泰西古典絵画紀行

オランダ絵画・古地図・天文学史の記事,旅行記等を紹介します.
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自由が丘美術館

2009-05-24 20:20:29 | 行ってきました(美術展以外)

「自由が丘の私設美術館が閉館イベント-西洋古典版画コレクションを展示販売」

 自由が丘経済新聞の記事をかつての知人に教えていただいたのですが,今日の11時から5/30までの期間限定とのこと.
 どのようなものが販売されるのかわからなかったので,館のホームページに移動し,9時を回っていたのでお電話したところ,貝瀬館長が出てくださいました.
 当方ではレンブラントの版画の購入を長期的に計画しているので,17世紀のオランダの画家の作品はありますかと伺ってみたら,レンブラントの素描がありますと!早く行かないと無くなっているかもしれない,けれども,リサーチはどうするか? とるものもとりあえず,学芸員をたたき起こして山手線に飛び乗りました.

 自由が丘は小生には縁遠い町だったのですが(学芸員には馴染み!),徒歩7分の閑静な住宅地に瀟洒な美術館があります.



 11時少し前だったのですが,人だかりを期待?して着いたところじつは一番乗りで,物腰のやさしい奥様=貝瀬館長が出迎えてくださいました.
 同館はご主人と二人三脚で20年をかけて収集されたルネサンスから19世紀中期までの西洋古典版画と素描約200点を95年から展示されていましたが,昨年秋に惜しまれつつ閉館されたそうで,今回は1週間の限定で30点ほどを展示販売されているそうです.



 展示の継続が労力的に困難になられたとのことで,条件があえばコレクション全体をお譲りになっても良いとのことで,建物自体が展示にあわせて設計されていることもあって,人事ならず残念なことです.

 貝瀬館長さんによると,ルーベンスの原画によるマリー・ド・メディシスの生涯のシリーズ版画のセットは迫力もありぜひ見ていただきたいものの一つとのこと.その後,自宅併設の美術館の運営の御先輩としていろいろ楽しいお話をお伺いしました.

 当方の戦果についてはヒミツです.