木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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黄金長方形の作図

2008年03月04日 | 黄金比など(コツツボ)
<黄金長方形の作図>


◆黄金長方形の作図
259:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第59発 デザインワーク


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第2版)好評発売中

 「売れる商品デザインの法則」3月1日重版発売 好評発売中

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3月1日に重版されました

 少し前ですが、日経マーケティングジャーナル2月25日号の書評、丸善丸の内本店ブックアドバイザー・本橋一夫さんが書かれている「身につく読書」欄で拙書「売れる商品デザインの法則」をご紹介していただきました。内容を一部抜粋します。

 「本書は主に中小企業の設計の現場や、デザイナーとの打合せなど、日々の現場でデザインを必要としている人たちに向けて書かれた、デザインの「基礎知識」「原理原則」の解説書だが、一般の読者にとっても、自分の身の回りがどのようにデザインされているかを知るのに格好の読み物。例えば、第一部のベーシック・ルールズを読むと、人間は周囲の事象をどのように把握しているのかがよくわかる。」

 丸善のブックアドバイザーの方に、このような評価をいただき、有難い限りです。

 3月1日に重版も出版されました。まだ、平積みされている書店もあるようです。もし、よろしければ、是非お手にとってご笑覧ください。


黄金長方形の作図

 拙ブログにて、もっともアクセスの多いのが「黄金比について」です。

 そこで、今回は、黄金長方形の作図方法についてご説明します。

 黄金比は<1:(1+√5)/2>で表される「無理数」です。「無理数」とは、円周率のように小数点以下に無限に数字が並ぶ数字です。整数や整数の分数で表される数を「有理数」と言うのに対して、整数の分数で表せない数が「無理数」です。黄金比は紀元前に見つかった最初の無理数だと言われており、そんな逸話も黄金比に魅力を与えています。

 無理数の黄金比を持った黄金長方形を作図するためには、幾何学的に作図しないと得られません。黄金長方形は上のような作図で、得られます。

 正方形の底辺ABの中点(e)から頂点(d)までを半径とした円弧を描き、正方形の底辺ABをのばして、円弧とぶつかった点をCとします。すると、「正方形の底辺の長さ」と「のばした線の長さ」が、黄金比の関係になります。

 そして、出来上がった長方形(ACの長方形)の縦の辺と横の辺の比率が、黄金比の関係にある黄金長方形になります。

 黄金比は不思議な比率で、黄金長方形(ACの長方形)を正方形(ABの正方形)で切り取ってできる長方形(CBの長方形)も黄金長方形になるのです。

 切り取られた黄金長方形(CBの長方形)をまた、CBを一辺とした正方形で切り取ると、切り取られた長方形は黄金長方形です。この循環は永遠に続けることができます。このようなことができるのは、黄金長方形だけです。

 このような性質を持っているために、紀元前から注目されてきたのでしょう。


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