泰西古典絵画紀行

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ヨルダン・シリアの旅(1)

2009-10-04 19:52:52 | 旅行記
 9/20からC社主催の「シリア・ヨルダン歴史紀行8日間」に参加した.J社と比べると格安であるが,現在直行便が無く乗り継ぎの関係でどこのプランでも実質観光は正味4日と半日.集合時間が羽田に19時半で関空発は日付の変わった深夜.カタール航空利用でサービスはよく,機内食はまずまず,行きのドーハでの乗換え待ちの間に航空会社の後援で市内観光(ドーハの悲劇の舞台・国立競技場・都心高層ビル群・港など)も付いていた.帰りも7日目にダマスカスを夕方経って,ドーハで4時間待ち,空港レストランでカレーなど夕食のサービスがあり,日付変わった深夜の便で帰国.関空でも4時間待ちの予定だったが,空席待ちがとれて21時ごろ羽田に着いた.
 ヨルダンから入って1日目はアンマン空港からペトラまでデザート・ハイウェイをバスで移動,ワディ(=valley)・ムーサの町でモーゼが岩を打って水を出したところといわれているところの一つアイン(泉)・ムーサ(Moses)に寄る.岩を囲んで小屋が建っており,横に水路がある.ペトラ・バイ・ナイトのキャンドル・イベントは月水金だけで到着日に当たっていて,ホテル着が20時ごろだったため見送られた.
 2日目は終日ペトラ遺跡の観光.同地泊後,3日目はマダバで聖ジョージ教会に寄り,床に残る6世紀パレスチナのモザイク地図を見る.同地で昼食後,モーゼ終焉の地ネボ山にバスで登り,そこに建設された教会の遺構と展示品を見学.ここから死海とエルサレム・ジェリコーの町が遠目に見える.下る途中に(学芸員によるとヨルダン王妃プロデュスのリヴァージュ・ブランドの高級)死海の塩製品・化粧品販売店に寄り,死海東岸のプライベートビーチ付ホテルに一泊.死海の浮遊体験は楽しめた.ペトラで猛烈に日焼けした肌に死海の塩は優しかった?が,目や鼻には辛かった.食中りに警戒して,サラダ関係は食べず,終始下痢止めを服用していたが(同行で発症した方はあまりいなかったらしい),ここのホテルの食事と部屋はホッとできた.砂漠のオアシスのようなものだ.
 4日目の午前中はデカポリス(ローマ帝国東部辺境の十都市連合)のひとつジェラシュを観光後ヨルダンを後にしシリアに入国,午後やはりデカポリスのボスラに寄り,21時を回ってようやくパルミラに到着した.

 じつは初日からジェラシュ到着まで1000枚以上の写真を撮りためていたのだが,サブ機のものを除いて,16GBのSDカードが帰国後読み書き不能になってしまっていた....傷心の中,まずはパルミラの夜景から.ホテルの遅い夕食後,徒歩(真っ暗な道を地元のお兄さんにハローハローと声をかけられながら早足で20分)独りで遺跡まで行って撮った労作です.おもにAPS-C11mmF2.8レンズ開放での手持ち撮影でした.先入観と違って,後で聞いた話ではシリアは治安は良く安全らしいのですが.


記念門 正面


列柱道路を望む 中程の星は木星です.他の写真にもあと2回出てきます.


左手奥にベル神殿が見えます


ベル神殿


聳え立つ列柱と木星


記念門と列柱道路


記念門右手のアーチの奥にアラブ城が遠目に見えます