「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【参加報告】1/28シンポジウム「戦争法廃止 辺野古新基地建設阻止の国民的共同を」(寄稿)

2016-02-04 23:59:30 | 参加報告




1/28「連帯・共同21」シンポジウム「戦争法廃止 辺野古新基地建設阻止の国民的共同を」参加報告(寄稿)】

<管理人より>
 1/28「連帯・共同21」シンポジウム「戦争法廃止 辺野古新基地建設阻止の国民的共同を」に参加者から画像・レポート、感想を寄せられましたのでご紹介します。
また、ユーチューブに映像がアップされていましたので、こちらでご参照ください。

<K.Mより>
 ネットワークの世話人でもある藤原一也さんが運営メンバーになっている「連帯・共同21」の主催する標記のシンポジウムに参加してきた。日本生協連の現役2名、OB・OGを含めると10数人の参加があり、全体でも約170人の熱気があふれる盛会となった。

日時:1/28(木)17:30開場、18:00開始
場所:参議院議員会館大会議室

部屋の入り口に沖縄の参議院議員の糸数慶子さんによる会議室利用ということの表示があった。

第1部:報告
●黒澤いつき:明日の自由を守る若手弁護士会(あすわか)共同代表
 あすわかメンバーは、ベトナム戦争も知らず政治を語ることがタブーになっている時代を生きてきた20代後半から40代の弁護士たちで、「知識がなければ流される、自分の頭で考えて主権者が行動することで民主主義が回っていくはず」と考えて、ブログやSNSで情報発信することを中心に活動してきた。
 従来型の学習会の敷居の高さをとっぱらい、憲法を守ろうという呼びかけ以前に「まず憲法を知って、自分の頭で考え、判断しよう」というスタイルで少人数の集まりで講師とおしゃべりする「憲法カフェ」を開いたところ好評で全国各地から依頼が増え、昨年の夏には毎日どこかで開催されるようになった。安保関連法案が衆議院で通過しても参議院で廃案の可能性があるとFacebookで情報発信したら40万人に拡散され、朝日新聞の7/17付け社説で取り上げられた。『とりあえず知っておきたいイマドキの憲法のはなし』という漫画で解説するミニリーフレットも各地で活用してもらっている。等

●中野晃一:上智大学国際教養学部教授
 2014年7/1の解釈改憲の閣議決定前後からの立憲デモクラシーの会などでの活動の経過、12月には従来の垣根を超えた総がかり行動実行委員会が結成されたのは特筆もの。GWには法律が作られる動きの中でSEALDsの行動が起爆剤となった。SEALDsの若者たちは立憲主義で民主主義を支えようという控えめな姿勢だったが、学者たちは彼らに活力を与えられて学者の会ができたし、ママたちの会などが立ち上げられていった。女性が前面に出てきて「戦争したくなくてふるえる」とか「だれの子どもも殺させない」身体的な言葉で訴えたのがよかった。 
 民主党の右派も1つの塊ではなく、3つぐらいのグループがある。そのうちの穏健保守のグループがキーになる。「市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)」の3つの目的①安保関連法の廃止、②立憲主義の回復、③個人の尊厳を擁護する政治の実現のうち、一番大事なものは③。個人の尊厳がある、自由なくらしができるように具体化するには功利主義的な議論をして、再生可能で持続可能なものが求められる。これには穏健保守の人でも向かっている方向は同じであり、多くの人に届くチャンスがある。等

●元山仁士郎:SEALDs、SEALDs RYUKYUの中心メンバー (写真の右端が元山くん)
 SEALDs RYUKYUができた経過の説明。憲法96条改憲の動きの中でICUで友人と動き始めたところ、2014年12/6秘密保護法反対の集会で奥田愛基くんと出会い、1月の秘密保護法施行日にSASPLが解散。1/22から辺野古に行こうということになり、1日2~3人が行くようにしようとなって20人が行った。5/3にSEALDs結成、8/15にSEALDs RYUKYUが結成された。
 先日の宜野湾市長選挙でシムラさんが敗けてしまったのは何故か。①出馬表明が遅れ、現職で保守層ががっちり固められていた。②公明党がサキマ支持に回ってしまい、公明党支持層を切り崩せなかった。③シムラさんの訴えがなかなか伝わらなかった。普天間基地の返還が辺野古基地新設反対とどうつながるのかがわかりにくいし、基地と経済ということでは、若い人は雇用の方が切実。くらしがきついと政治の事が考えられない。同じ日に八王子市長選も安倍政権NOばかりになってしまった。八王子の中の問題についての政策が不十分だった。
 「市民連合」としても生活・経済・社会保障も考えていかないと参議院選挙に勝てない。等

●小森陽一:東京大学大学院教授、「九条の会」の事務局長
この間の活動の報告があって、第2部に移った。
(追記)小森さんの部分のメモが取り切れていなくて書けなかったが、「連帯・共同21」のブログの報告記事(末尾にリンク)でアップされているので、そちらで確認をお願いします。

第2部:質疑応答・意見交換
 各地で取り組んでいる立場からの質問・意見、個人としてこう考えているという立場での質問・意見があった。私は、若い世代などでも温度差があることを感じたこと、2000万人署名などに取り組んでみて、署名も怖がっている人がけっこういることで、もっと楽しそうに工夫して取り組んでいく必要があるのではないかという主旨で発言した。

 私の問題意識との関連でもう一つふれておく。中野晃一さんの話の中で①今までやってきたことを続けるだけでも違うこと、②今までやってきていないことをやることも大事。常に怒っている人には説得力がない。こちらの話を聞いてほしかったら、相手の話を聞くことが必要ということ。
 まさにその通りだと思った。2000万人署名のお声かけをして、協力をしぶる人にはなぜなのかをなるべく聞くようにしている。それに対して私も絞りだせるだけのものをお話している。宿題になることもあるけれど、それも大事かなと思っている。

冒頭の写真2枚も提供します。2列目だったのでうまく撮れました。

(2/12追記)
「連帯・共同21」のブログの報告記事→こちら
感想の寄稿記事→こちら
コメント
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