鄭州鉄道日記

河南省鄭州市で働いています。中国鉄道交通の要衝であるこの街から、中国の鉄道の情報を発信していければと思います。

労働節旅行 K139次 いきなり2日目

2007年10月18日 16時55分23秒 | 07労働節


「旅客們早上好。今天是4月24日星期二。農暦的3月初八。播音室現在今天的第一次播音。」

4月24日朝、起きると列車は貴州省南部を走行していた。のどかな農村が広がっていた。次は貴州省最後の停車駅麻尾だ。

前日の9時59分に成都を出発してから20時間以上、特に昨日は一日が長かった。昼間はひたすら川沿いに重慶を目指し続けるばかり。景色は変わり映えしない上に天気も悪く暇で仕方なかった。
このK139次は成都から重慶・貴陽・柳州を経て南寧に至る列車で、所属は柳州鉄路局南寧客運段。車両は前述の通り旧式車両の改造車の寄せ集めで、田舎の鉄路局の悲哀が滲み出ている。まあ高速化とは無縁の黔桂線を走る列車だから十分と言えば十分だ。


11過ぎ、列車は麻尾駅に到着。機関車付け替えのため長時間停車する。ホームに出るが、素朴な感じの残る良い駅だ。特に列車の下をくぐって駅の反対側に向かうおじさんがいい味出していた。最近は幹線だと、どこに行っても立派な駅に変わりつつあるが、この路線はそういう駅は全く無い。
ホームで駅弁が売っていたので買った。


麻尾を出てしばらく走れば広西壮族自治区に入る。次第にいかにもカルスト地形と言う感じの岩山がポツポツ現れ始めた。桂林に代表される奇石郡は広西全体に広がっており、川沿いの山しか見えない桂林より、遠くまで見渡せるこっちの方が迫力が歩きがする。


ループ状に高度を上げ、ほぼ垂直に立つ岩山の中腹を張り付くように走る場所もあった。そこを通り過ぎて駅で内江行き普快とすれ違い、しばらくして後ろを見ると山を登って行く普快が見えた。
というわけで黔桂線の車窓の写真









窓が開けばきれいに撮れるのですがね。

15時過ぎ、金城江に到着。屋根のない開放感のあるホームに屋台が並んでいた。再び機関車交換で長時間停車。ここでも駅弁を買う。ここはそこそこの町なのでかなりの客が降りていった。




次第に岩山も無くなっていき、平地に出てきた。宣州に停車中、海浜副総裁から電話が掛かってきた。撮影活動のお誘いのようだったが、当然行けないので断る。途中線路際にあったセメント工場で上遊型蒸気機関車が稼動していた。
18時過ぎに20分遅れで柳州に到着。ここは広西の交通の要衝であり、中国でも有数の棺桶の産地でもある。なので「死在柳州」という言葉があるらしい。ここから南寧までは2時間あまりだ。


柳州で良い食べ物が売っていなかったので食堂車に行く。もう誰も来ないだろうと思ったのか、従業員は自分達の夕食を準備していたが、問題なく注文をとってくれた。回鍋肉を注文。今まで食堂車で食べた回鍋肉の中では一番回鍋肉らしい味だった。食べているとシャオ同志から電話が掛かってくる。もう南寧に着いたらしい。といっても自分はまだ2時間近くかかるので「待ってて下さい」としか言いようがない。
この区間は複線なので、この列車に乗って以来初めてといっていいスピードを出す。と思えば恒例の減速(前方に貨物でもいるだろう)。更に途中の停車駅で桂林発南寧行きの快速に抜かれた。同じ快速なのに・・・

結局30分近く送れて南寧に到着。シャオ同志と合流後駅前のホテルに入った。トイレ・シャワー付きで1部屋134元の1人67元。かなりきれいなので非常にお得だ。
直後にハノイ行き高速バスの切符を買いに行ったが難なく買えた。結構簡単に買えるようだ。乗る人はそれほど多くないのだろうか。

続く


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