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Humdrum++

ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

ある男 - 平野啓一郎 (文春文庫)

2022-01-17 08:56:54 | 読書メモ
平野啓一郎の「ある男」を読み終えました。 過去が他人と入れ替わっている男を追う弁護士が主人公です。事故で死んだ夫が別人だったということから話は意外な展開に進み、そこからさまざまな人間関係が露わになり、最後まで緊張感ある展開が続きます。 過去を捨てて新たに生きる人の葛藤と希望、その人へ愛情を持つ人達、の心理が綿密に描かれているのは、平野作品らしいという印象です。 構成が複雑なので、途中「あれ? . . . 本文を読む