鄭州鉄道日記

河南省鄭州市で働いています。中国鉄道交通の要衝であるこの街から、中国の鉄道の情報を発信していければと思います。

上海~杭州高速鉄道先頭車両の観光座に乗車

2011年06月22日 20時11分25秒 | 乗車記(短距離・座席)
長岡京のぶんしゅうさんが、CRH380A観光座に乗車するため、大学の先輩方と再び訪中された。訪中2日前に「よかったら来ませんか」と誘われたので、即座に「行きます」と返答。翌日のK284次の切符を買って上海へ行って来た。K284次に乗車したのは土曜日の話である。

日曜午後にぶんしゅうさん達と合流。そして、いよいよ月曜日に観光座乗車となった。前回(昨年12月)は後ろ向き、09年の京津城際鉄路特等座乗車も後ろ向きだったので、先頭は初めてだ。



10:00上海虹橋発のG7307次に乗車。杭州までのノンストップ便だ。246元払ったにもかかわらず、45分間ほとんど立ちっぱなしだったのは言うまでもない。



前回は車内販売の商品を抜き取って来たと思しき飲み物とスナックが無料提供されたが、今回は黒烏龍茶と一応観光座用に用意したと思われるお菓子が提供された。少しは進歩したようだ。



ちなみに観光座は自分たちだけかと思っていたが、北京から出張で来ていた中国人(上の写真の左端)が一人乗っており、「この3人は京都と大阪から来られていて・・・」と説明したところ、「いとこが大津に住んでます」と言われた。大津とはまたローカルな・・・



杭州では西湖周辺と清河坊を観光し、楼外楼で昼食。帰りは16:00発のG7320次で上海へ戻ったが、何の意味もなくこの列車を選んだわけではない。

今度開業する北京~上海高速鉄道では、フルフラットのビジネスクラスを備えたCRH380BLが使用されることが話題となっているが、実はこの車両はすでに(北京上海開業に備えた試験を兼ねてか)上海~杭州でこっそりと使用されているのだ。自分が見た限りでは4月時点ですでに投入されていたものと思われる。(武漢から到着した動車組下車時に目撃)
空席検索で16:00発の2等座残数が700枚以上ある=16両編成の可能性大ということでこの列車を選んだわけだが、まさにその通りであった。



ただしビジネスクラス車は現在は客扱いをしておらずシートを被せてあり、また3号車のビジネスクラス車を挟んで1・2・4号車が1等座なのだが、客扱いをしているのは4号車のみであった。1号車及び16号車の観光座が客扱いをしているのかは不明だ。

とは言え上海北京高速鉄道もいよいよ来週開業なので、早々に1750元のビジネスクラスに乗車しようかと思う。もしかしたらボーゲン隊長、ぶんしゅうさんとの共同作戦となるかもしれない。楽しみなものだ。



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K114次 昆明→成都 2011年6月12日

2011年06月17日 16時52分09秒 | 乗車記(寝台)
先日の昆明訪問は実に3年3カ月ぶりだった。ということは、その後の成昆線乗車も3年3か月ぶりということになる。



6月12日、10:34発のK114次に乗車したのだった。昆明駅は発着本数の割に駅舎が多いので、構内は意外と空いている。特に軟席侯車室などガラガラだ。

K114次は成都鉄路局成都客運段管轄の快速列車であるが、同客運段の中ではB級の扱いのようで、使用車両は古ぼけた25G、列車員も中年主体だった。ちなみに昆明客運段管轄のK145次/K146次の方は最近粗製乱造製造された25G型に変更されており、編成も寝台が主体になっている。



今回、K114次にしたのは成都客運段管轄だから食堂車がおいしいというのに加え、前回、同列車に硬臥で乗車した際、得体のしれない連中と同区画になってしまって、雲南省寄りの景色を堪能できなかったというのがある。



10:34、K114次は定刻通りに昆明駅を発車した。軟臥は売り切れなのだが、途中乗車が多いのか、10名ほどしか乗っていない。自分のコンパートメントも他はチベットのお坊さん一人だけだった。
この列車の運行区間はほぼ全てが単線なので、発車後から行き違いで何度も停車した。ただし直線化複線化の工事がここでも進んでいる。



11時半頃、食堂車の営業が始まったので、昼食を食べに行った。列車はB級だが成都客運段の食堂車はやはりおいしかった。魚香肉絲と麻婆豆腐とご飯で37元。



昆明を出て2時間半、最初の停車駅広通に到着。ここで大理・麗江方面の鉄道と分岐する。今は麗江まで鉄道が繋がっていて、全区間で景色の楽しめる列車(寝台あり)もあるのだが、鄭州へ帰るのが大変になるので、今回は断念した。



広通まで西へ向かっていたK114次は、ここから進路を北に変える。次の停車駅である元謀と広通には標高差が400メートルほどあるため、このあたりは何度かループ線が続く。成昆線の雲南省寄りでは一番の見どころだ。









ループ線が続く区間を抜け、再び平地に出ると元謀に到着。ここが雲南省内で最後の停車駅となり、次の攀枝花から早くも四川省となる。




およそ1時間半で攀枝花に到着。ここで大半の軟臥の客が下車。変わりに大勢の客が乗って来た。攀枝花は四川省最南端のどん詰まりにあるが、鉄鋼業が盛んなほか、チタンやバナジウムの産出も行われている工業都市だ。なのでこんな所から北京行きの列車も出ている。




攀枝花を出て1時間ほどで食堂車の営業が始まった。なので夕食を食べに行く。ただ実はここ数日胃の調子がよくなかったので、おかずは一品(魚香茄子)とし、スープを追加した。



次の西昌までは2時間半ほどの行程。途中、風力発電機が並ぶ地域を通過した。



結局、軟臥は西昌で満席となった。以前は始発駅をガラガラで発車したら、そのままガラガラだったのだが、オンライン化の進展により途中駅からも明らかに買いやすくなった。ただ後で乗ったT88次で思ったが、こうなってくるとそろそろ補票のシステムを変更する必要が出てくるだろう。



西昌を出てしばらく走ると完全に日が暮れた。21時過ぎに早くも消灯。明日の朝は早い。なお21時半に普雄に停車し、西安発昆明行きの快速と行き違いしたが、このあたりが本来一番景色がきれいな所である。



翌朝は5:20くらいに起こされ換票をした。列車はすでに成都郊外に入っている。やはり1300万都市だけあって、街の広がり方が昆明とは比べ物にならない。(そんな昆明も400万都市だが)
成昆線は以前は成都南駅から成都市街の東側を反時計回りに進んで、成都駅に東側から入っていたのだが、現在は市街地の西側を周る環状線が完成しており、こちらを経由して西側から入るようになっている。ここの一部は複線となっており、また都市鉄道のような高架区間も存在する。



そして早朝5:50、定刻より10分早く成都駅に到着。7天連鎖酒店の成都駅店にチェックインしたのだった。



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