「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【情報】映画「この世界の片隅で」と「スノーデン」を観てきました(寄稿)

2017-02-12 23:59:26 | 情報提供
<K.Mより寄稿>
ここのところで平和に関わる内容の映画「この世界の片隅で」と「スノーデン」を観てきました。映画そのものの内容よりもその後の会話の紹介が多かったりもしますが、ご紹介いたします。

【この世界の片隅で】
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 2/5(日)に母(85歳)と待ち合せして越谷レイクタウンのイオンシネマで一緒に見た(2/4から2週間の限定上映)。終わった後で母が「見ない方がよかった」「あの主人公は幸せだよ」「呉なんて小さい町の空襲は大したことない」とぶつくさ言う。東京大空襲で焼け出されて父親が起こした家業も続けられなくなって苦労したことは知っているがそれでは「不幸の自慢大会」になってしまっている。
 そこですかさず反論。「東京大空襲の体験は大変だったと思うけど、そういう経験を語り継いできていないでしょ。戦争経験者が二度と同じようなことが起きないようにと下の世代にきちんと語ってきていないから今みたいなひどい世の中になってしまったんでしょ。
 東京大空襲や広島・長崎の災被をストレートに描いた作品だと衝撃が大きすぎて見てくれる人が少ない。こんな風な抑えた表現の中でメッセージが伝わる作品だから口コミで広がって上映箇所が増えてきて、それで近くで見ることができるようになったから来たんだよ」とピシリ。そうしたら少し反省したのか「確かに若い人が見てくれているのはいいね」と認めてくれた。
 15時過ぎの回でそんなに大きくない部屋での上映でいっぱいにはなっていなかったがそれなりの観客がいて、シルバーだけでなく若い世代の人もいたのが嬉しかった。プログラムを買ったら「戦争体験者の方にも見てほしい」とあった。さっそくの実践となっていたが、日本は国民的な戦後総括が不十分であることがはっきりわかる。ちゃんと映画の前のランチ、終わったあとのお茶つきで月1回の母親とのおつきあいの中で、娘として言いたいことは言わせてもらった次第。


【スノーデン】
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 2/8はレディスデイということで、仕事帰りに有楽町TOHOシネマズみゆき座で映画『スノーデン』を観てきた。9.11で愛国心に燃えたスノーデンは特技のコンピュータ技術をもって国のために仕事をしていて当然ブッシュの戦争支持。ネットで知り合った恋人のリンゼイはリベラルでオバマ支持、保守とリベラルと考え方の違う二人が恋に落ち、恋人の影響も受けながら変っていくスノーデン。その二人の恋愛が芯にあるのでただの告発映画に終わらずに、人間も描ききっていてすごい作品だった。
 けれど政権が変っても「テロとの戦争」を名目にしてアメリカの覇権を支えるために敵国だけでなく自国民をも監視するシステムはよりバージョンアップしていき、心の声に従って内部告発に踏み切った。オリバー・ストーン監督が大統領選挙で意外にも民主党にも厳しかったことがよく理解できる内容だった。
 また、日本が同盟国をやめたらCIAがマルウェアを発動させることによる列島電源喪失のイメージ映像もありました。原発はどうなるってイメージしただけでぞっとさせられた。
IWJさんがオリバー・ストーン監督に取材した記事もご紹介→こちら
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 いずれの映画もまだまだ上映は続いています。未見の方、是非おすすめします!