MASAKAZU HORI DESIGN / mhd
news & diary
和歌山の旅
初日はまずBBQ等の買出しを大阪で済ませてから和歌山の桃山町にあるログハウス地帯へ。掃除・準備を済ませ、車で約一時間くらいかけて清水温泉へ向かった。途中、蔵王つり橋へ立ち寄り遊んだ。それは単に絶叫感を味わいながらみんなで橋を渡るだけという“だけ”の事だが、なぜか凄く楽しい。周りはほとんど山だけの自然にあふれ、澄んだ空気が心地良い。なぜかテンションが上がる。山・ダム・道以外何にもないシンプルな風景に胸躍る。こんな感覚は久しぶりだった。そして懐かしさに胸が痛くなった。楽しく“遊んで”記念写真を撮って再び温泉へ向かう。温泉は至って普通。湯加減は少し温めで丁度良い。湯上り後のコーヒー牛乳の味も凄く懐かしかった。ログハウスへ戻り、みんなでBBQ、花火、ジェンガ…と遊んで喋って…熟睡…。気持ち良く寝れた。
二日目は和歌山マリーナシティへ。ポルトヨーロッパ・黒潮市場・紀州黒潮温泉でリフレッシュ。久々にみんなで楽しく過ごせた旅だった。まるで学生に舞い戻ったかのように…。この気持ちは大切だ。
普段、都会のど真ん中で働き、出先といっても工場・オフィス・ホームセンターなどでなかなか自然と戯れる機会がない。如いて言うならば愛犬ラブ&ノンの散歩で近くの公園にある、元々はそこに無かった人工の木々や芝に触れるくらいだ。そう、それも都会の中の大事な自然だが、それに慣れ本当の自然を忘れかけていたのかもしれないと自分が怖くもなった。都会の空気は汚れていると…。“自然の魔力”に目が覚めた。
高校時代、アントニオ・ガウディに凄く興味があった。ガウディの忘れられない言葉がある。
「我々は自然の中に生きている。アイデアは自然の中に見つけていくものだ。」
自然界には直線的な、又は直角の造形は存在しない。全ては曲面・曲線の組み合わせである。それが自然なのだから。それが心地よいと感じるものだ。という事がガウディの理念であったように記憶している。
“自然が心地よいと感じるもの”それは普遍の事柄。デザインには凄く大事な事。都会に長く暮らし、働いている僕にとって、自然の心地よさに触れる事。それは想像以上に大事な事なんだと実感した旅だった。
和歌山マリーナシティホームページ
ガウディ・インターナショナルイヤー
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羅生門
―人間の業。―見栄。
人には誰にでも隠したい何かがある。素直さを隠さなくてはならない時がある。自分の中で“何か”を守ろうとして。それはプライドなのか…?自分勝手な逃げ道をつくっている。それが人間の知恵なのか…?生きていくための工夫なのか…!?人とは!?生きるとは!?
―希望とは…?
「人を信じられなくなったら、この世はおしまいだ」
光と影の世の流れに、人もモノも交差する。
決して“影をデザイン”したくない。―残念ながらそれもまた難しい…。
三船敏郎オフィシャルサイト
黒澤明の世界
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容疑者 室井慎次
内容は、警察機構内での薄汚れた身勝手な思惑が交差した組織の中、正義を心情とする室井が邪魔者扱いされる。みたいな感じのもの。なので、率直に、全体的に刑事物という印象が色濃く、暗すぎるイメージが強い。踊るシリーズのイメージとは少し違ったヴィジュアルであった。それでも僕はこういう正義感が好きだ。
新城賢太郎が室井慎次の事を「切るならば僕の手で」と発言するシーン。
「室井さんを守りたい。尊敬しているから。」と心の声が聞こえてきそうだ。新城も警察の“正義”を正しいものにしたいという想いはあるのだろう。だけど出世の為、それは隠さないといけない不条理さを感じながらも、自分を演じて気持ちを隠しているのでは。「室井さんは、警察にとって必要だ」。
ものづくりのメーカーにとって“正義”とは“顧客基点”であると思うのである。決して売り上げのため、出世のためだけという身勝手な考えをしていては、消費者の心を掴み、そして離さないでいることはできないだろう。精神論を言ってるのではない。ものづくりの本質は社員一人ひとりの“正義”の蓄積である。だって、消費者は正直者だから…。
「容疑者 室井慎次」オフィシャルサイト
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GDP2005
会場は非常に広く、足がパンパンになった。(いい運動になった)でもよかった。一度にこれだけ多くのデザインを見て、触ってできるなんて。デザインって楽しいって素直にそう感じた。
展示=見せるという部分で良し悪しがハッキリとしていた。商品としてのコンセプトや機能を分かり易く端的に上手く展示するのは意外と難しいものだ。そう、これだけ多くの展示品の中に埋没するような展示の仕方が目立った。(特に気になった)来場者は正直者だ。楽しい・かわいい・面白い商品には人が良く集まる。そんな商品は端的に訴求ポイントが絞られていた。要するに、パッと目を引く“簡単な”ものだった。
「この商品は、こうだからこうで、こんなんだからこういいんですよ。いろいろといろんなとこが特徴ですよ。」ってな商品は「結局、なにがいいの?」ってな感じに見える。“何でもできるがなんにもできない的”な印象が、こういう場では残る。そういう商品もいいものはたくさんあるのだから、まずキャッチする“表情”を情報として“見せる”ことが必要だろう。そんな事を学んだ次第です。
個人的には文具が面白いって感じた。仕事柄、画材屋にはよく行くが、文具がこんなに楽しい業界だったなんて…。ハサミ・ステープラー・ファイル・カッターetc…。どれも実際に手に取って使ってみた。手に取るとその商品がよく分かる。(当たり前か!?)オシャレさと機能性。可愛さと機能性。これほど求められるものなのかな。「可愛い~」と近づいていく来場者。「面白~い」と近づいていく来場者。「おしゃれ~」と近づいていく来場者。そして、手に取ってみると「機能的~」「よく考えてるな~」「会社にほしい~」ってな感じの声が聞こえてくる。
“見栄えと機能性”が絶妙に交差し求められるデザインの価値っていうのが文具には強く求められるんだと感じた。
“展示=見せる=手に取ったら分かる”というプレゼンがある。それこそが人とモノとの直接的な対話なんだ。(当たり前か!?)触ってはいけないっという展示品は間接的な会話なので不利だと感じた。
別件があったので全てをゆっくり見る事はできなかったが、ほんとに楽しかった。
ただ、「G MARK SHOP AND CAFE」に行けなかった…(T_T)。
GOOD DESIGN AWARD
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