備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

CARLOS MARIN from IL DIVO IN CONCERT

2017-06-11 18:26:30 | コンサート感想
開演前に、ステージ中央のモニターに
突然、映し出される、CMの文字。

『コマーシャル?』と思ったけど、
特に、宣伝もなく、そのまま消える文字。

そのまま、謎の英語MCが流れ、
”オーバーチュア”に。
『キャッツ』のメドレーが流れるなか、
カルロスがステージ前で
スタンバっている映像が流れる。
ポイントはカメラに笑った時に、
歯がキラっと、光るという演出。

アイドルか(笑)

また、オケの前にCMという、
電光版が立ち、先ほどのは、
イニシャルをテストで流した事判明。

『WSS』コーナー
”何か起こりそう”
タイトル通り、やってくるカルロス。
途中の展開する部分で、オペラ発声で、
歌い上げる以外は基本、ポップス発声。


”マリア”
シンプルな曲だけに、途中から曲調が
バンド編成に変わるも、マリア連呼では、
これでもかってくらい伸ばす。

ただ、ミュージカルとして、
トニーとしてでなく、曲として
歌うのが、昨年、ここで同曲を歌った
ミュージカル俳優と違う。


”トゥナイト”英語→スペイン語
やはりバンド編成で、トゥナイトの
延びがこれでもかってくらい伸ばす。


ブロードウェイミュージカルコーナー
ブロードウェイの世界をお見せしましょう、
的MCを入れて、このコーナーに。
その際、ミュージカルに『グリース』
をあげる辺り、ちょっと変わってるかな、と。
(一応、出演作をあげたらしい)

”君住む街角”『マイフェアレディ』
ジャズ風でかなり軽いアレンジ。
やはり、フレディという役というより、
ポップス曲というのを意識した歌い方。


”オンブロードウェイ”『スモーキージョーズカフェ』
ひたすらブロードウェイを繰り返すこの曲。
以前、ガラコンのオープニングで、
出演者が歌い継いで、登場といったカンジで、
使われたので、一人で歌うと、
その辺のメリハリが結構、大変。

でも、ここぞ、と歌い上げる部分は、
(そのときは藤岡氏が担当だった)
大変に歌い上げるので、
それは何語でも変わらないらしい。

”ジーザスクライストスーパースター”『JCS』スペイン語
十字架を背負った男が、
紐を登っていくという前座。
で、そのジーザスを捕まえる男たちが、
何故か、素肌にジャケットと無駄に露出度が高い。
(この素肌にジャケットは、衣装は替わってもこのスタイル)

そこにユダパートを歌うが、
シャウト系じゃないのが斬新。
この曲をそんなクラシカルに歌われても。

また、ALW楽曲を
スペイン語で聞くのが、更に新鮮。

ジーザスクライストの部分が、
イエスキリストという発音なのも面白い。


お気に入りのアーティスト楽曲コーナー
まず、紹介するのはエルビス・プレスリー。

”愛さずにはいられない”

これが、プレスリーを意識した甘い声で
歌おうとしているため、かなり無理が。
ただ、後半にオペラ風に歌い上げる部分に、
なると、コーラスも入り、かなり圧巻。

前半と後半の落差を楽しむには良い。

”ミュージックオブザナイト”『POTO』スペイン語
イントロから、怪人来た〜。
が、知らない言語で歌い始め、
スペイン語で聞く怪人曲の新鮮さ。

たとえ、どんな言語でも、
バリトン・ファントムの持つ破壊力。
ただ、出来れば、この音域なら、
”PONR”を聞きたかった感も。

途中、荘厳なコーラスが入り、
25周年の特別カテコを思い出したり。

『POTO』のオーバーチュアを挟んで、
”オペラ座の怪人”『POTO』スペイン語
この順番で歌われるのが珍しい。
(歌い手が変わるので、この順番)

クリスティーヌが歌うまでに、
階段で上の方に移動し、
そこから見下ろして歌う。

もう、最初からオペラ発声で、
ガンガンにクリスティーヌを攻める。
そして、一度も、客席を観ない。
常に、クリスティーヌをガン見。

スペイン語で新鮮だけど、
バリトン怪人の低音の素晴らしさ。

ここから、ゲストのイノセンスコーナーに。
先ほどまで、オケ前のCM電光表示が、
イノセンスに変わるというコリよう。
これが変わらなければ、イノセンスの
コーナーは終わらないという掲示。

”Peep Show”〜"Love city"
最初の曲のイントロが、
クロスオーバー系だったので、
いきなり、デジタルダンスミュージックに、
変わってビックリ。一曲目は良いけど、
二曲目もやはり、デジタルダンスミュージック。
流石に、客層の需要と違うような感が続く。

MCでは、日本大好きをアピールし、
”キャンディキャンディ”を歌う。
なんかシルヴィ・ヴァルタン風に。

”like a prayer”(マドンナ)
マドンナのカバー。
ただ、このゴスっぽい雰囲気がハマる。
やはり、コッチのクロスオーバー系の
楽曲の方が、客層にも合うのでは?


フラメンコ・コーナー。
スペイン人だし、余興はフラメンコ。
(ただし、本人出てこず)
実は、イノセンスの休憩コーナー。

”Taki Rari”〜"Oomph"
やはり、デジタルダンスミュージック。
もう、この路線なのに、
客席がノらないのが残念で。
やはり、需要が若干、違う。

そんな中、最前の人が、
曲に合わせて、ペンラを激しく
振っているので、一瞬、サクラ?、と。

”Por quien vivir por siempre”
カルロス再登場でやっとわく客席。

オリジナル曲で、若干、
スピリチュアルなクラシカル楽曲。
そんなシットリとした歌いだしなのに、
途中、ダンスミュージック系な早いテンポに変わり、
ちょっと、歌い上げのカルロスが不利な展開に。

デュエットなのに、負けている。
サビ後に盛り上がりが無い、と、
色々なタイプな曲を聞けて、面白かったと解釈。

お気に入りのアーティスト楽曲コーナー
次に、紹介するのはフランク・シナトラ。

”ブロードウェイ・ブロードウェイ”
これ、もっと、低音で歌うかと思ったけど、
結構、キーを上げて、軽やかに歌ってた。
(最近、聞いたのが今井氏verなので、余計に)


”フライミートゥーザムーン”
結構、早いテンポな編曲。
そのため、低音が聞けず、ちょっと残念。

”マイウェイ”
定番曲だし、途中から、これでもかって
くらいオペラ発声で歌い上げるので、
完全にショーストップ状態に。


”想いの届く日”~"イッツインポッシブル"
~”時計”(スペイン語)
メドレーなんだけど、
曲以上にバックの映像が衝撃的で。

冒頭から、カルロスの懐かしい写真を
バックで写し始め、段々、若返っていく趣向。
で、突然のマリウスの写真。
え、マリウス、演じてたの?
と、かなりの衝撃的な事実が。
どこのプロダクションだろう、あれ。

最終的に十二才の写真と、八歳の時の映像で終わり、
それが、歌い終わっても、ずっと流れている。


お気に入りのアーティスト楽曲コーナー
最後に紹介するのはトム・ジョーンズ。

”よくあることさ”
飛行機会社のCMでお馴染みのこの曲。
いきなり、曲調を変えて、ノリノリで。

”デライラ”
更に、一緒に歌おう!と、
言い出し、歌うのがこの曲。
いや、最後のデライラしか歌えないから、
という、客席を置いて、気持ちよく歌いあげる。

”Almost paradise”
再び、イノセンス登場で、
MVを流しながら、このデュエット。

このデュエットは、
スローテンポなので、
カルロスの歌い上げに、
イノセンスの高音が響き渡る、
計算されたデュエット曲。


”見果てぬ夢”『ラマンチャの男』(スペイン語)
イントロから、一瞬、この曲なのか、と。
その前のMCだと、これに繋がるはず。

やはり、スペイン語歌詞が新鮮。
知ってる、スペインが舞台の話なのは。

そして、意外だったのが、
サビで歌い上げなかった。
そういうアレンジなんだ。

ただ、モノスゴいロングトーンだった。

アンコール
”グラナダ”
出だしの部分で、上手い
合いの手を入れる常連。

オペラの定番曲を、
これでもかっと歌い上げる。 

一応、アンコールなんだけど、
なに、この声量といった趣き。


”タイムトゥセイグッバイ”
セトリになかったので、これが本当のアンコール。

女性ゲストが入れば、
これは、歌うよね、と。

最後の曲と言わんばかりに、
サビの部分のバリトン加減がもう圧巻。


IL DIVOを聞いていて、顔と名前の
判別がつかない時から、ここぞっていう時に
バリトンで歌い上げる声が好みだったカルロス。

生で観た時に、やっと顔と名前を覚え、
二回ほど、コンサートに行ってはいたが、
いつの間にか、ソロコンをやるまでに。
むしろ、ソロCDを出していた事も知らなかった。

ラスベガススタイルということで、
ショーアップされたコンサートなので、
ツッコみ処は多数。ほとんど、知ってる楽曲。
でも、スペイン語で聞くのが新鮮。
若干、ポップス路線で歌う事が多く、
そこはオペラ発声で聞きたいという箇所もポップス路線。

また、曲によっては
オケの音が大きすぎて、
声が聞こえないということも。

大阪一回、東京二回目で、
音響とかの調整は終わってるハズなのに。
とすると、やはりホールの問題なのか。

それがちょっと、残念だったけど、
定番曲はこれでもかってくらい歌い上げるし、
バリトンの怪人曲と、ラストのバリトン歌手なら、
これを歌わず、何を歌うという名曲を聞けたし。


久々に、MCの英語が、わかりやすい来日アーティスト。
母国語が何語なのか、本当にスペイン語なのか、
その辺は分からないけど、クッキリ、ハッキリな英語。

今回の曲も英語詩が多かったのは、
ワールドツアーだから?
ソロCDはほとんど、スペイン語なので、
会場によって変えているのかも。
セトリも発表してた曲よりも少なかったような。


イノセンスの選曲が…。
最初はナイトウィッシュっぽいなと思ったけど、
ダンスミュージックの傾向になってしまったのが。
多分、そっちがメインなんだとは思うけど。


当日券が真ん中通路よりも
少し手前で、位置もセンターと良かった。
総じて、コスパの高いコンサートだった。
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