備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『パイパー』

2009-01-18 20:32:40 | 国内ストプレ
近未来の火星を生きる人々の話。
キムに歴史を見せ、歴史を伝えるワタナベ。最初の歴史は火星へ移住する時代。その時代では、火星への移住を薦めるゲネラールとその火星での幸福ばかりを求め、暴力などの負の部分を防ごうとすることに嫌悪感を覚えるビオラン。そして、ビオランは最果てに逃亡するが、数百年後、王としてその土地を納める。そこで、ゲネラールの子孫と対立し、ゲネラールを金星に追い出す。現代から30年前、荒廃した火星に金星からゲネラールがやってき、金星への移住を薦める。しかし、ダイモス・フォボス姉妹の母は金星には行かず、ワタナベの元へ流れつく。そこでは、食料として人肉を食べ続けていた。その事実をしり、ダイモスは身重の体で旅に出る。そんな荒廃した火星に花が咲き、姉は待ちわびていた旦那に再会し、姉妹それぞれに希望が見え幕。

松。野田演出でも相変わらず、松たか子。アテガキというのもあるが、それを崩さない。
宮沢。初。最初、あのべらんめい調から分からなかった。というか、映像と全然、違う。あの甘えた様な声は子どもに戻った時だけ。
橋爪。初。こちらは映像と変わらず。でも、通る声。さすがに円役者か?
大倉。いつものキャラ。でも、頭のきれる役。イメージとしては野田でもやれそうな役。役は一貫して、キム。
佐藤。ま、許容範囲だが、可もなく、不可もなく。なぜ、サトエリ?感は否めない。
北村。謀反人キャラという点ではいつも通り。ただ、若干、消化不良かな。
田中。現代では松とのセットのため、『またか』と感じたが、キャラ立ちがイマイチ。野田側に付くが、中ぶらりん。
小松。此方は北村側に付くがあまり田中と変わらず。
野田。現代では全く出ず。しかし、舞台に現れた途端、『あ、野田芝居』と否応なしに。あの独特の節回しと高い声は変わらず。

全体的に分かりやすい作品だった。パイパーとハンニバルの関連性がイマイチ分からず。
音楽がクラシックメインなので、若干、イメージが変わった。そして、セリフを叫ぶ様なことはなし。だじゃれを多様するセリフは相変わらずだが、それでも、野田芝居を見たという感じはない。

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