やきとん＠静かな夜

やきとん＠静かな夜



　今夜は久しぶりにあのお店に行ってみよう。
というのもこのコロナ騒動です。
去年初めて入ったお店がもう閉店されていたり、休業だったり。
居酒屋業界は苦難の連続です。



　本日のお店は「やきとん」さんで、住宅街にポツンとある老舗です。
ご年配のご主人がお一人でやっていらっしゃいますから、これも気になりますね。
お仕事終わりの午後９時すぎ、何とかお店の明かりが見えて一安心です。
まずは引き戸を開けてお店に愛りました。

　先客はおらず、ご主人がぼんやりとテレビを見ていました。
「やってますか」
「おい」
私は広いカウンターの真ん中あたりに座りました。

　「瓶ビールと手羽先ください」
「おいよ」
ここのご主人は寡黙で、無駄な言葉は一切話しません。
たまにテレビの話題を振ってもまず返しはないです。



　出てきたビールで一人乾杯です。
ご主人は焼き台で手羽先を焼き始めました。
いわゆる強火の遠火というやつで、たった１本の串ですが、かなりの時間を掛けて焼いています。
テレビでは森さんの話題で話が進んでいますね。

　ほかに話題がないせいもあるんでしょうが、見ていても面白くないですね。
一つの失言をつついてオリンピックを止めさせようとしている勢力が働いている感じがしました。
他人を非難しているときは自分が安全なので、皆さん一斉に同じ方向を向いている感じですな。
下手に弁護すると自分に火の粉が掛かってきますから、皆さん同じような意見になります。



　さて、手羽先が焼きあがってきました。
ここでは上品にお箸でいただきます。
というのもあらかじめ蒸してあるので、身離れが良いんですね。
骨から身がほろほろと離れていくので食べやすいです。

　味付けはあっさりと塩です。
ここの手羽先も独特な味で美味しいですね。
またいつかあの「一番鶏」さんの手羽先に出会いたいものです。
今夜は他にお客さんが来ることもなく、最後まで静かでした。

　ビールを飲み干してこれでお会計です。
小銭を用意してあるので８５０円を硬貨で取り出します。
テーブルの上に数えながら置いていき、それを渡そうとすると、そのまま置いておけばいいよと声がかかりました。
そのままお店を後にします。

　実はこのお店は自宅から歩いて３分です。
それなら家で飲んでも同じじゃないかという声が聞こえてきそうですが、その通りです。
でも、たった１杯だけですが、寄り道をしていきたくなるんですね。
いつもごちそうさまです。

鳥貴族＠コロッケ５

鳥貴族＠コロッケ５

　ブタの夫婦がのんびりと　畑で昼寝をしてたとさ
　夫のブタが目を覚まし　女房のブタに言ったとさ
　いま見た夢は怖い夢　俺とお前が殺されて　
こんがりカツに揚げられて　みんなに喰われた夢を見た
　女房のブタが驚いて　あたりの様子を見るならば
　今まで寝ていたその場所は　キャベツ畑であったとさ

歌笑純情詩集より

　昭和の爆笑王　三遊亭歌笑さんの有名なフレーズが思わず頭の中に浮かんできました。
といっても歌笑さんは１９５０年に亡くなっておられますから、私が生まれる前に活躍された方です。
これはたぶん実物ではなくテレビドラマで放送されたものの記憶だと思います。
こういうほのぼのとした漫談もいいもんですね。



　さて、火曜日のお仕事終わり、しっかり予約をしてやってきたのはひと月ぶりになる「鳥貴族」さんです。
相変わらず空いているんですが、店員さんがなかなか来てくれません。
そしてまずは検温です。
非接触式の検温器で体温を測ります。

　いつも思うんですが、これってかなりアバウトですね。
もちろん私は大丈夫でしたが、もし間違って「３８度」なんて出たらどうなるんでしょうか。
３８度だったらまず断られるんでしょうが、３７度あたりの微妙な数字だったらどうなるのか気になりました。



　とはいえ無事に席に案内されて一安心します。
まずはお決まりの金麦メガジョッキです。
そしておつまみですが、今回は決めていました。
それがこれです。



　「今月のおすすめ」という５種類のコロッケでした。
鳥貴族さんではコロナ騒動のためにしばらく新商品をお休みしていたので、新商品が気になりました。
しかしこれを注文した時にふと心に浮かんだものが冒頭の「純情詩集」でした。
豚じゃないけれど揚げ物にはキャベツだ。



　そう思い立って、追加注文したものが「キャベツ」でした。
鳥貴族さんで一人飲みするときにキャベツの注文は初めてです。
なんとこちらが先に出てきました。
当然ですが、刻むだけですから早いんでしょう。

　けっこうなボリュームですから、これは最後まで十分持ちました。
まあこれも悪くないつまみです。
そしてメインのコロッケも出てきました。
同じ丸型のコロッケが５個、輪になって並んでいます。



　ソースなどの調味料はありませんからこのまま食べろということなんでしょう。
見た目はすべて同じで、何が入っているのかは全く分かりません。
まずは最初の１個です。



　しばらくは食べかけのお見苦しい写真が続きますがご了承ください。
最初は「チーズ」でした。
中にはマカロニらしきものも入っています。
味を調べながらいただくというのも悪くないですね。





　キャベツを食べ過ぎたので、１個目で金麦が空いてしまいました。
すぐにお代わりが出てきます。
後ろのテーブル席では若い男女のカップルが楽しそうに会話中でした。
お客さんは若い方ばかりですね。


　二個目のコロッケです。
こうやって見ると、見た目はほとんど変わらないですから、頼りになるのは味だけです。
これはたぶん私の苦手なカニだな。



　３個目だけは見た目でわかります。
これは間違いなくコーンだ。
しかしだんだん飽きてきました。
ということはキャベツが良い働きをしてくれたわけです。



　４個目、これがよくわかりませんでした。
しかし残るのは「バジル」と「大山どり」なので、消去法から後者だと推測します。
ここはちょっとインチキですが、５個目でそれを確認できました。



　その５個目は間違いなく「バジル」でした。
このシリーズの難点はすべてベースがクリームコロッケだということです。
多少味が変わるぐらいなので、クリームコロッケが好きでない人は飽きますね。
私もそのくちで、コロッケはジャガイモがゴロゴロしているほうが好きです。

　何とかコロッケを食べ終わって、今日は無事終了です。
３月の新商品が楽しみにしましょう。
ごちそうさまでした。

悟空林＠両替町

悟空林＠両替町



　今日は久しぶりのラーメン放浪記です。
場所は静岡市の繁華街で、割とわかりやすい場所にあります。
お店の名前は「悟空林」さんです。
静岡では居酒屋さんはかなり苦戦されていますが、中華のお店はけっこう頑張っていらっしゃいます。



　平日の午前１１時半ごろ、繁華街は人通りもなく静かなものです。
通りに面して看板があり、場所はすぐにわかりました。
あらかじめネットでランチのメニューを調べていきましたが、看板とは少し違っているようでした。
それでも７００円が中心のメニューですから安い価格設定です。



　そしてこれはあとで気が付いたんですが、こんなサービスがありました。
このサービスに後で驚くことになります。
まずはビルに入り、昔風の年季の入った階段を上がっていきます。
これはかなり古そうな造りだな。



　お店はビルの３階にあります。
もう一階分階段を上って、何とかお店にたどり着きました。
このドアを開けて、お店に入ります。
しかし見たあたりには誰も人影がありません。



　「すいません」
声を掛けると厨房から男性が出てきて、何とか営業中だと分かりました。
今の時間は男女二名の店員さんだけでやっているようで、この男性はコックさんですね。
接客担当の女性が奥の先客さんの注文を聞いているので、私に気が付かなかったというわけでした。



　広いお店で、席はどこでもいいというので角の二人掛けのテーブルに座りました。
まずは温かいウーロン茶に紙のおしぼりが出てきました。
女性が奥に引っ込む前にとあわてて注文を決めます。



　「すいません、五目ラーメンをお願いします」
これで準備は完了です。
すると奥の先客さんが私のいるブースに出てきました。
あれ、何をするのかな。

　その場所がちょうど私の視界の範囲だったのが幸いしました。
お店の一角には何やらお皿や鍋を並べたコーナーがあります。
先客さんは三人組で女子一名に男子二名の若者でした。
これがそのコーナーからサラダやお惣菜にウーロン茶などをどんどんよそって持っていきます。

　何だろうかとメニューをよく見ると一番下にその正解が書いてありました。
どうやらランチタイムはサラダバーとお惣菜が食べ放題なんだそうです。
これは知らなかったので、嬉しい誤算ですね。
彼らの後に続いて私もワンセットいただいてきました。



　キャベツのサラダに中華のお惣菜です。
これはザーサイの炒め物で、なかなかいい味でした。
まずはキャベツをいただきながら出来上がるのを待ちます。
壁のメニューを見てもなかなか本格的な中華料理だと期待できそうです。





　先客さんの料理が一人前ずつ運ばれていきます。
ご三人さんはすべて定食でした。
そこに新しく男性三人組のお客さんが入ってきました。
これはどうもお仕事終わりのような感じで、最初から瓶ビールの注文です。



　そしてようやく私の五目ラーメンが出てきました。
親切な店員さんが、奥のジャーにあるご飯も食べ放題なのだと教えてくれました。
なんとこれも知りませんでした。
これなら食欲のある若い方も満足できますね。



　出てきた「五目ラーメン」は予想とは違った風貌でした。
具には白菜を中心にした野菜炒めの具を醤油味であんかけにしたものが乗っています。
これは五目あんかけラーメンといってもいいでしょう。
嬉しいことに麺は私好みの細麺でした。





　コショーを振っていただきますが、このコショー入れはふたが開けにくいですね。
スープは程よい感じの甘さがあって美味しいです。
やっぱりあんかけのラーメンは良いなあ。
少し迷いましたが、途中でライスを小盛で取りに行きました。



　これをサービスのお惣菜と一緒にいただきます。
このザーサイ炒めがライスによく合って美味いのなんの。
これだけでもいい定食にありそうだぞ。
麺の量はほどほどですが、このライスがあれば満腹以上になれます。

　前のお客さんはビールを追加して、他のメニューも注文していました。
してみるとここは昼飲みでも使えそうです。
まずはランチを注文しておいてビール。
ライスを小盛にして、おかずとサラダで飲むというのも良さそうです。



　昼の営業は２時半までとあるので、ここならのんびりくつろげそうです。
一度平日の昼のみプランでも企画したくなりました。
おや、五目ラーメンにもエビが入っていました。
エビがあると高級感が増しますね。

　美味しく食べ終わりましたが、まだ奥の先客はお話し中でした。
広いお店なのでゆったりと会食できるのはいいですね。
そこで一足先にお会計です。
良心的な税込み表示で、ピッタリ７００円でした。



　どうもごちそうさまです。

餃子の王将＠中華飯

餃子の王将＠中華飯



　日曜日の午後３時すぎ、今日は変則的な勤務時間で、早めの夕ご飯です。
コンビニでおにぎりでもよかったんですが、暖かいものが食べたい。
そこでやってきたのはお馴染み「餃子の王将」さんでした。
ここなら年末にいただいた割引券も使えますしね。

　お店に入ると日曜なのでそこそこお客さんが入っています。
今日はぽかぽか陽気で風もなく、過ごしやすい天気ですから気分も良いです。
一番奥のカウンターに進んで、すぐに注文を告げます。
「中華飯お願いします」



　実はお昼がラーメンだったんで、今回はご飯ものにしました。
私は王将さんでご飯ものをいただくのはめったにないです。
そしてたぶんこの「中華飯」を食べるのは初めてだと思います。
いや、普通の中華料理店でも食べたことがないような気がしました。



　王将さんでは今「天津麺」のデラックス版を期間限定で出していますが、これも候補でした。
しかし今日はボリュームが心配なのでこれにしたというわけです。
ところが予想と違って意外に時間が掛かっています。
お客さんも少ないのになぜなんだろう。



　厨房にはメインの男性が一人とサブで女性がお一人入っていました。
男性がようやく鍋を振って調理を始めました。
ついに私の出番かと思っていたら、出てきたのはチャーハンでした。
そうか、今日も二階が賑わっているんだ。



　とはいえなんとか私の中華飯も出てきました。
「お待たせしました」
ん、何となくイメージが違うぞ。
前回の「五目あんかけラーメン」でもそうでしたが、メニューの写真とはだいぶ開きがありますね。



　具には海老イカホタテに豚肉も入っています。
定番のウズラの卵にキクラゲあたりが目立つ具でしょうか。
野菜は白菜がメインで、後はモヤシにニンジン玉ねぎタケノコなどです。
レンゲですくっていただきますが、それほど熱くは無くて食べやすかったです。



　スープはとろみのあるもので、これは専用なのかな。
結局出されたお箸を使えなかったのが心残りでした。
久しぶりの中華飯は何となく懐かしい味でした。
たまにはこういうのも良いな。





　お会計ではしっかり割引券が使えました。
残りはあと１枚、次は何を食べようかな。
ごちそうさまでした。

梅と桜

梅と桜



　月曜日の午前中、ご近所の公園に本日二回目のお散歩です。
私は毎朝この公園でお散歩するんですが、朝早いので景色はまったくわかりません。
早朝の暗い中を歩くので風景を見ることはなく、ただ歩くだです。
でも２月に入ってようやく暖かくなりました。

　公園の風景も少しは変わったかと、その確認に出てきたわけです。
まずはこの１本です。
２分咲きぐらいでしょうが、早くも桜の花が咲いています。
冬景色の中の桜はいいですね。



　四角柱の看板が立っていて、これが「伊東小室桜」だと教えてくれます。
大御所四百年の記念樹だそうです。
すぐそばにはこんな看板もありました。





　銀座の柳は有名ですが、駿府の柳は無名ですね。
実は私も知りませんでした。
何のことはない柳の木で、下には由来の書かれた看板がありました。



　そして別の梅の木です。
これはまだ咲き始めという状態でしょうか。
でも中にはしっかりと開花した花もありました。





　公園の中は授業中なのか、ランニングしている学生の姿も見られました。
コロナも落ち着いたようで、そろそろ通常の形態の授業もできるようになりつつあると感じられました。
マスクをつけてのランニングはつらいですからね。





　春が待ち遠しい昨今ですね。