ノムさん、言わんでもええことを…

　前夜飲んだ焼酎が残る中、仙台から大阪に戻ってきた。チーム便とぶつからない

ように…と思って選んだのに、ピタリとぶつかってしまい、機内は超満員。太った

体を折りたたむように座席に押し込め、ジッと我慢した１時間１０分のフライトだ

った。それにしても、前夜食べた「鮫のタン刺し」は美味だったな。何でも気仙沼

沖で獲れた鮫の刺身だという。真っ赤な刺身を生姜醤油でいただいた。とろけるよ

うな食感。牛タンよりもうまい…といっていいだろう。思い出しているうちに伊丹

に着き、売店に並ぶ朝刊各紙をみてビックリ。ややっ、１面でアレを載っけている

ところがあるやないか。

　アレというのは、前日の試合前に楽天・野村監督が話した強烈な語録である。こ

こでは詳しくは書かないが、要するに阪神・岡田監督への罵詈雑言と言っていい。

それも、楽天担当の記者の問い掛けに答えたもので、直接岡田監督とやりとりした

ものでない。２０年以上前の昔話を大袈裟に話したものを真に受け、紙面にしてい

るのである。言う方も言う方だが、それをまともに取り合う方もどないなもんか。

それぞれの社の判断に口を挟むことはできないから、これ以上は言わない。

　ノムさんもよっぽど岡田監督が嫌いなのだろう。肌が合わないと言った方がいい

か。仙台の書店に並んでいたノムさんの新書「エースの品格」を読んだが、阪神を

見事に優勝させた岡田監督については一言もなかった。言わないのはいい。である

なら、一切しゃべらなかったらいいのに…。本にはいい事もたくさん書いてあった

が、それらの言葉が何か薄っぺらいものに感じてしまった。

　楽天とは１７、１８日に再戦する。また遺恨がどやこやと話題になることだろ

う。しかし、たとえ話題作りだったとしても、ノムさん、大人げないんじゃないで

すか。