木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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「デザインがわかる」9号に記事掲載

2008年08月26日 | 雑誌執筆
<「デザインがわかる9号」ワールドフォトプレス>


◆雑誌「デザインがわかる9号」に記事を書きました
【自己紹介】


 こんにちは!
 「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

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 記事の目次
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雑誌「デザインがわかる9号」に記事を書きました

 雑誌「デザインがわかる」は、工業デザイナーの愛読書「モノマガジン」を発行している出版社ワールドフォトプレスが出している大型のムックで【デザインが本当にわかって楽しめる本】として、「さまざまな企画を通して『デザインとは何か?』を明らかにしていくシリーズ」です。

 「デザインがわかる」6号(2月18日発売)、8号(6月18日発売)に引き続き、9号(8月18日発売)に6ページの記事を書かせていただきました。

 P76~81 木全の記事「かわいいというかたち」

 「誰もを振り返らせる吸引力―かわいいというかたち」というタイトルで、工業デザインにおける「かわいさ」について書いています。ワールドフォトプレスの社長さんも面白いと評価していたと編集担当の方から聞きました。けっこう面白く書けていると思いますので、よろしければ、是非書店でご笑覧ください。

 「デザインがわかる」自体も、デザインを地球規模から文具レベルまで幅広く多角的に扱っていますので、とても面白いです。写真が多く取っ付きやすい本ですので、デザインに興味のある方は是非ご購読されることをお勧めします(笑)。


ちょっとだけ、内容紹介

 という紹介だけですと、どんな記事を書いたかサッパリわかりませんね。

 と言うわけで、いつものとおり、少しだけ内容をご紹介します。

 本文に入る前に、その内容を簡潔に説明した文章を「リード」といいますが、まずは、それをご紹介します。


●リード

 誰もを振り返らせる吸引力 「かわいいというかたち」

 製品の外観デザインの良し悪しの評価は難しい。

 工業デザイナーは、製品デザインは有意性(美しさ)と有用性(効率)から成り立っていると考えている。

 そして、見た目の良し悪しを決める有意性(美しさ)の評価基準は「きれい」と「かっこいい」だと考えられているが、実は「かわいい」も大切な評価基準だ。

 「かわいい」は人類の遺伝子に組み込まれたデザインの評価基準であり、この感覚は人類であれば、誰もが身につけている。

 しかし、残念ながら現代社会は、製品デザインにおいて、この感覚をあまり重要視していない。

 そうであるにも拘らず、身の回りの製品を改めて見直してみると、意外と「かわいい」ものが多いことに気がつく。
 


 如何でしょう?なかなか面白そうでしょ?

 では、本文も少しだけご紹介します。


●本文 抜粋

 「かわいい」はデザイン評価の入口


 繰り返しになるが、ここで強調しておきたいのは、「かわいい」は純粋に外観デザインの評価基準であることだ。「丸顔・大きな目・小さな鼻・広い額・短いあご・明るめの肌と髪」とは、すべて見た目の形や色のことであり、これだけ「見た目」だけに係わる感情表現は他にあまりない。

 人は何の知識がなくても、「かわいい形」を見分け、評価することができる。

 というわけで、工業製品でも「かわいらしさ」はとても大切だ。ロングセラー製品には「かわいい」といえる要素がある場合が多い。ミニクーパーもビートルもアイポッドもアレッシーの製品もどこかしら、かわいらしさがある。

 しかし、筆者が思うに、人類の遺伝子に組み込まれ、誰にでもわかる「かわいい」という評価基準が、工業デザインの現場において、どうも虐げられている。

 そんなことを思いながら、東京藝術大学大学美術館で開催されていたバウハウス・デッサウ展を観てきたのだが、やはり「かわいい作品」はほとんど見当たらなかった。

 展示作品自体は、現代でも充分通用する質の高いデザインなのだが、どこか禁欲的で、工業デザインはその発生期から「かわいい」をあまり重要視していなかったようだ。爾来百年経っても、いまだにそれを引きずっている。



 文体を雑誌に合わせて少し変えていますが、製品のデザインだけではなく、日常の中でも薀蓄になるような話題を提供しているつもりです。この話題以外にも、製品デザインやいろいろな「かわいい」ものについて説明しています。

 デザイナーはこんなことも考えているのかと、思っていただければ幸いです。

 8月18日発売ですので、書店にも並んでいますが、「デザインがわかる 第9号」はアマゾンでも購入できます。


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