演奏会の曲目解説です。
当日、会場で配られるやつね。
マチネ: 共通+A
ソワレ: 共通+B
共通:E・ヴォルフ=フェラーリ 約12分
20世紀のモーツァルト(永竹由幸氏著書表題より:水曜社)と称される彼は、
本名のヘルマンをイタリア語読みにし、ドイツ人の父の苗字とイタリア人の母の苗字を列記して、
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリとして、両国が戦争をしていた時代に活躍しました。
彼が詩人や歌手や仲間たちと毎晩1曲ずつ……たぶん
ビールやカプチーノ、ピザやソーセージを楽しみながら……創作していた曲の中から、いくつかを。
道を行く若者よ 1“00
通りがかりの若者を(理不尽に!)ガキ扱いしながら「アンタなんかと違って、私の彼はめっちゃ素敵なの!」と歌います。
こういう女性がイタリアのマンマになるんでしょうね。クラシック音楽ならではのテンポの揺れを楽しんでいただきたい曲。
私は海辺に小さな宮殿を立てたい 2“30
亭主元気で留守がいい…ではありませんが、「浜辺に小さな別荘を建てて、
そこで彼が漁師として働いているところを日がな一日眺めて過ごしたい」と歌います。
波を思わせる3連符のリズムと、凪を思わせるロングトーンのメロディーが伝えるものを感じていただきたい曲。
あなたはなんて私を怒らせる 1“30
「私をイライラさせないでちょうだい、ママもご近所さんも面倒くさいったらありゃしない。
でも、私はあなたと結婚したいの!」・・・ダイナミックでありながら繊細、
オペラアリアのようでありながらセリフのようでもあるところを楽しんでいただきたい曲です。
谷は暗くなったようだ 1“00
「愛は去ってしまった、さよならも言わずに」・・・ベース音は終始レ音のみ、
メロディはほぼ2度進行のスケールで、富士の樹海にでも迷い込んだような錯覚に陥る曲です。
「私の心がどのような状態にあるのか、考えてください」と歌います。
月のように、夜、でかける 1“00
メロディーはほとんどファの音のみです。
「愛する彼を探しに夜、出かけると、彼の死に会いました」
死が「彼を探しても無駄、埋めた」と告げた直後に和音がなぜか明るくなります・・・考えれば考えるほどホラーな曲です。
私の溜息よ、送るところへ行ってちょうだい 1“40
「溜息よ、彼のところへ行って。この手紙を届けに行って。
そして告げて、手紙の封印は私の心が流す血です、と」・・・ヤバ過ぎるストーカーのセリフみたいですが、
全体を通して不安定な7の和音で構成されていて、繊細で素敵な音楽が彼女を悲劇のヒロインにしている曲です。
あの街角に現れるあなたを見た時 1“15
前奏は光・・・一目惚れの瞬間です。繊細に始まり、心が跳ね踊るのに合わせてメロディが跳躍し、
愛をしみじみと感じて未来に繋げます。
「あの街角からあなたが現れた時、太陽のようだった。私は言葉を失ってしまった。
でもその時から私たちの愛は始まっていた。愛は始まったのだから、少しでも私を大切にしてね。」
A:日本語の歌 約10分
お菓子と娘 (作詞:西条八十 作曲:橋本国彦) 2“00
ボンジュール(こんにちは)やエクレール(エクレア)、ラ・マルチーヌ(銅像の名前)などフランス語を織り交ぜて、
心地よい5月の風の中でパリジェンヌが人目をはばからずにエクレアを頬張っている様子を描写しています。
小さな空(作詞・作曲:武満徹) 2“30
青空・夕空・夜空。見上げて思い出すのは、いたずらをし過ぎて叱られて泣いた、子供の頃のこと。
空はいつも変わらずにそこにあります。音楽大学に行かずに「世界のタケミツ」と称された彼の作品を、純粋だったあの頃に想いを馳せて。
落葉松(作詞:野上彰 作曲:小林秀雄) 5“00 私の手が、私の心が、乾いた瞳が、濡れる。。。野暮な説明はいらないでしょう。軽井沢の秋をモチーフにした有名な曲。
B:ミュージカル 約10分
『オペラ座の怪人』より(A・ロイド・ウェバー)「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」 4“00
パリ・オペラ座の地下に住む醜い天才と、美しい歌姫の物語。彼は彼女に恋をし、彼女は彼の才能に惹かれていきます。
「僕の魂の表現者となってほしい。僕の心の代弁者となってほしい」…表舞台に立てない怪人の、不器用な愛の告白。
『レ・ミゼラブル』(C-M・シェーンベルク)より「民衆の歌」 2“00
ユーゴーの有名な小説をミュージカル化した作品。フランス革命…人々はいつでも命をかけて戦ってきました、
自由になるために、自分らしく生きるために。「戦う者の声が聞こえるか」
『サウンド・オブ・ミュージック』(R・ロジャーズ)より「すべての山に登れ」 3“40
愛する者と生きようと決めたあなたに捧げる歌。
「すべての山に登りなさい、すべての虹を負いなさい、そして夢を掴みなさい。命ある限り、愛を与え続けなさい、夢を叶えるまで!」
当日、会場で配られるやつね。
マチネ: 共通+A
ソワレ: 共通+B
共通:E・ヴォルフ=フェラーリ 約12分
20世紀のモーツァルト(永竹由幸氏著書表題より:水曜社)と称される彼は、
本名のヘルマンをイタリア語読みにし、ドイツ人の父の苗字とイタリア人の母の苗字を列記して、
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリとして、両国が戦争をしていた時代に活躍しました。
彼が詩人や歌手や仲間たちと毎晩1曲ずつ……たぶん
ビールやカプチーノ、ピザやソーセージを楽しみながら……創作していた曲の中から、いくつかを。
道を行く若者よ 1“00
通りがかりの若者を(理不尽に!)ガキ扱いしながら「アンタなんかと違って、私の彼はめっちゃ素敵なの!」と歌います。
こういう女性がイタリアのマンマになるんでしょうね。クラシック音楽ならではのテンポの揺れを楽しんでいただきたい曲。
私は海辺に小さな宮殿を立てたい 2“30
亭主元気で留守がいい…ではありませんが、「浜辺に小さな別荘を建てて、
そこで彼が漁師として働いているところを日がな一日眺めて過ごしたい」と歌います。
波を思わせる3連符のリズムと、凪を思わせるロングトーンのメロディーが伝えるものを感じていただきたい曲。
あなたはなんて私を怒らせる 1“30
「私をイライラさせないでちょうだい、ママもご近所さんも面倒くさいったらありゃしない。
でも、私はあなたと結婚したいの!」・・・ダイナミックでありながら繊細、
オペラアリアのようでありながらセリフのようでもあるところを楽しんでいただきたい曲です。
谷は暗くなったようだ 1“00
「愛は去ってしまった、さよならも言わずに」・・・ベース音は終始レ音のみ、
メロディはほぼ2度進行のスケールで、富士の樹海にでも迷い込んだような錯覚に陥る曲です。
「私の心がどのような状態にあるのか、考えてください」と歌います。
月のように、夜、でかける 1“00
メロディーはほとんどファの音のみです。
「愛する彼を探しに夜、出かけると、彼の死に会いました」
死が「彼を探しても無駄、埋めた」と告げた直後に和音がなぜか明るくなります・・・考えれば考えるほどホラーな曲です。
私の溜息よ、送るところへ行ってちょうだい 1“40
「溜息よ、彼のところへ行って。この手紙を届けに行って。
そして告げて、手紙の封印は私の心が流す血です、と」・・・ヤバ過ぎるストーカーのセリフみたいですが、
全体を通して不安定な7の和音で構成されていて、繊細で素敵な音楽が彼女を悲劇のヒロインにしている曲です。
あの街角に現れるあなたを見た時 1“15
前奏は光・・・一目惚れの瞬間です。繊細に始まり、心が跳ね踊るのに合わせてメロディが跳躍し、
愛をしみじみと感じて未来に繋げます。
「あの街角からあなたが現れた時、太陽のようだった。私は言葉を失ってしまった。
でもその時から私たちの愛は始まっていた。愛は始まったのだから、少しでも私を大切にしてね。」
A:日本語の歌 約10分
お菓子と娘 (作詞:西条八十 作曲:橋本国彦) 2“00
ボンジュール(こんにちは)やエクレール(エクレア)、ラ・マルチーヌ(銅像の名前)などフランス語を織り交ぜて、
心地よい5月の風の中でパリジェンヌが人目をはばからずにエクレアを頬張っている様子を描写しています。
小さな空(作詞・作曲:武満徹) 2“30
青空・夕空・夜空。見上げて思い出すのは、いたずらをし過ぎて叱られて泣いた、子供の頃のこと。
空はいつも変わらずにそこにあります。音楽大学に行かずに「世界のタケミツ」と称された彼の作品を、純粋だったあの頃に想いを馳せて。
落葉松(作詞:野上彰 作曲:小林秀雄) 5“00 私の手が、私の心が、乾いた瞳が、濡れる。。。野暮な説明はいらないでしょう。軽井沢の秋をモチーフにした有名な曲。
B:ミュージカル 約10分
『オペラ座の怪人』より(A・ロイド・ウェバー)「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」 4“00
パリ・オペラ座の地下に住む醜い天才と、美しい歌姫の物語。彼は彼女に恋をし、彼女は彼の才能に惹かれていきます。
「僕の魂の表現者となってほしい。僕の心の代弁者となってほしい」…表舞台に立てない怪人の、不器用な愛の告白。
『レ・ミゼラブル』(C-M・シェーンベルク)より「民衆の歌」 2“00
ユーゴーの有名な小説をミュージカル化した作品。フランス革命…人々はいつでも命をかけて戦ってきました、
自由になるために、自分らしく生きるために。「戦う者の声が聞こえるか」
『サウンド・オブ・ミュージック』(R・ロジャーズ)より「すべての山に登れ」 3“40
愛する者と生きようと決めたあなたに捧げる歌。
「すべての山に登りなさい、すべての虹を負いなさい、そして夢を掴みなさい。命ある限り、愛を与え続けなさい、夢を叶えるまで!」