フリーマーケット

先日「引越しでかなりの家具を捨てた」というブログを書いたが、全て「買う」「捨てる」を繰り返しているわけではない。いらない服や雑貨などはそんなに大きなものでもなく場所もとらないので売れそうなものは保管していた。ダンボール4箱ほどになる。そのうちの2箱(ほとんどが服)を週末にフリマに持っていった。

びっくりしたのは人の多さ。オープンと同時に(まだ品出し中なのに)お客さんがやってくる。値札を付けている途中に「これなんぼ?」「安くならへん?」「もうちょいまけてやっ」ってな感じに、さすが大阪だな~と感心する暇も無く接客に追われる。開店と同時に掘り出しもんを狙うヘビーユーザーである。
もう捨てる気でいたものを売ったので初めからかなりの破格で売ったのがよかったのか、順調に売れた。しかし、午後2時を過ぎるとめっきり売れ行き停滞になった。これは客寄せになるなと思うような良い品を早い時間帯にヘビーユーザーに売ってしまったので、お客さんが足を止めてくれる様な魅力ある売り場ではなくなってしまったのが原因だったと思う。
もし次回また出展する機会があれば、単に売るだけではなく“売り場作り”を心掛けようと思う。

普段自分は、いわゆる“作る側”の人間だが、フリマを初体験して“売る側”の立場(自分で選んだ商品を自分で売る)の苦労がわかったと思う。「ものを売る」行為は“もの”があって初めて成立するものであるが、その“もの”は売るだけが目的ではなく(当然売れることが一番ではあるが)“客寄せのもの”も売り場には必要だと実感。いかにして目に留めてもらえるかを工夫するかしないかで、結果はかなり違ってくると思った。
結局売り上げは一万円ほど。捨てるはずのものを売って日当くらいになったが、それよりも“売り手の苦労”を経験できたことが一番の収穫だった。

日本フリーマーケット協会
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サイズ別売り上げ構成比

A 10.2%
B 27.8%
C 27.8%
D 21.5%
E 10.0%
F 2.1%
G 0.6%

こんなデータを発見。さあなんのデータでしょう?
びっくりなのはCがBと同比率で多いということ。「日本人女性はBが多い」というのはもう昔の話。さらにびっくりなのはDが21.5%という事実。ほぼ5人に1人がDだったなんて…。さらに3人に1人(34.2%)がD以上。この事実は驚きだ。

もうお分かりでしょうか?トリンプが調査(2004年調べ)したブラジャーのサイズ別売り上げ構成比である。非常に興味深い内容だった(個人的には)。しかし、この結果に素直に喜べない!?かもしれない。

というのも…
トリンプやワコールなどの最近のブラジャーは非常に良くできている。ショップで購入するとき、ちゃんとサイズを測って、装着の仕方まで教えてくれる。詳しい説明はここでは省略するが、実際よりもワンカップ上のブラジャーが丁度フィットする(ようになる)。らしい。だからこのデータはあくまでも売り上げ構成比なのである。
ブラにとって、正しいサイズ・正しい着け方は非常に大事だ。そして忘れてはならないのが“正しい形”を維持することでもある。その目的はこの商品の大きな訴求ポイントであり、難問でもあるだろう。これからもさらに進化した安全且つ簡易装着のブラの開発を期待したい。

ワンカップ上のブラを。まさに商品の力である。
形・構造・素材・縫製・寸法・色・流行・・・美しくもあり機能的であるデザインの欲求。それは想像以上に計り知れないものなのかもしれない。
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ニトリ

最近近くにニトリが出来たのでよく行くようになった。丁度引越しもあったので、あれこれ部屋を考えるのに実物を見れる売場でいろいろとシミュレーションをしたりしていた。

引越しでかなりの家具も捨てた。中には購入して1年も経ってないものもあった。「引越しだから仕方ないかぁ」「次は部屋が狭くなるからいいやぁ」と自分を言い聞かせ“現役のもの”をかなり捨てた。
こんなふうにして「買う」「捨てる」を繰り返している。環境が変わるのだから仕方がないともいえるかも知れないが。結局“仕方がない”で捨ててしまう。
“片付けること=捨てること”という簡単な手段を選んでしまうのは時間がないというのもあるが、売りに行くことも面倒だから“捨てる”を選択してしまう。
中には捨てずに持ってきたお気に入りのテーブルもあるが、今は押入れの中で眠っている。8畳から6畳に変わるのは想像以上に狭いと感じる。知らず知らずの内に自分は8畳の感覚でものを選んでいる。8畳に住んでいる時は当然だが、6畳に住むようになってすごくそんなふうに感じる。お気に入りのテーブルも自分の中での8畳サイズなので今の部屋に居場所はない。
捨てた家具は結局はお気に入りといえるものではなかったと実感する。部屋が窮屈に感じてもお気に入りのテーブルを使うべきなのか。自分のお気に入りに囲まれて生活したいと願うのは当然だが、やはり“こんな事情”を忘れることはできない。

家具もそうだがモノは必ず生活に密着している。人はモノと共に生きている。モノは人と共に生きている。
デザインはどんな“事情”を汲み取ったコンセプトでその“あり方”を提示できるのか。そこは非常に大きなポイントだと思う。

ニトリの売場で、間取りなど書いているであろうメモという“事情”を片手に、あれこれ相談しながら家具を選んでいるお客さんの姿を見ていると「お気に入りを見つけて欲しいな」と思う。
いろんな“事情”の中に存在する“お気に入り”をデザインしていきたい。それが“デザインの本質”なのかもしれない。

ニトリ
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もんじゃ焼き

週末にもんじゃを食べた。
もんじゃと言えば眞田(さなだ)。というほどかなり好きな店。関東風のものは上品すぎてボリュームに不満足。一方、眞田の関西風は野菜も具もボリュームたっぷりでかなりガッツリと食べれる。実はもんじゃを食べたのは去年が初。それからもんじゃにハマッている。逆にたこ焼き・お好み焼きが物足りなくも感じてしまうほど、眞田のもんじゃのボリュームと味はかなり満足の良くものだ。

もんじゃ焼き半面(2~3人前分)税込1250円のものを注文。具はタコ、九条ネギ、エビもちが入り、トッピングを選べるのだが今回は明太子・かき・豚を選んだ。仕上げに卵とカツオダシスープを混ぜれば完成。小さなコテでおこげを作って食べていく。
もんじゃは店員の人が目の前で作ってくれる。これもいつも楽しみに見ている。ただ混ぜて伸ばしてまとめて焼く。みたいな簡単なものだが、簡単ゆえにその作業が気になる…。おいしそうな香ばしい匂いに包まれながら徐々に出来ていく。

「デザインは料理と似ている」

これは大学時代お世話になった教授の喜多俊之氏の言葉だ。
もんじゃ焼きは料理としては簡単な料理かもしれない。それゆえ素材の存在感が先立つ料理ともいえるだろう。
デザインも似たところがある。料理は素材次第で味はかなり変わる。鉄板の温度、具材を入れる順番、タイミング、具のサイズなども料理の重要なポイントだ。
コンセプト、資材、流行、サイズ、色など、デザインもタイミングは重要だ。
デザイナーはコックに似ている。どんな“ネタ”をどんな“厨房”でどんな風に“料理”するのか。やっぱり考え方は似てるのかな。

もんじゃは自分で小さなコテを使っておこげを作って食べるってのも楽しい。これが無きゃもんじゃじゃない、欠かせない要素だ。これはデザインのヒントになるかもしれない…。

元祖関西風味もんじゃ焼 眞田
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ラーメン雑炊

先日、神座で「ラ-メン雑炊」なるものを注文した。
ラーメンの中にお米!?雑炊の中にラーメン!?が…。何だか妙な感じがしたが新たな発見があるかもとチャレンジしたくなったのだ。

というのも・・・
ものづくりの世界でもコラボは新たな道を切り開いてきた。例えばマッサージチェアと音楽。音楽が出るマッサージチェア「サウンドキュア」という商品がある。はじめてこの商品を知ったのは2年ほど前に新宿デザインセンターOZONEで展示されていたのがキッカケ。
「音に合わせて振動する」なんとも心地よい。疲れを癒すマッサージと心を癒す音楽が一緒になって。くつろぎの世界へ…。あ~もう一度癒されたい…。そんな気分にさせてくれる印象深い商品だ。コラボは“コンビネーション”である。1+1が2以上の価値を生む。そんなマッサージチェアだった。

メニューでラーメン雑炊を見たとき、こんなコラボの良い例をふと思い出した。だから無性に食べたくなった。神座の店内はいわゆるラーメン屋の雰囲気ではない。普段、個人的にはもっと“ラーメン屋さん”という独特の雰囲気の中、麺をすする音が聞こえてくるようなどっぷりとその場に浸かる感じが好きだ。
だけど目の前には“ラーメン雑炊”。
イノベーションを漂わせる期待。店内の雰囲気は関係なかった。新しい感覚が漂ってる感じがした。そんな“過度な!?期待”の中、完食・・・。
“1+1=2だった”
もちろん美味しかったが、なんでも期待しすぎるのは駄目だな~っと実感。“感動”と出会える時は唐突にやって来るものかな。

神座
サウンドキュア - 中央朝日株式会社
リビングデザインセンターOZONE
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スノボー -奥伊吹-

中・高校時代からの友人4人(自分達では通称「5レンジャイ」と呼んでいる地元の友人の内4人)で奥伊吹スキー場へ行った。
スノボーは毎年計画するがなかなかみんな揃わない。揃っても3人ってな感じ。地元の友達だがみんな大学も進路も異なる。だからスケジュールが合わないのは当然だ。それでも今回は深夜移動の1DAYプランということもあり4人での旅となった。

めちゃめちゃ混んでた。そんなに広いコースでは無い上に人が多かったので思う存分滑ったとはいえないが個人的には2年ぶりのボードを楽しめた。そう2年ぶり。昨年は仕事が忙しかったのと父の闘病生活もあり行けず仕舞いであった。ここ一年はどこかへ行こうとか遊ぼうとかいう気持ちが乗らなかった。でも最近になってやっと遊ぶ事が楽しめるようになってきた。
単純にボードを楽しめる。それだけでも自分自身は何か変わったと思う。“友達”という“キッカケ”は宝物だ。こんな気心知れた友人が傍にいることに感謝したい。

“5レンジャイならではの友情”に支えられている。ずっとこれからも…。

奥伊吹スキー場
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行為のデザイン展

本日「行為のデザイン展」見てきました。
たまたま村田智明氏がおられたのであつかましくも“ペット業界のデザインのあり方”について少しお話させて頂きました。

ペットの商品というのは、購入者は飼い主だが使用者は飼い主とペットである場合とペットのみが使用者となる場合もある。「購入者=使用者」とは違う購買のスタイルがある。それが他のカテゴリとは違うペット産業の特徴である。
飼い主が良かれと思い購入した商品が実はペットは気に入らないかもしれない。それでも飼い主に気に入られようと嫌々でも使う事も多いのではないか。それでも楽しい時間を与えてくれるものだ。決してそういった事が駄目な事とは断定しないが、それでもデザイナーとしてそこを蔑ろにしたくない。という想いを常にもってデザインしている。
そんな中、デザインがどうあるべきかをもっと考える必要があると思う。村田氏の切り口ならどんな方向性が示せるのか興味があった。村田氏も猫を飼っていてペットの分野も興味があるとおっしゃっていた。村田氏のペットのデザイン分野での今後の活躍にも注目!?だ。


METAPHYS
株式会社ハーズ実験デザイン研究所
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三菱自動車「i」

先週の日曜日に三菱「i」を見てきた。近くのショッピングモールでの展示なので試乗はしてないが見て触っての率直な感想をレポートします。

まず目を引いたのはやはりエクステリア。軽自動車の新しい挑戦が感じられる躍動感あるデザインで、いわゆる“未来型”というテイストでの訴求力はありそう。大きさは軽なりのサイズだがミドシップというエンジンレイアウトにした他とはどこか違うというインパクトあるデザインだと思う。
気になったのは、ミドシップにした事によりトランクに荷物を載せるときかなり高い位置まで持ち上げなくてはならないのが“愛”じゃない。
また、トランク底面のエンジンボックスの蓋にあたるパーツ(写真右下)を開けたときに内装材のチップウレタンが見えてしまいすごくチープに見える。高価な軽自動車とは思えない、気の抜ける感じがした。“未来型”を損なう要素だろう。

月販目標5000台に対して発売から2週間で累計受注台数が1万台という評判の中、それと同時に数々の不安点の上がる車でもある。WBSでも後部座席に乗るとお尻にエンジンの振動をかなり感じて不快感ある。というレポートもあったし…。
ただ試乗してみると走りが良いことにびっくりするのかもしれない…。
男性でもかっこよく乗れる軽自動車として人気を得るのかもしれない…。
だけど、もっと実用性を忘れないでほしい。

未来型スモール“i”の誕生は企業の姿勢作りのみに終わってほしくない。生活に密着したコンセプトあってのデザインも忘れずに追求してほしいと思う。

三菱自動車 i (アイ)
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さっぽろ雪まつり

「さっぽろ雪祭り」初体験しました。丁度、出張が雪まつりの時期に重なったので晩飯前にチラッと1時間ほど見学した。行きの飛行機内は雪まつりを見に行く観光客で満員で修学旅行の学生もいて、うるさいのなんの…。

5日の初日にいったが人の数はそんなに多すぎる程度でなくすんなりと見て回れた。まだ製作中の作品もあり、作業も見れた。氷のブロックを完成の形に合わせて積み合わせていき、そこに下書きしてチェーンソーでざっくりと削っていく。そしてカンナなどをつかって仕上げていくというもんだった。その作業の手際の良さは氷の輝きにも負けていないように僕は見えた。
氷のブロックを積み合わせていくってな工程なので、仕上がり時にもブロックのつなぎ目が出てしまうのが気になった。透明の氷なので形がハッキリとは見えないのでそのつなぎ目の線がやたらと目立っていた。どうにかならないものかな~。
メインの会場では雪でつくった法隆寺とかASIMOとか色々あり。こちらはきちんとライトアップもされ、大きさもあるので迫力もあった。こんなの作るのにどんな作業がかかり時間がかかるのだろうか。まつり期間が過ぎると壊されるのだろう。なんて儚い作品なんだろう。その儚さもまた美しい。

感動を与えるのもまたデザインの役割でもある。
ゆきまつりのようにある期間にしか味わう事のできない“一時の感動”というのは、印象に残るものだと思う。また来年が楽しみだなとか。来年はまた違った感動と出会えるかもってな感じに“期待”を胸に時の流れを待つ人も多いだろう。
デザインは時代の中で変化していく“なまもの的”な感覚があるが、携帯やPCなどサイクルの速い商品のリニューアルやモデルチェンジにそんなインプレッションを残す要素を大切にしてほしいと思う。それは単に商品デザインのみに課せられるものではなく“見せ方”の問題が多いと思うが。。。
そんな点では「au design project」のようなプロジェクトは面白い。これとは違う“次を期待される売り方”をもっと考えたら面白いんではないかとさっぽろ雪まつりを見た夜、寝る前に考えていた…。

第57回さっぽろ雪まつり
au design project
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仕事の流儀「佐藤可士和」

仕事の流儀「ヒットデザインはこうして生まれる~アートディレクター・佐藤可士和~」見ました。ビデオ撮って二度見た。

佐藤可士和氏の事はスマップ、ホンダステップワゴン、キリン極生・生黒等で知っていたが、この番組でその中身を垣間見れたのはすごく刺激になった。
僕のデザインでの仕事はプロダクトDが7割、POP・カタログ等のVDが残りの3割といった感じですかね。自分でデザインした商品のカタログ・POP等まで手掛ける事も多い。しかしそれはプロダクト自体のイメージを継承することに重点が置かれ、実は“面白くない”広告を作ってはいないだろうか。ということを考えさせられる。「パッと見てパッとわかる、パッとイメージできる」という事を心掛けているつもりだが、インハウスという立場ではなかなか“潔さ”は難しいと実感している。いろんな“事情”をぶち破るのは決して容易ではない。
デザイナー商品というブランド価値が購買意欲をくすぶる時代。著名なデザイナーだからできること。それも当然あるが、佐藤氏が博報堂時代にステップワゴンの仕事で出世したように、インハウスでもできるんだという気持ちが高まった。
「迷ったときこそ困難な道を選ぶ」
すご~く見習いたい言葉ですね。納得できるまでというより、自然とそうなってるのがデザイナーの姿ではないだろうか。抱える仕事量の多さ、数々のトラブル…。投げ出したくなるような気持ちになることもあるが、決して楽な方の道を選んだら駄目ですね。納得できない道を選ぶってことになりますから。
デザイナーは妥協との戦いの日々。。。

佐藤氏の仕事ぶりは等身大な感じで凄く共感できる部分が多かった。同じように悩み、“納得”を形成していく姿はまさにデザイナーという職業そのものだ。

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neon

深澤直人氏デザインの携帯電話「neon」が発表されました。
深澤氏の言うアフォーダンスという観点からneonを自分なりに検証してみた。

「居心地の良いケータイを目指した。(外観を)そぎ落としたのは、生活の中で邪魔にならないような存在感を目指したから。それは携帯電話と人の関係性として、1つのあり方ではないか」と語っている。
携帯はご存知の通り、財布と同じように常に外出時には持ち歩く必需品となり、暇を見つけては携帯をあれこれイジる。そんな存在であるからこそ、財布と同じように邪魔にならないサイズ・形状が必要であり、且つ見やすい・使いやすいものが要求される。
というのは当然の事だが、毎年200以上の新商品が発売されている中で、こんな利に叶った商品には出会えない。ましてや200も新商品があるのかと感じるほど似通ったデザインが溢れている。技術的要因に左右されるため単にデザインを批判しないが、スペックどうのこうのより携帯の“あり方”をもっと突き詰めていくべき事ではないか。
そんな中、発表されたneonは「携帯の新たな存在感(=あり方)」を提示している。
財布と同じように“常にそこにあって当たり前の存在”であり“そこにないと不安な存在”それが携帯の居所だと思う。だから、日常に溶け込ませる事で当たり前な存在なりの主張程度で適度な存在感を保てるのではないか。そんな事を意図したのではないか。
“日常に溶け込ませるデザイン”…。
“そこにあって当たり前のデザイン”…。
“そこにないと不安なデザイン”…。
人々の日常は当たり前の人工物に溢れている。例えば、規格化された間取りや風呂場のタイル、フローリング、照明器具、スイッチ、襖、フードボール、風呂桶、浴槽・・・・・。全ては概ね当たり前の存在なりのあり方で存在している。無意識だが、その当たり前が心地よいと感じているのかもしれないと思う。
ならば携帯はどうか?携帯はいかにも自分が主役であるかのように主張され過ぎてはいないか?常に持っていて心地よいと感じることはできるのか?
その疑問への提示として、neonは面白い。
「下手な存在感をそぎ落とし、日常に溶け込む当たり前の携帯電話」という認識で僕なりにneonを評価したい。携帯の新たな“あり方”に出会える事を期待したい。

ちなみに写真下は今月号の日経デザインのあるページ。これは携帯電話のデザインの価値を調査したもの。自分好みのデザインなら高くても買うという人が74.7%という結果。デザインの価格寄与度23%。
自分好みのデザインって?…
「色(テクスチャ)」「形」「サイズ」に左右される。
neonのようなデザイン携帯にどれほどの人が目を向けるのか。携帯のデザインが変わるかもしれない。そんな期待を胸に見守っていきたい。

だらだらと書いてしまったが、携帯のデザインはそろそろ本格的に変わっていかなくてはならないと感じている方は多いのではないだろうか。

時代は新しいチャレンジと高いクオリティで進んでいく。


「neon」specialサイト
日経デザイン
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