しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

今日の現場風景・・・・

2008-01-29 06:38:22 | 大工日記
現在 リフォームをさせて頂いている現場です。



こちらのお部屋は、今回のリフォームでお風呂にうまれかわります。





この日の現場は、ガス屋さん、電気屋さんが作業をしてくださっていました。
脚立が置かれている位置に、お風呂が設置されます。











一方 こちらは今回リフォームさせていただいている施主様の母屋の玄関先です。
こちらの母屋のほうも、6年ほど前に棟梁が建てさせて頂いたおうちです。



庇が1メートル20センチ程出ています。少々の雨なら玄関やお部屋の窓が
濡れることもありません。

外壁には漆喰を施工させていただきました。





庇は雨から家を守るだけでなく、陽射しを部屋の中にいる者が
生活しやすいようにうまく調節してくれたりもします。

真夏は真上から照りつける陽射しをさえぎり、部屋に影をつくり
冬は横からの暖かな陽射しが、部屋の中へ入ります。



今はコスト面から 庇を深くとるような家は少なくなってきましたが
庇は、日本独特の風土から生まれた 先人の知恵だと思います。


嫁はまだまだ勉強不足で、今よく聞く『高気密、高断熱』のおうちの事は
まだよく分かってません。

でも、棟梁の家造りを見ていると エアコンによる冷房や暖房
高気密、高断熱の他にも


こうやって庇を深くとって部屋に影を作ったり、

風の通り道を作ることによって
窓を開けて風が部屋を抜けていったり・・・

土と竹と藁で出来た呼吸する壁 土壁が
冬は暖かさを逃がさず、夏は暑さを遮ぎったり・・・




そういうことも、これから 又どんどん見直されてくるのではないかと
信じています。

そして一人でも多くの方に、知っていただけたら・・・・と思います。









6年程経つと、木のおうちも段々色がこのような風合いが出てきます。

あと十年、二十年経った時。
又 今と違った趣きがでてくるのでないかと思います。






西井建築工務店ホームページ
http://www.isesima.jp/nishii/
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする