備忘録

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本感想

2005-09-29 22:22:24 | 本感想
『子どもたちは夜と遊ぶ』辻本美雪
連続殺人の犯人とその回りの人々の日常を描くミステリー。
情報工学部に通う狐塚と教育学部に通う月子。学部は違うが、狐塚の研究室に良く顔を出す仲。その研究室には、成績優秀な浅黄も居り、二人とも仲が良い。そこに、iとθという二人が交互に殺人を犯す事件が起こる。その被害者に狐塚の回りの人達が巻き込まれていく。実は、θは浅黄であり、iは浅黄の実兄の藍。藍に会うために、殺人を犯していた。最後に、iが指名したのは狐塚。しかし、正体を月子につきつけられ、浅黄は月子を襲う。その後、藍と再会するが、逆に襲われ、警察に捕まる浅黄。藍の正体は?浅黄と月子の結末は?
実は狐塚と月子は実兄妹。で、月子は浅黄の事が好きゆえ、正体をつきつける。月子は助かるが、高校卒業よりの後の記憶がなくなっていた。一方、藍に襲われて、廃人状態の浅黄。そこに、狐塚が面会に現れる。そして、浅黄にもう一つの人格が存在することを指摘する。すると、藍の人格が現れ、自傷したことを認める。そして、自首するが、輸送中に逃走。こっそり、月子に会う。その帰り、狐塚と再会して終。
長いがさくさく読める。ただ、視点がコロコロ変わるので、読みづらさ有り。狐塚の同居人の恭司が、事件と関わりがなかったのは意外。それ以外の伏線は回収され、すっきり。月子の苗字がでてこないとは思ったが、兄妹だとは思わなかった。ちょっと、心理面に食い込み過ぎてるので、その辺の描写は少ない方が良い。そろそろシリーズ化を考えた作品を読んでみたい。
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