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「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【みんなの声】2016/12/17ネットワークのつどいに寄せられたひと言集より(2)

2017-01-14 23:25:13 | みんなの声
<管理人より>
「生協だれでも9条ネットワーク」の12月17日のつどいに寄せていただいた皆さんのひと言集の(2)です。
(1)はこちら

<J.Oさん>(OB・男性)
 グローバリズムの中での協同組合の役割を考えています。格差社会の是正をトリクルダウン方式で行えないのは明らかになって来ました。ネパールの経験では、国が位置づけて市民参加型の協同組合作りを行う動きが出てきました。
 それにしても安倍政治も行くところまで行ってしまった感じがします。南スーダンでの駆け付け警護、「戦争法」にもとづく米軍との合同訓練、TPPの強行採決、国連での核兵器廃絶法制化への反対、パリ議定書の批准遅れ、サービス産業・過労死の放置、日銀の金融緩和政策の破綻、原発再稼働など、どうなっているのかという感じです。
 そんな中、いよいよ総選挙でしょうか。私たちの運動の成果をみせたいものです。

<M.Yさん>(OB・男性)
 国会行動などの参加者をみると若い人の参加が多く有りません。仕事の関係で間に合わないということもあると思いますが、何らかの行動、学習をしていかないと意識が薄れてくると思います。現職の職員の方々が参加できるような学習会などの企画が必要かと思います。

<K.Sさん>(OB・男性)
 「生協九条の会・埼玉」の事務局長を2016年から担っています。やはり若者層にどのように働きかけるのかが課題です。これまでは「生協OB九条の会・埼玉」の名称だったのですが、そこからOBを削除して、現在はOB層に加えて、現役の労組員と組合員にウイングを広げようとしています。具体的にはコープネット労働組合や組合員の平和グループへの働きかけを行っています。
 埼玉県では2011年の東日本大震災以降、反原発の集会などに、九条の会や弁護士会などとともに県生協連がつなぐ役割を継続してきました。2016年度のオール埼玉総行動では戦争法廃止や反原発を掲げて、実行委員会形式で一万人規模の大集会を4回に渡り成功させてきましたが、その場でも県生協連の役割が必要とされてきました。
 集会などの参加者が一時期より減っている傾向はありますが、学習で力をためていきたい。場合によっては埼玉と東京の九条の会が協力して学習会を設定するなども考えていくべきと思います。

【みんなの声】2016/12/17ネットワークのつどいに寄せられたひと言集より(1)

2017-01-12 20:07:24 | みんなの声
<管理人より>
「生協だれでも9条ネットワーク」の12月17日のつどいについては既に報告していますが、参加集約の際に寄せていただいた皆さんのひと言(当日発言を含む)を何回かに分けてご紹介させていただきます。

<K.Oさん>(OB・男性)
 私たちに求められていることは、憲法を実態にあわせて変えることではなく、実態を憲法に近づけていくこと、戦争武力を放棄し平和宣言ができる政治に変えることができる信念を持って、行動を続けていくことだと思います。「生協だれでも9条ネットワーク」に一人でも多くの仲間が参加して、今後も継続して憲法を守る平和行動を広げていきましょう。

<M.Mさん>(OB・女性)
 国会前集会では身動きできないぐらいびっしりの時は、スピーカーからのお話を立ったままじっと聞いているのが大変でした。それでも、政党、大学の先生、沖縄の人、ママの会の人、総がかりの人、どの方のお話も,「どの子も殺さない、殺させない」など、「そのとおりだよね」「そういうことなんだ」と心に落ちるお話で、「来てよかった」と思いました。
 シールズの奥田愛基さんのお話をこの集まりで1回聞きました。あとで、奥田さんが、ラジオで「いじめを受けて苦しかったら、その場所から離れていいんだよ」と聴いて、奥田さんは実際にそこから離れて南の島に行ったという人だと知りました。
今も、「戦争させない。9条壊すな総がかり行動実行委員会」の呼びかけは続いています。シールズはなくなり、頼れなくなった気がして寂しくなりましたが、年配者も、まだ集まって、駆けつけ警護、年金改悪に怒って「そうだ!いつまで国民をだますつもり?」と思いながらじっとお話を聞いています。愛基さん、見ていてね。

<N.Fさん>(生協組合員・女性)
 今月こそはと思いつつ、なかなか国会前も行けないことが多くなっていてすみません。微力にさえもなれていない私ですが、でも私にとってこのネットワークの存在が、考え続けていくこと、そして周りの人に問題を伝えていく気持ちの強い支えになっています。またよろしくお願い致します。

<大久保 厚さん>(OB・男性)(当日発言)
 『日本会議の全貌』という出版物などを参考にしての発言になりますが、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が憲法改正と国民投票を射程にして、「私たちは憲法改正に賛成します」との署名に取り組み、すでに725万筆を達成しています。神社に署名コーナーを設置している事例が数多くあります。これらは九条の会を意識した、左翼に学ぶ取り組みだとのこと。署名用紙には名前と住所と電話番号を記入するようになっており、憲法改正のための国民投票の準備と考えています。
 さらに、同会は日本の小選挙区300のうちすでに250区で設立されています。その運動母体は神社本庁であり、傘下の神社に8万部の機関紙を無料で配布しています。すでに日本の都道府県議会議員の何割かが日本会議のメンバーであり、国会のみならず、地方議会への影響力拡大を狙っています。

※大久保さんからは、12/17に市川市で開催された『日本会議の全貌』(花伝社)を出版した俵義文さんの講演会の報告を寄稿いただいており、先にご紹介させていただいています。→こちら

【みんなの声】“9・19”戦争法強行採決から1年を迎えて(寄稿)

2016-09-16 23:59:45 | みんなの声


<管理人より>
 「生協だれでも9条ネットワーク」結成の呼びかけ人でもある斎藤嘉璋さんからご寄稿いただきました。以下、ご紹介いたします。

 「9.19国会正門前行動」の終了後、世話人会が開催されます。その折の話題にもなるかと、9・19から1年を迎えての私の感想文を書きました。世話人の皆さんをはじめ「ネットワーク」の活動に参加してきた皆さんからも寄稿していただいてブログ上で交流できるといいなと思っています。それでは9・19行動で会いましょう。

「“9・19”戦争法強行採決から1年を迎えて」 斎藤 嘉璋

 昨年9月18日の夜、私は“生協だれでも9条ネットワーク”の皆さんと一緒に国会前行動に参加していましたが、参議院安保法特別委員会での自民・公明両党の「強行採決」の暴挙は映像と国会前集会での野党代表からの報告で知り、怒りをもって受け止めました。集会の参加者はじめ多くの抗議の声が高まる中で戦争法は19日未明に本会議にかけられ可決されましたが、19日の国会前集会ではこの暴挙は許せない、戦争法は認めない、廃止まで戦いを続けるということを主催各組織と野党4党から提起され、「そうだ」と私たちも呼応しました。

 そのとき思い起こしたのは1960年の新安保条約の国会審議も衆議院に警官隊を導入し、混乱のなかで「強行採決」されたこと、それを契機に運動が一層広がっていったことでした。
 60年安保当時、大学生協東京地連の責任者として生協の仲間と一緒に連日国会に行っていた関係で、その頃の資料を調べてみると、新安保条約は1960年5月19日の衆議院特別委員会で「議場騒然聞き取り不能」のなかで承認され、本会議では「座り込む野党議員を警官隊がゴボウ抜き」するといった混乱と野党と自民党議員の一部も欠席するなかで自民党の単独採決で承認されました。
 それまでに安保改定阻止国民会議(社共両党、総評など)の集会や国会陳情行動などの統一行動は15次まで行われ、請願署名も1,350万筆を超え、世論も新安保不承認、岸内閣不支持が多数になっている状況下での暴挙でした。これを契機に運動は「民主主義を守れ、岸の独裁を許すな」と新たな大きなうねりになっていきました。当時、運動に参加した多くの学者・文化人の一人である日高六郎東大教授は「1960年5月19日は1941年12月8日とならんで、国民にとって忘れることのできない日となろう」と書いています(岩波新書「1960年5月19日」)。
 5・19以降、「安保反対・平和を守れ」に「民主主義を守れ、岸やめろ」のスローガンが加わり、学者・文化人はじめ主婦や高校生など市民層の参加が増え、6月3・4日に開催された日本生協連総会でも緊急動議が採択され、総会参加者は国会請願デモに参加しました。新安保条約は1か月後に参議院で「自然承認」となりますが、前日の6月18日は国会請願デモが33万人に達し、22日の第19次統一行動には総評のスト(111単産620万人)と国会・都心デモ(12万人)が行われ、さすがの岸首相も辞任に追い込まれました。

 昨年の9・19は憲法違反の戦争法が世論無視の反民主主義的手法で「強行採択」された日として忘れてならない日です。以降、総がかり実行員会は戦争法廃止・発動阻止、立憲主義・憲法擁護などの取り組みを市民と野党との連携をさらに強化しつつ進めるとして、毎月19日の集会を軸に運動を継続、強化し、私たちもその活動に参加してきました。60年安保闘争は5・19以降に大きな盛り上がりを見せましたが、岸退陣で国民会議は解散、各政党、諸団体の共同も解消していきました。

 今回の運動の60年安保との最大のちがいは、9・19以降、運動に参加してきた人々、諸団体が民主主義の主体として政治を変えるのは自分たちだという自覚のもと、政治を変えるには政党にも変わってもらわないといけないと野党に迫り、参議院選挙での野党共闘を実現させたことだと思います。市民の力で選挙のあり方を変えたのは画期的な事です。
 この間の総がかり行動実行委員会を中心とする取り組みでは、昨年の8・30国会前の12万人集会、その時の全国1000か所での取り組みが最大だったと思いますが、60年安保のころの国鉄・私鉄のストをふくむ統一行動などの迫力はありませんでした。しかし、総評や全学連といった実行組織がないなかで、署名運動などもふくめよく多くの市民の中に運動は浸透したと思います。総がかり行動実行委員会のほか9条の会など活動歴のある組織にSEALDs、学者の会、ママの会、立憲デモクラシーの会などが加わり、それらの総意として市民連合が4野党に共闘を呼びかけ、参院選で一定の成果をあげ、それが衆参で3分の2となった改憲勢力に最大の圧力となっていることは大きく評価されます。
 「戦争法を施行させない・廃止する、立憲主義を取り戻し憲法を守る」ことを軸に共同できる課題で野党共闘を進めさせ、衆議院選挙でも野党共闘を実現させることが今後の課題です。それは政党や国会での課題ですが、これまでのように中央、地方でのさまざまな個人、組織の取り組みがないと進みません。そのことに関して前記の日高さんは「(当時の)社会党は選挙得票の0.5%しか党員がいない。日本ではまだ近代的な政党政治になっていない」と書いていますが、55年後の現在も同様です。
 
 野党の多くが理念・政策にあいまいさがあり、党員など支持組織に弱さがあり「浮動票」で選挙が左右される政治状況は変わっていません。それであるからこそこれまでの運動に参加した市民、私たちが共有する政治課題で外から声をあげ続けることが必要なのだと考えます。総がかり行動実行委員会の諸組織や市民連合の今後の取り組みが、掲げている要求課題の実現とともに、その過程で日本の「近代的な政党政治」が確立され、平和・民主の立憲主義政治が実現していくことになるのではないか、それが私の今後の運動への期待です。

(2016年9月13日)

※上の写真は「ジャポニカ学習帳」ジェネレータで作成されたものです。Facebookで拡散されていた画像から拾いましたが、よくできてます。

【みんなの声】変化を恐れず、避けず、楽しみながら、元気に行動しよう(寄稿)

2016-01-02 23:59:10 | みんなの声


<管理人より>
 「生協九条の会・埼玉」の大友弘巳さんさんからメールでのお年賀をいただきました。こちらでのご紹介をご承諾いただきましたので、写真とあわせてご紹介いたします。


【あけましておめでとうございます(大友弘巳)】

 私は、さる11月に誕生日を迎え、後期高齢者と呼ばれる年齢になりましたが、幸い健康状態は良好です。
 古代インドのバラモン教の教えによりますと、「遊行期」という第四期の人生の入り口に立ったことになるようですので、悔いることなく終末を迎えることができるよう、新たな日々を大切に生き、変化を恐れず、避けず、楽しみながら、元気に行動しようと思っています。

冒頭の写真は、今朝6時54分に撮影した朝焼けの富士です。2016年の元日の朝は、見事な快晴でした。暗い予想が圧倒的に多い時代ですが、「なんとなく今年は良いことありそうな」と考えるようにしようと思います。



 年末に、ある方から、秩父神社の本殿西側の彫刻と絵馬のことをご紹介いただきました。「見て、聞き、話そう お力を授けて下さる お元気三猿」と呼ばれているそうです。日光東照宮の「見ざる、聞かざる、言わざる」三猿に対抗して名付けられたものと思われます。
 自由民権運動のピークとなった「秩父困民党」の歴史を持つ秩父人のプライドを感じます。埼玉の住民として、あやかって、共々元気を持続したいものと思っています。

 大友弘巳



(管理人より補足)
 送っていただいた「お元気三猿」の画像をpngからjpgファイルに変換できたのでアップしました。
 ネット検索で探したところ、HP「埼玉の古代史跡を巡る」さんの「秩父神社」の項の「社殿を飾る絢爛豪華な彫刻の数々」のところに「お元気三猿」の説明と画像があり、わかりやすかったです。
「レファレンス協同データベース」にも秩父神社の三猿の彫刻についてのレファレンス事例がありました。
「秩父神社」のHPの「境内散策コーナー」はこちら

【みんなの声】戦争法廃止にむけて-元気に良いお正月を(寄稿)

2015-12-27 23:57:36 | みんなの声
<管理人より>
 「生協だれでも9条ネットワーク」結成の呼びかけ人でもある斎藤嘉璋さんからご寄稿いただきました。以下、ご紹介いたします。


 「生協だれでも9条ネットワーク」に結集の皆さん、この一年ご苦労様でした。

 この間の戦争法反対、平和と憲法を守れの運動は、来年の参議院選挙で自民・公明政権を追い詰め、戦争法の廃案、集団的自衛権の閣議決定撤回を実現し、立憲主義・平和主義を取り戻そうという方向で大きく動いています。その原動力は私たちを含め自覚的、自主的な個人を結集した市民組織の共同・連帯の力だと思います。

 60年安保闘争では、国会周辺に10数万の人々が何回も取り囲み新安保条約に反対し、岸退陣を求めましたが、新条約が批准されるとその行動も終息していきました。今回は9月19日の戦争法「成立」の瞬間から、「廃案まで頑張るぞ」と運動は盛り上がっています。憲法違反が明確で、圧倒的に多数の国民が納得していないなかでの暴挙であったことと、シールズなどの若者や学者やママさんグループなどの取り組みが広がり、担い手は総評・労組や全学連といった組織ではなく市民組織だったことが60年安保闘争との違いだと思います。この間の取り組みの中心になった「総がかり行動」実行委員会は「戦争させない1000人委員会」や「解釈で憲法9条を壊すな実行委員会」「戦争する国づくりストップ・共同センター」で構成されていますが、これらは既存組織でなく、また60年安保の頃の組織とちがい政党色がつよくない組織でした。

 この間の日本の大衆的な運動は生協も深くかかわった原水爆禁止運動でもそうであったように、政党の思惑(背景の国際政治)に振り回される状況があり、市民団体が政党との提携を嫌う傾向もありました。今回は、総がかり実行委員会はじめシールスや学者の会が共同して全野党に働きかけ、来年の参議院選挙にむけて「市民連合」を立ち上げました。このことは画期的なことで、共産党がその期待に応えようとしていることを歓迎し、民主党等も立憲主義の立場をまもり、積極的に取り組むことが期待されます。

 2016年は国会と参議院選挙が焦点になります。これまでどおり、ネットワークとしての呼びかけ、行動提起や情報発信を続けますのでご協力ください。先日、旧戸山ハイツ生協のOB・OG会があり、その場で「だれでも9条ネットワーク」のKさんが「戦争法廃止2000万署名」を参加者にお願いし、30名ほどの署名を集めました。署名集めは世論の拡大のために大切です。
このブログも読まれて、「投稿」なども頂きたいと思います。





※上の写真は「ジャポニカ学習帳」ジェネレータで作成されたものです。Facebookで拡散されていた画像から拾いましたが、よくできてます。