングテール現象』が起きたのだと言う考え方もあります。
でも、それではちょっと寂しいので、一般の商材でも『ロングテール現象』が起きるのではないかという前提で、今回、話をしてみようと思います。
確かに昔の常識では、一般商材の商品開発は大量生産が前提でしたが、最近は「中国の生産」でも書いたように、MOQ(最小受注数量)10,000個で生産できる体制ができ上がっています。
10,000個ならば、書籍と生産数量は大差ありません。であれば、書籍でなくても『ロングテール現象』の波に乗れるのではないか思うのですが、皆さんは如何思われますか?
■「ロングテール」とは?
「ロングテール」が成り立つ条件は何か、その条件を、凄く大雑把に言うと下の二つだと思います。
1)
ロングテールの図では、縦軸が販売数量であり、横軸に各商品が並ぶ。そして、マスマーケティングの「80対20の法則」により切り捨てられる横軸の長い尻尾の部分の利益が、表全体の利益の50%を占める。
2)
ネット上では、展示面積が不要なため、どんな商品でも出品できる(尻尾をいくらでも長くできる)。そして、その「玉石混交」の雑多な商品の中から「玉」を拾い出す仕組み(検索エンジンと個人の情報発信)が出来上がりつつある。
今までは、大きな広告も打てず、ロングテールの長い尻尾の中に埋もれていた商品が、光を浴びることのできる環境がネット上に整ってきた。
今までは埋もれていたけれども、その商品が「光り輝く玉」であれば、ネット上であれば、誰かが必ず見つけてくれて、広告費をかけなくても、みんなに紹介してくれると言うわけです。
これは、中小企業にとって、福音ではないでしょうか?
■「光り輝く玉」は何??
「光り輝く玉」ならば、大量生産をする必要もない。
「光り輝く玉」ならば、どうしても必要だと思う人だけに的確に届けばいい。
「光り輝く玉」ならば、広告費をかける必要もない。
「光り輝く玉」ならば、必要な人は、高額でも買ってくれる。
では、その「光り輝く玉」とはなにか?
何が「玉」で、どうすれば「光り輝く」のか?
もう、お分かりですね。
「性能」が「玉」で、それを「光り輝」かせるのが「デザイン」ですよね!
「性能とデザイン」これが、中小企業がロングテール時代を生き残るキーワードです。「性能」だけでも駄目、「デザイン」だけでも駄目。
私は、これから、特に中小企業(大企業だって同じだと思いますが)にとっては、「性能」と「デザイン」、この両輪がそろえば、必ずヒット(ホームランではないですが)すると確信しています。
性能とデザインの関係について、以前書きました。よろしければ、ご覧ください。
性能とデザイン
凄い性能に凄いデザイン
普通の性能と普通のデザイン
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29:【デザイン相談室】考え方8
前回の「80対20の法則」の話をしたときに、
『最近、ネットの世界の『ロングテール現象』の顕在化により、『80対20の法則』の分が悪い」
という話をちょっとしました。
■ロングテールと商品
ネット書店の「アマゾン」だから、在庫管理と商品価格が決まっている「書籍」だから、『ロングテール現象』が起きたのだと言う考え方もあります。
でも、それではちょっと寂しいので、一般の商材でも『ロングテール現象』が起きるのではないかという前提で、今回、話をしてみようと思います。
確かに昔の常識では、一般商材の商品開発は大量生産が前提でしたが、最近は「中国の生産」でも書いたように、MOQ(最小受注数量)10,000個で生産できる体制ができ上がっています。
10,000個ならば、書籍と生産数量は大差ありません。であれば、書籍でなくても『ロングテール現象』の波に乗れるのではないか思うのですが、皆さんは如何思われますか?
■「ロングテール」とは?
「ロングテール」が成り立つ条件は何か、その条件を、凄く大雑把に言うと下の二つだと思います。
1)
ロングテールの図では、縦軸が販売数量であり、横軸に各商品が並ぶ。そして、マスマーケティングの「80対20の法則」により切り捨てられる横軸の長い尻尾の部分の利益が、表全体の利益の50%を占める。
2)
ネット上では、展示面積が不要なため、どんな商品でも出品できる(尻尾をいくらでも長くできる)。そして、その「玉石混交」の雑多な商品の中から「玉」を拾い出す仕組み(検索エンジンと個人の情報発信)が出来上がりつつある。
今までは、大きな広告も打てず、ロングテールの長い尻尾の中に埋もれていた商品が、光を浴びることのできる環境がネット上に整ってきた。
今までは埋もれていたけれども、その商品が「光り輝く玉」であれば、ネット上であれば、誰かが必ず見つけてくれて、広告費をかけなくても、みんなに紹介してくれると言うわけです。
これは、中小企業にとって、福音ではないでしょうか?
■「光り輝く玉」は何??
「光り輝く玉」ならば、大量生産をする必要もない。
「光り輝く玉」ならば、どうしても必要だと思う人だけに的確に届けばいい。
「光り輝く玉」ならば、広告費をかける必要もない。
「光り輝く玉」ならば、必要な人は、高額でも買ってくれる。
では、その「光り輝く玉」とはなにか?
何が「玉」で、どうすれば「光り輝く」のか?
もう、お分かりですね。
「性能」が「玉」で、それを「光り輝」かせるのが「デザイン」ですよね!
「性能とデザイン」これが、中小企業がロングテール時代を生き残るキーワードです。「性能」だけでも駄目、「デザイン」だけでも駄目。
私は、これから、特に中小企業(大企業だって同じだと思いますが)にとっては、「性能」と「デザイン」、この両輪がそろえば、必ずヒット(ホームランではないですが)すると確信しています。
性能とデザインの関係について、以前書きました。よろしければ、ご覧ください。
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凄い性能に凄いデザイン
普通の性能と普通のデザイン
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書籍は初版が1000冊を切ることもありますね。
ロングテールで注目されるのは、少しマニアっぽいとか、キワモノだけど微妙に面白いという感じのモノも多いような気がします。
コメント感謝です!
野球の比喩はうまいですね。4番バッター一人のチームと、次から次から見知らぬ代打が出てくるチーム、という比喩は如何でしょう?
うーん、これだとどっちが強いかよく分からないですねえ。。。
「少しマニアっぽいとか、キワモノだけど微妙に面白い」っていうのは、デザインにもそのまま当てはまる言葉だと思いません?
そういう方向のデザインをするのも一つの方針ですよね。
では!