備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

本感想

2005-10-02 20:47:21 | 本感想
『ラインの虜囚』田中芳樹
ライン川の中州に立つ城に囚われている人物を巡る物語。
祖父を訪ねたコリンヌは遺産相続の条件としてライン川沿いの塔に住むというナポレオンの正体を突き止める様に言われる。町で知り合った海賊のラフィット、元将軍のジェラール、作家のアレクを仲間にする。途中、パトロンミネットに襲われる一行。どうにか、城にたどり着くが、頂上には仮面の男が。実は、ナポレオン党をおびき寄せるために、ナポレオンが生きているという噂を流していた。パリに戻りその事を伝えても、信じないと言い張る祖父。そこで、祖父が入れ替わっていることをつきつけるラフィット。実はパトロンミネットが変装しており、甥が企んだ罠だった。祖父は既に死亡。そして遺産も国債であり、無効に。一行はそれぞれの道を行く。
命令に従い、悪者を討伐しようとしたら、悪者でなく、命令をした方が悪者だったというオチ。真相は結構単純。田中芳樹らしく、ライトなカンジ。やはり、中世を舞台にした話の方が、好き。世界児童文学みたいなノリもある。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本感想 | トップ | 本感想 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本感想」カテゴリの最新記事