木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください!!

「デザインがわかる6号」に記事を書きました

2008年02月19日 | 雑誌執筆
<「デザインがわかる6号」ワールドフォトプレス>


◆雑誌「デザインがわかる6号」に記事を書きました
【自己紹介】


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第2版)好評発売中

 「売れる商品デザインの法則」 増版決定! 好評発売中

 記事の目次
 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて

 人気blogランキングへ


雑誌「デザインがわかる6号」に記事を書きました

 雑誌「デザインがわかる」は、工業デザイナーの愛読書「モノマガジン」を発行している出版社ワールドフォトプレスが出している大型のムックで【デザインが本当にわかって楽しめる本】として、「さまざまな企画を通して『デザインとは何か?』を明らかにしていくシリーズ」です。

 その第6号が2月18日発売されたのですが、その第6号に、6ページの記事を書きました。

 「モノマガジン」は学生時代から、製品デザインについていろいろ教えてもらってきた雑誌でしたので、同じ出版社が出している雑誌に名前入りの記事を載せていただけるなんて、夢のようです。おまけに、ページ構成が嬉しい。

 P76~81
 現在ノリにのっている工業デザイナー喜多俊之さんの特集

 P82~87
 木全の記事「デザインをやさしくする方法」

 P90~95
 BMW ミニクーパーの特集記事


 なんと、あの「喜多俊之」と、あの「ミニクーパー」に挟まれています!

 これはなかなか嬉しかったです。

 「デザインをやさしくする方法」というタイトルで、マジックナンバーについて書いています。マジックナンバーについては、このブログではまだ紹介していませんが、なかなか面白くかけていると思いますので、よろしければ、是非書店でご笑覧ください。

 「デザインがわかる」自体も、デザインを地球規模から文具レベルまで幅広く多角的に扱っていますので、とても面白いです。私は「デザインのへそ」(文:柏木博)や、「イエスタディ オフィス ファニチャー」(文:河村喜代子)や、「デザインの良い・悪いを決めるのは、誰?」(文:ふかさわ人)が面白かったです。写真が多く取っ付きやすい本ですので、デザインに興味のある方は是非ご購読されることをお勧めします(笑)。


ちょっとだけ、内容紹介

 という紹介だけですと、どんな記事を書いたかサッパリわかりませんね。

 と言うわけで、少しだけ内容をご紹介します。

 本文に入る前に、その内容を簡潔に説明した文章を「リード」といいますが、まずは、それをご紹介します。


●「デザインをやさしくする方法」 リード

 「デザインをやさしくする方法」
 使いやすさを大きく左右するマジックナンバー


 工業製品の使いやすさを左右する魔法の数字がある。それがマジックナンバーだ。マジックナンバーは人間が短期記憶できる「チャンク(かたまり)」の限度は7±2だと教えてくれる。

 道路標識、ホームページ、キーボード、ゲーム機のコントローラ、AV機器のリモコン、家電製品の操作部などに、そのノウハウが詰め込まれている。

 マジックナンバーは、その場その瞬間での臨機応変な対応が求められる場面で、有効に機能する。それは、マジックナンバーが、人間が生まれつき持っている、世界を認識するための仕組みの一部だからだ。

 マジックナンバーがわかっていると日常の暮らしの中でも役に立つ。


 如何でしょう?なかなか面白そうでしょ?

 では、本文も少しだけご紹介。以下の内容は、知り合いのサイエンスライターに話したら、「虫の足の数」の話は説得力は弱いけど、視点は面白い、といわれた内容です。


●「デザインをやさしくする方法」 本文 抜粋

 チャンクもマジックナンバーも、人間が生まれつき持っている、身の周りの世界を認識するための仕組みだ。だから、数字や言葉だけに当てはまるわけではない。

 視覚においてもマジックナンバーが存在する。三角形・四角形・五角形…の頂点だけ並べた図を見ていると、三角形~六角形くらいまで、点と点をつないで形を把握できるが、七角形を越えると、点をつないでも円しか見えてこない。

 6個までなら、見た瞬間に、点の数も形も把握できるが、7個以上だと、点の数を確認するためにはじっくり見て、数えなければならない。この「見た瞬間に、点の数も形も把握できる」というのが、視覚によるマジックナンバーだ。

 すこし自然界に目を向けてみよう。人間や鳥の足は2本、爬虫類や両生類や哺乳類は4本足だ。それが、昆虫や蜘蛛になると足の数が、6本・8本と増えていき、百足(ムカデ)に至っては、何本あるわからない。

 女性が蜘蛛や昆虫を見て、足がたくさんあって気持ち悪いと言ったりする。足が4本までなら見た瞬間に把握できるため、目を凝らして見る必要はないが、6本以上になると足の数を確認するために、昆虫や蜘蛛を凝視しなければならない。そのため、細部の気持ち悪さが目に付いてしまうのかもしれない。


 文体を雑誌に合わせて少し変えていますが、製品のデザインだけではなく、日常の中でも薀蓄になるような話題を提供しているつもりです。この話題以外にも、製品デザインやいろいろなものについて「マジックナンバー」で説明してみました。

 デザイナーはこんなことも考えているのかと、思っていただければ幸いです。

 2月18日発売ですので、書店にも並んでいますが、「デザインがわかる 第6号」はアマゾンでも購入できます。


 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中 

 「売れる商品デザインの法則」 増版決定! 好評発売中!


 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて

 人気blogランキングへ



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
著書を拝読しました (岡村)
2008-02-20 23:55:27
突然のコメント失礼致します。
日経で貴誌が紹介されており、先に新書版の「美しさの法則」を拝読いたしました。

私は通販向け商品開発やデザインを担っており、最近原研哉氏の著書に感銘を受け、理論と感性を高めているところです。

木全様の著書も楽しく拝読いたしました。
ブログも今日はじめて知りましたので、今後も立ち寄りたいと思います。
返信する
岡村様。コメント感謝です。 (木全)
2008-02-21 00:38:06
岡村様

コメントありがとうございます。
通販のお仕事、大変そうですね。

原研哉さんの本はいいですね。少し古いですが、柳宗理さんの本などもやはりいいです。
最近、ヴィクター・フランクルの「夜と霧」の新版が出ていたので改めて読み直してみたのですが、やはり凄くよかったです。生きる勇気が湧いてきます。

では、岡本様、今後とも、よろしくお願い致します。

木全賢 拝
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。