年金暮し団塊世代のブログ

男寡になった団塊世代の年金の現実と暮らし向きをブログで。 今や仕事になった鳥撮り(野鳥撮影)の成果もアップします。

バカンス休暇  (2008年4月)

2008年04月12日 | 日々雑感

4/8に有給休暇のことを書きましたが、今日は、私めが約5年半生活したドイツのバカンス休暇の話です。 
 
ドイツでは年間30日=6週間のバカンス休暇があります。 普通は夏に1ヶ月(=20日)、クリスマスシーズンに2週間(=10日)のバカンス休暇を取ります。 
 
このバカンス休暇30日を完全に取れば、年間計1.5か月分の月給相当のバカンス手当が、通常の給料に加えて支給されますが、取得日数が1日でも不足すれば手当は支給されません。 正確に言えば、普通6月に1ヶ月分、11月に半月分のバカンス手当が、通常の給料に加えて先支給されます。 年末に取得日数が1日でも不足すれば、先支給されたバカンス手当計1.5か月分を全額返却しなければなりません。 
 
もう既に使ってしまったお金を返せと言われても返せませんよね。 だからドイツ人は誰もが完全に30日消化します。 企業が人を雇う時は、年間10.5ヶ月の労働で年間13.5ヶ月分の給料を支払う、というのが大前提で、常識になっております。 いわば、休んだらお金をくれる、という日本では考えられないような制度です。 私めが初めて海外生活したベルギーでもほぼ同じような制度が30年以上も昔に既に出来上がっていたのですから、この点だけからも、私めが当時受けたカルチャーショックが如何に大きかったか、ご想像頂けると思います。 
 
皆さんに考えて頂きたいのは、そんな労働条件下で、ドイツ企業はどうやって国際競争力をつけているのか? ということです。 そして日本企業の国際競争力の源は何か? 逆説的に言い換えれば、ドイツと同じ労働条件下でも日本企業は今と同じ国際競争力をはたして保てるのか? ということです。 如何でしょうか? 
 

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