「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】11/18(木)小林節さん講演会「憲法改正:問題の本質を見極める~主権を奪われないために~」(主婦連合会)その1

2021-11-30 23:59:50 | 参加報告

<Mより発信>
主婦連合会主催の小林節さん講演会が11/15(木)18:00~20:00にハイブリッド開催され、主婦連会議室で参加してきました。講師によるレジュメに沿って報告記事を作成したので3回に分けてアップいたします。
※主婦連サイトに録画した講演会の様子をYouTubeにて2か月ほどアップしているとのことです。そちらもどうぞご覧くださいませ。
小林節さん講演会(2021年11月18日) – YouTube
【参加報告】11/18(木)小林節さん講演会「憲法改正:問題の本質を見極める~主権を奪われないために~」その1
1.総選挙の結果、改憲「発議」はやって来る・・・と考えておくべきだ:
●自民・公明・維新・国民で345議席(三分の二310を大きく超えている)
●改憲は自民党の党是で政調会長は安倍派の高市
●自民は「嘘」の宣伝で成功体験が多い ずっとやるやると言ってきたが選挙制度のトリックで多数派になっているだけで実際に国民投票で否決されるとダメージが大きいと思ってきたが、いけると思ったら強い力を発揮してくる これまでも押し問答で時計を見ていて強行採決してきた実績あり
2.「護憲派」を自認する者は論争から逃げず、自民案を精読すれば「怒り」で自信が出るはずだ:
●護憲派はこれまで「無視」して改憲論争から逃げてきた結果、論争を失ってしまい、論争慣れししていない
●改憲派は、護憲派のいない所で言いたい放題でその嘘を信じる大衆も出てきた(8行政区で2000人規模の櫻井よしこなどの講演会を毎年開催の洗脳効果!)
●現実の政治の中で提案されてくる改憲案は自民案の他にない。公明、維新、国民の提案に付き合っている暇はない。
●幸福の3要素は「自由」「豊かさ」「平和」であり判断基準。平和と豊かさが奪われたら自由がなくなる。日米関係の強化で戦争の危険が増し、財政破綻が拡大するおそれは?「存立危機事態」で自衛隊を出すならアメリカを助けに行くということ。「重要影響事態」は? →論争する力を作る!
3.自民党改憲4項目=我々の前に出てくるのはコレであり、全能力を上げて分析、説明する
①「自衛隊明記」(必要な自衛を行うために自衛隊を組織する):
これまで「必要・最小限」であった自衛隊を「最小限」をとった「必要な」自衛に拡大して、海外派兵を合憲化するトリック。「何も変わらない」ではない。こういう「国防の基本問題」こそ堂々と公論で決すべきだ
●必要最小限だから「専守防衛」で海外に出なかった。憲法がダメというなら解釈を変えるというアウトなことを政権がした。安保法制を違憲としたのは憲法学者の98%超で合憲としたのは2名にすぎない。自衛隊を違憲だと批判されないために憲法を改正するというのであれば、その時点でアウト。憲法順守義務違反。
●自衛隊が合憲なのは第2警察の役割の範囲内。自衛隊法は行政法の中の警察法の所に入っている。国家内治安のための警察権をもったものということ。警察や海上保安庁の手に余る時の第2警察として存在する。
●中国や北朝鮮の挑発行動がある中で野党共闘側は選挙公約に入れず失敗!
●初めて軍人より民間人の死者が多くなった第一次世界大戦の反省から1928年採択29年発効のパリ不戦条約は戦争やめよう条約で「国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄」という表現が入っていてその表現が憲法9条1項に入れられた。自衛のための戦争は許されるが、国策の手段としての戦争=侵略戦争は許されないというのが世界の共通認識となった。9条2項で陸海空軍をもたないとしているのに3項として自衛隊を明記するという。後からの条文で前項までを否定するのが欧米では常識的であり、何も変わらないではない。
●国防は国際法が扱い憲法で扱うものではない。
その2へ続く

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