砂漠のレインメーカー

夕暮れの 陰の廃墟に 病みを視る
宿す闇こそ 塩の道なり

【甘口映画レビュー】アワーミュージック

2011-05-01 22:59:00 | 映画

アワーミュージック

★いくつ:★★★★★

ゴダールの映画を見たいと思い、色々見ていた。
難解と言われているので、初期作品がなかなか分からず、自分の求めている映像作品の特徴を聞き推薦していただいた映画。

この映画のテーマはやはり911以前・以後(そして日本にあてはめるのであれば311以前・以後)
鎮魂と、これからの平和と贖罪と言ったところなのか。

ただ直観だけれども、僕はまだこの映画のもつ潜在性の30%も理解していないのではないか。そう感じている。

あるシーンがある。海沿いの森の木陰で、女性が男性と隣に座りリンゴを分けて食べあるシーン。失楽園神話を意味しているのだろうか。
それは罪として語られるのではなく、悲劇を受け入れたうえでの、平和を作り出す意志なのか。
いまだ言語化、意識化未満の無意識の意志/力能として(無意識は他者の宝庫として)。

繰り返し見てみようと、理解しようと僕に意志させた映画ではある…



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