
昨日はイタリアンロックサマーフェスティバルの2日め。
土曜に続いて連荘でした。
チッタ界隈は本日も夏祭りで賑わいを見せています。
今日の出演はこちら。Raccomandata Ricevuta Ritorno(以下RRR)と前日に続いてのDelirium。
席は前から3列目のステージ向かって左のブロック。
ステージとの距離が近いです。
Raccomandata Ricevuta Ritorno は、英語だと Registerdmail Recept Return で、書留、受領、返信という意味でしょうか。郵便局関係者のバンド?
今回演奏予定のアルバムの中では、このRRRの「水晶の世界」が一番好きでした。
ボーカルのルチアーノさんも残っているのでとても楽しみ。
ステージが開くとセンターにボーカルのルチアーノさん。左手前がギター、後ろがキーボード。右手前がフルートとサックス、後ろがベースという配置。
ルチアーノさんは片目パンダのメイクに、ベルばらみたいな衣装で直立不動の体勢。
水晶の世界が始まり、1曲めの Nulla から度肝抜かれました。
すんごい声が出てる。このひと、いったい何歳なんだ?
バックの演奏がこれまた凄い、演奏技術むちゃくちゃ高い面子じゃないですか。
インプロビゼーションを多く交えながら、水晶の世界が進行してきます。
タイトな演奏の中で、ルチアーノさんのシャウティングボーカルが響き渡ります。
上着を脱いで、顔半分の仮面をつけたりしながら、マイクスタンドアクションも若い。
途中、ルチアーノさんが、わしはロックが好きだけど他のメンバはジャズだよ、という感じのことを言ってましたが(イタリア語ではなく英語)、なんというか、ジャンルが特定できない音楽のように思えます。
ベースのナンニさんはオリジナルメンバだそうですが、地味ながら太い音で、ナンニさんとドラムのエマヌエーレさんのリスムセクションが超迫力。それにロレンツォさんの今風ギター、アレッサンドロさんのフルート、サックスが重なります。キーボードのマウリツィオさんはあまり前に出てこなかったですが、最後にストラップ式のキーボードでプレイしてました。
水晶の世界の後は、2ndアルバムから。こちらはヘヴィーな曲あり、ポップな曲あり。
そして最後はなんと、Led Zeppelin の Babe, I'm gonna leave you。
いやぁ、素晴らしいステージでしたよ。
いたく感動したので、中休みに物販コーナーで2ndアルバムを買ってきました。
いまこれを書きながら聴いてますが、バイオリンや女性ボーカルも入ってますね。
で、ボーカルのルチアーノさん、あの歳であれだけの声だすのはただものではない、と家に戻ってから調べてみました。特に年齢が気になったのですが、1949年生まれだから68歳? ひょえー、、、
ルチアーノさんのサイトも見つかりました。
http://www.lucianoregoli.com/
なんと、絵描きもやってるんですね。そっか、RRRの演奏中にバックスクリーンにいろんな絵画が映し出されていたのだけど、これはルチアーノ作品だったんだ。
このような絵がかわるがわる映し出されて、演奏中はなんだろう?と思ってたのだけど、絵描きさんだとわかって理解できましたよ。
期待を大きく上回る、RRRのライブでした。
1. Nulla
2. Su Una Rupe
3. Il Mondo Cade Su Di Me
4. Nel Mio Quartiere
5. L'ombra
6. Un Palco Di Marlonette
7. Sogni Di Cristallo
8. Il Cambiamento
9. L'uomo Nuovo
10. Le Anime
11. Babe, I'm Gonna Leave You
* 1-7 は、Per...Un Mondo Di Cristalloから。8-9は、Il Pittore Volanteから
Luciano Regoli (vo)
Nanni Civitenga (b)
Emanuele Carradori (ds, perc)
Lorenzo Milone (g)
Maurizio Pariotti (kb)
Alessandro Tomei (sax,flute)
そして2部は前日に続いてDelirium。
幕が開くとあれ?マーティンさんがいない。
夕べ飲み過ぎて今日は欠席か?と思っていたら、客席後方からサックスを吹きながらマーティンさん登場!
花道を歩きながらステージへ向かう、昨日とは違った演出です。
そして1曲めにテーマワンを持ってきました。
昨日聴いているのでそれほどの驚きはなかったですが^^;
2曲めからは3rdアルバムへ。
わたしは2ndよりも3rdの方が好きなので、こちらを楽しみにしてました。
ボーカルのアレッサンドロさんはホントに歌が上手い、というか自在に歌い分けてます。昔のアルバムの曲、いまの曲と声質は相当違うのに、ごく自然に歌ってます。3rdのアコギパートもアレッサンドロさんが担当。
オリジナルメンバーの亀仙人、エットレさんは今日も地味。
しかし、ピアノソロのときは、メンバー3人がエットレさんのところに寄ってきて囲んで盛り上げ。
エットレさんはもしやバンドの中で浮いているんではないかと余計な心配をしましたが杞憂でした。
対して黄金期メンバーのマーティンさんは、サックス3本、フルート2本をとっかえひっかえしながらの派手なパフォーマンス。小脇にフルート抱えてテナーサックスを吹く姿には痺れました。
3rdの演奏が終わってからは、前日と同じく新しい曲と1stからの曲。こんどは一度聴いているので、すんなりと耳に入る音でした。新しい曲もいいね^^;
最後は客席を立たせて、手拍子を交えながらのアンコール(バックステージには引かなかったのですが、マーティンさんが、もう一曲聴きたい?てな感じでアンコールを受けてました)。
デリリウムは客席のせるの上手いですね、最後まで楽しいステージで2日間が終わりました。
1. Il Dono
2. Viaggio Negli Arcipelaghi Del Tempo
3. Fuga
4. Dio Del Silenzio
5. La Battaglia
6. Un Uomo
7. Villagio
8. Ancola Un'alba
eccetera.
* 曲はフライヤーから。
Ettore Vigo (key, vo)
Martin Grice (flute, sax, vo)
Alessandro Corvaglia (vo. key)
Fabio Chighini (b)
Alfredo Vandresi (ds)
Michele Cusato (g)
お土産CDもまたゲット。
ちゃんと1日めと2日めでは、内容を変えてくれています、偉いぞチッタ。
RRRにはびっくりしたし、セミラミスには感動したし、デリリウムには楽しませてもらったし、期待を上回るライブでした。
またひとつ、イタリアンロックの深遠に触れた気がします。
来年はチッタはどんなライブをやってくれるのでしょうか、今から楽しみです(^^)
いきなりテーマワンが出てきたので、家に帰ってから手持ちのCDでテーマワンを聴きなおしてしまいました^^;
持ってるのはVDGGとコージーパウエルの2枚、ジョージ・マーティンの音源は無いのでyoutubeで。
[Club Titta Kawasaki]
神奈川県川崎市川崎区小川町5-7
http://clubcitta.co.jp/