砂漠のレインメーカー

夕暮れの 陰の廃墟に 病みを視る
宿す闇こそ 塩の道なり

映画を見る 網羅的に

2012-03-10 09:57:50 | 映画
生活がひと段落したので、映画を見まくった。
劇場では、先日紹介した「CUT」。
DVDでは以下作品を鑑賞。

井筒和幸監督「ヒーローショー」
... スクリーンで見るべき映画だった。2回目以降の鑑賞で徐々によさが分かり始める。
主演、ジャルジャル二人の演技が秀逸。普段のお笑い芸人の顔が全くない。現代の空虚な中で、もがき苦しむ若者を見事に演じている
劇中の登場人物、鬼丸兄弟の兄。この人物は、「この世界は舐めてはかかれない、怪物なのだ」ということを示しているのか?
賛否分かれた作品だが、絶賛している人の絶賛ぶりは非常に濃密。
鑑賞前に参考にさせて頂いた、ブログだが素晴らしい評論があったので紹介します。
http://d.hatena.ne.jp/jennjenn/20100623/p1

ヤン・イクチュン監督「息もできない」
2010年に絶賛された映画。こちらも、暴力というものを描いたのだが…
登場人物全てが、愛おしく、切なく、ただただ悲しい。
最後、ハッピーエンディングかと思わせる。しかし、この(映画)世界の業というものを見せて、ずしんと思いパンチを食らわされた

ドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」
DVD鑑賞した中では、一番気分的に軽く見ることが出来た。
作品としての評価はどうだろう…
ロードームービーとはいかなるものかを把握するため、もう一度ぐらい見るかも。

若松孝二監督「キャタピラー」
映画自体も素晴らしかったが、元ちとせ のエンディング曲がまたよかった。

カーク・ダグラス総指揮、スタンリー・キューブリック監督「スパルタカス」
主人公スパルタカスと、敵役、ローマ執政官のクラッサスの対比が見事。
スパルタカスが、「この戦いに終わりはないかもしれない…」というセリフが印象的。
最も好きな登場人物は、クラッサスのもとを去り、スパルタカスについた詩人奴隷、アントナイナス。

ポール・トーマス・アンダーソン監督「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
主演のダニエル・デイ=ルイスの演技、そしてあまりに多面的な側面をもつ映画の深みに圧倒されたが…
特筆しておきたいのは、助演のポール・ダノの怪演。お見事!!!

しっかし、ハードな作品ばっかだな…
こちらも疲れた。
これからはせいぜい1週間に1作品の程度に留めます…


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