同人戦記φ(・_・ 桜美林大学漫画ゲーム研究会

パソコンノベルゲーム、マンガを創作する同人サークル

寒い空気の中、缶コーヒーを飲む幸せ【二足歩行】

2010年11月20日 | 短編小説
寒いねって鼻を赤くしながら首をマフラーに埋める君。
少しばかり不恰好なそれは、3日前彼女の誕生日に渡した手編みのプレゼント。
こうやって使ってもらうと、嬉しいような、恥ずかしいような。
そんな僕の視線に気づいてニコッと微笑む君。
でもすごいなぁ、私も編み物挑戦してみようかなって。
そのあたたかさを分けてくれるかのように腕を組んでくる。
……着込んでる所為かちょっと歩きにくい……とか、緊張してる? とか、野暮なことは言わない。
それだけで、いつもより、あったかくなれたから。


……………………。
………………。
…………。

「――って言うシチュエーションに憧れるんだけど」
「……あんた、編み物できたっけ?」
「う……、それは……」
「ほら、馬鹿なこと言ってないで早く行くわよ。……寒いんだから」

――――そう言って。
ぶっきらぼうに差し出された手には、去年プレゼントした青い手袋。
……もちろん手編みじゃないけど。

「……何見てんのよ」

照れたような視線に、手を差し出して応える。
ぎゅっと握ったそこからは、手袋と、彼女のあたたかさが、じんわりと伝わってきた。

「……あったかいな」
「……そうね」

――――白い息が朝日に溶けていく、いつもの通学路。





***************



と、言うわけで1000文字いかないよ小説……短編でした?
……律氏を見習ってたまにあげようかしら。

まぁとにかくマフラーって良いですよね。
冬は大好き。



一服。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (律氏)
2010-11-20 17:26:31
相変わらず、会話文には息を呑みます。僕が二足歩行さんに追いつけるのは、いつになるやら…orz
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Unknown (憂菜)
2010-11-22 16:30:26
編み物なんてできても役に立つことは…あったわw
コサージュぽいもの編んで髪飾りにしてあげたことある(*´ω`)

編むのは楽しいよ(*゜∀゜)
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