木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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女性とデザイン

2009年01月20日 | デザイン相談室
<「トレンド魂」トム・ピーターズ著>


◆女性とデザイン(購買の決定権は女性)
55:【デザイン相談室】第55発 考え方17


 こんにちは!
 「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

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これからは女性の時代

 トム・ピーターズは著書「トレンド魂」の全章を通して、「これからは女性の時代」だと書いています。

 具体的な例をあげると、米国の場合、家具の94%、家族旅行の89%、台所用品の88%、ヘルスケアの80%について、最終購入決定権は女性が握っているそうです。アメリカの世帯の全支出の80%の決裁権を女性が持っているのです。

 この数字は既婚男性なら誰でも納得できるのではないでしょうか。

 私の場合も、自宅も含め、家庭内のもので家内の意見を聞かず、全く自分(男性)の判断で購入したものなど、10%もありません。これは、どのご家庭も同じだと思います。

 中小企業の社長さんからも、ほとんどの中小企業では、工場で使う生産機械ですら、奥さんが最終的な購入決定権を持っていると聞いたことがあります。そして、そのほうがうまくいくのだそうです。

 製品を購入する際、男性はどちらかというと「性能」と「価格」を優先します。しかし、女性は「性能」と「価格」と同時に「デザイン」も同じように大切だと考えています。

 これから本気でデザインに取り組もうと思うなら、まず第一にしなければならないことは、開発現場に女性スタッフを入れることです。

 なぜなら、女性が最終購入決定権の90%を掌握し、彼女らこそが、「性能」も「価格」も「デザイン」も大切だとわかっているからです。

 たとえば、日本の通信販売市場は3兆円で、年率5%の成長です。この3兆円はほぼ女性だけの市場です。通販は女性のパワーのほんの一部です。



女性とデザイン業務の相性

 そして、デザイン業務と女性の相性も、とても良好です。

 以前デザイン事務所に勤めていたとき、クライアントで、私たちの窓口を2名の女性が担当されていた企業があるのですが、月2回しかない打合せのために、毎回、社内各事業部の企画・開発担当者のアポイント調整をしてくださり、会議は毎回滞りなく進行し、いくつも同時進行している商品開発の進捗状況のフォローもほぼ完璧でした。

 デザイナーと開発者はよく意見の食い違うことがあります。そのとき、男同士だとギクシャクしてしまうところが、女性が調整役に入っていることで、スムーズに仕事が進行していました。市場もデザインもこれからは、間違いなく女性の時代だと思っています。


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