南寧はベトナムと隣接する広西壮族自治区の首府で、東南アジアへの玄関口として栄えている街だ。街はきれいに整備されており、中国の地方都市に来るのが初めてのシャオ同志はかなり驚いていた。確かに夏が高温多湿なのを除けば上海よりもきれいで住みやすそうだ。
駅や中心部の繁華街は昔ながらの南国特有の街並み(建物の2階以上が歩道上に迫り出し屋根代わりになっている)が広がり、南郊外はオフィスビルが立ち並ぶ開発区になっていた。
中心部にウォルマートを中心とするショッピングモールがあった。シャオ同志が「ぜひ見たい!」と言うので入る。実はシャオ同志は某大手コンビニチェーンに勤めていたので、とても興味があるらしい。(上海にもあるが)
「この陳列の仕方が購買意欲をそそるんだ」
「そしてこの蛍光灯が反射するくらいに磨かれた床。これも重要だ」
と解説するシャオ同志。「中国でここまで徹底されてるとは素晴らしい。さすが世界最大の小売業だ!」と絶賛していた。
おとうさん同志も合流した2日目の夜は南寧の郷土料理を食べる。と言っても何が郷土料理だかわからないので、店員に「郷土料理でお願い」と言ってお任せにした。店員曰く川魚(名前わかりません)らしいので頼んだ。川魚と言うと臭みがあるイメージだが、臭みの無い非常においしいものだった。
南寧の滞在期間は2泊。いよいよベトナムに向かうことになる。
続く