僕がカニって言うと、君は笑う。
「えー、見えないよー」
「いや、見えるって」
「やっぱりウサギだよー」
「まぁウサギにも見えるけど……」
「でしょ? ほら、やっぱりウサギだよ」
「いやでもほら、あそこが鋏で、足で、目で……」
「……あー、見え……いや、うーん……」
「見えない?」
「ちょっと無理あるんじゃない?」
「えー普通に見えるって」
「あははっ、見えないよー」
暗い夜道。
そうやって空に浮かんだ月を見上げ、星が瞬くように笑いあった。
君から貰ったマフラーのあたたかさを、感じながら。
少し赤くなっている手を、『好き』の温度を、触れ合いながら。
「ねぇ……何に見える?」
僕がカニって言うと、君は笑う。
やわらかな光を浴び、君の笑顔は……どこまでもキラキラしていた。
………………。
…………でも。
どうして。どうして……なんだろうな。
僕らは、月が欠けていくように、少しずつ……少しずつすれ違っていって。
「……ごめんなさい」
「………………」
「…………分かんなく、なってきちゃったの」
キラキラした輝きは、厚い雲に覆われて……互いの光は届かない。
あるはずなのに、みえない。みつからない。温度さえも。
だから、音も無く。そう……新月のように、僕たちは――――――
……………………。
………………。
…………。
あれから、月を見るたびに何度もそのことを思い出す。
「……やっぱり、カニに見える」
誰に言うでもなくポツリと呟くと、身を刺す様な秋風が溶かすようにさらっていった。
仰げば、変わらぬ優しい光。
いや、変わったのか……かわってしまったのか、かわらないのか。わからない。
「……帰ろう」
そんなやるせなさ、冷たさしか感じない片手を、握り締める。
――――僕がカニって言っても、君は、もう……。
*********************
夜は雲ってましたが、チラリと月が見えたり。
満月よりは、三日月のが好きです。
座って紅茶を飲まれたり、ベッドになったり、ブランコになったり。
お月様も大変ですね。
相変わらず1000字足りない。
そしてしつこくマフラーをリレーしていく。
一服。
「えー、見えないよー」
「いや、見えるって」
「やっぱりウサギだよー」
「まぁウサギにも見えるけど……」
「でしょ? ほら、やっぱりウサギだよ」
「いやでもほら、あそこが鋏で、足で、目で……」
「……あー、見え……いや、うーん……」
「見えない?」
「ちょっと無理あるんじゃない?」
「えー普通に見えるって」
「あははっ、見えないよー」
暗い夜道。
そうやって空に浮かんだ月を見上げ、星が瞬くように笑いあった。
君から貰ったマフラーのあたたかさを、感じながら。
少し赤くなっている手を、『好き』の温度を、触れ合いながら。
「ねぇ……何に見える?」
僕がカニって言うと、君は笑う。
やわらかな光を浴び、君の笑顔は……どこまでもキラキラしていた。
………………。
…………でも。
どうして。どうして……なんだろうな。
僕らは、月が欠けていくように、少しずつ……少しずつすれ違っていって。
「……ごめんなさい」
「………………」
「…………分かんなく、なってきちゃったの」
キラキラした輝きは、厚い雲に覆われて……互いの光は届かない。
あるはずなのに、みえない。みつからない。温度さえも。
だから、音も無く。そう……新月のように、僕たちは――――――
……………………。
………………。
…………。
あれから、月を見るたびに何度もそのことを思い出す。
「……やっぱり、カニに見える」
誰に言うでもなくポツリと呟くと、身を刺す様な秋風が溶かすようにさらっていった。
仰げば、変わらぬ優しい光。
いや、変わったのか……かわってしまったのか、かわらないのか。わからない。
「……帰ろう」
そんなやるせなさ、冷たさしか感じない片手を、握り締める。
――――僕がカニって言っても、君は、もう……。
*********************
夜は雲ってましたが、チラリと月が見えたり。
満月よりは、三日月のが好きです。
座って紅茶を飲まれたり、ベッドになったり、ブランコになったり。
お月様も大変ですね。
相変わらず1000字足りない。
そしてしつこくマフラーをリレーしていく。
一服。
書きたいものがあるなら、自由に書くべきです。僕は書きたいものはあるけど、熱意が続かないというか……
そういえば、二足歩行さん。百合がまだないじゃないですかぁww
次回もマフラーシリーズですか? 期待してますよ!
頑張ってください^^
大事な物を忘れていました…。
しかしまぁ、考えるよりは思い付きなので、もっとコンスタントに手が動く様に努力致しますハイ…。