さしのみ-安藤忠雄-

最近めっきりと忙しさも増し、自宅でゆっくりPCの電源を入れる事も少なくブログも放置状態となってました…。

先日、安藤忠雄さんが“さしのみ”という番組に出演していました。みのもんたとの対談でかなり興味深い内容だった。
一番印象的だったのは“礼儀”人や土地への“感謝の気持ち”が建築にとって非常に重要であるということ。建築もやはり人との関わり方をどうあるかを無視できない“モノ”である。だからこそ、単にシステム化されたカセット式な建築が主流になっている昨今の日本建築に対する不安を語られていた。

プロダクトがどうあるか以前に、まずデザイナーがどうあるか。を安藤氏の対談を聞きながら考えさせられた。僕自身、思想や哲学が絶対的なデザインのアプローチだとは思わないが「デザインとは、人の生活の中に人の心と共に存在していて、そういう中に役割を課せられ、様々な喜怒哀楽を橋渡しするデザインというものは無意識だが、そこらじゅうにあふれている。デザイナーはそれらを感じとれる心をもってほしい。」という風に発してきた事が、安藤氏の考えにリンクする箇所が多々存在しているように感じ、かなり共感した気分になった。

筋が通っている。気取らない人柄。大阪を愛する心。
かなり引き込まれた。安藤氏の事をもっと知りたくなった。「70過ぎたら、自分の好きなものを作る」というコメントにも興味深々。
とにかく、これからは安藤忠雄という建築家を追っていきたいと思う。

みのもんたのさしのみ
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阪神VSロッテ観戦

昨日、甲子園に行ってきた。交流戦の阪神×ロッテ戦。余裕!?(久保田ヒヤヒヤ…)の展開で強い!阪神!!ライト席中段での観戦だったので、かなりムード全快・ヤジ全快で面白かった。4回も満塁のピンチを迎えながら、勝利できたのも愛情いっぱいのファンの応援のお陰だろう。藤川良かった!!

僕自身大阪の南側の育ちということもあり、甲子園へは小学生以来の2度目の観戦。藤井寺球場、大阪ドームへは数回あるのだが。やっぱり阪神ファンは“熱い”熱気がすごい!!このムードがなぜか懐かしく楽しい。
単純に応援するだけじゃない。ギャグ交じりの愚痴とか踊り。応援はしてるが回りの人を観察しながら自分も真似して応援しようとすると、そっちの方に気が取られて気付けば、野球を見てるより応援に夢中!?になったりもする。そんなとこも面白い。

あっという間に試合が終わった感覚に陥る。それほど楽しめたんだと思う。“夢中”は時間を忘れる。
体に注入した甲子園の熱気を胸に、今日も“夢中”でデザインに没頭する。
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GW東京へ

4・5日と東京へ行ってきた。GW中の計画がほとんど決定しておらず「ひきこもりっこ」になりそうだったので、思いつきで計画し決行した。丸一日と半日の短い旅にしては充実の内容だった!?ざっくりと書くと下記の通り↓

①フジテレビ
②東京ビュー
③ダ・ヴィンチ・コード展
④東京ベルリン・ベルリン東京展
⑤チェ・ウラム展
⑥風味堂ライブ
⑦朝日テレビ
⑧渋谷でど~も'06(NHK)
⑨KDDIデザイニングスタジオ
⑩SunSetSwishライブ(Kスタ)
⑪竹下通り
⑫東京都庁
⑬贈る愛のカタチ展(新宿パークタワー)
⑭OZONEクラフトマーケット(新宿パークタワー)

短い旅立ったが、色んな場所を訪問し見学し吸収することもあった。中でもクラフトマーケットでは数人の職人さん、クリエイターの方との出会いで刺激されたことがある。それは“手作業による創造力の可能性”を垣間見れたという点だ。
ある一人の木工職人の作品に目を奪われた。他を圧倒する形状美に関心しっぱなしであった。フォールナットを削りだして作ったフォークがあるのだが、それは柄が捻じれていて複雑なカタチだが持ってみるとなぜかフィット感がある。話を聞いてみると、新しい面白い形状を求めて、同じ形を作らないように何百本と模索していると“偶然”見つけたカタチだという。
そう、この感覚によるデザインの行為の中での“偶然”の発見を再認識できた。僕自身、画面上で3Dソフトを弄りながらアイデアを練るということも多いが、忘れてはならないのは、まるで粘土をこねるような感覚を頼りにアイデアを膨らませるという手段。
脱無機質とは違うが、このアナログの感覚を頼りにアイデアを発見する手段を大切にしたい。それが「温かみあるデザイン」へと繋がるのだろう。
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ペット王国と犬の家と

昨日、昨年に続き「みんなだいすき ペット王国2006 大阪ドーム」へ行った。(仕事でですが…)
ほんとにたくさんの犬連れの方が来場され“ふれあい王国”へと化していたほどだった。そしてびっくりしたのは多頭飼いの多さ。ポメラニアン4匹、ミニチュアダックス4匹、チワワと豆柴とMIXの3匹などなど、さまざま。いろんな形でいろんなワンちゃん・ネコちゃんが、いろんな環境下で飼われているんだな~と改めて実感。

そして来場者と話をしていると「今日うちの子は足が悪いから連れて来てないの」という方も数名いた。ヘルニアであったり、神経麻痺であったり、老化であったり…。元気で健康なワンちゃんだけじゃないんだと改めて実感。人間と同じように、生き物として当然のことが起きているんだと…。それは当たり前のことなんだけど、なぜかとてつもなく悲しいと感じた。

そんな気持ちで帰宅すると母が「ウルルン見なさいよ」と帰宅早々に言ってきた。内容は「振付師のKABAちゃんがタイにある“犬の家”を訪ね1001匹の犬たちと生活する」というもの。
“犬の家”は、26年前に障害犬保護施設運営者のサタポンさんが、事故に遭った1匹の犬を引き取ったことから始まった。運営は寄付だけ。交通事故などで歩けなくなった犬や重症の犬など1001匹もいる。
昼間、ペット王国であんなに元気いっぱいのわんこを何百匹と見て、触ってしてたのがウソのようだった。ペット王国でのあのわんこも犬の家のこのわんこも、どちらも揺ぎ無い現実であるということ。忘れてはならないと思う。

僕自信も1匹の愛犬との出会いが今の職、今の感性・感覚を創造している。素直に心のど真ん中からぶつかって来る愛犬が愛くるしくてたまらない。もし歩けなくなってもその愛情はなんら変らない。当然なんだけど…。この気持ちを自分だけのものにせず、ペット用品のデザイナーというフィルターを通して世間に伝えて行きたいなと思う。

みんなだいすき ペット王国2006 大阪ドーム
世界ウルルン滞在記 公式ページ
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