備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『The Winter’s Tale』BT live

2016-11-06 00:31:36 | ライブビューイング(舞台関係)
Cast in alphabetical order

Pierre Atri/Rudi Goodman@Mamillius(マミリアス)
Jaygann Ayeh@Archidamus(アーキデーマス)
Tom Bateman@Florizel(フロイゼル)
Kenneth Branagh@Leontes(リオンティーズ)
Jessie Bucklrey@Perdita(パーディタ)
Vera Chok@Dorcas(ドーカス)
Jack Colgrave Hirst@Clown(道化)
John Dagleish@Autolycus(オートリカス)
Judi dench@Paulina(ポーリーナ)
Hadley Fraser@Polixenes(ポリクシニーズ)
Adam Garcia@Lord Amadis
Matthew Hawksley@Aegeum
Taylor James@Capnio
Pip Jordan@Shepherdess(羊飼い)
Ansu Kabia@Cleomenes(クリオミニーズ)
Stuart Neal@Dion(ダイオン)
Michael Pennington@Antigonus(アンティゴナス)
Zoë Rainey@Emilia(エミリア)
Marada Raison@Hermione(ハーマイオニー)
Michael rouse@Gaoler(牢番)
John Shrapnel@Camillo(カミロー)
Kathryn Wilder@Mopsa(モプサ)
Jimmy Yuill@The Shepherd(老羊飼い)


まず、開演前にクリスマスソング的なモノが流れる。
これが客席俯瞰映像なのだが、結構、スマホ、ホタル族多数。
そして、携帯を切るようにという場内アナウンスが。

これ、映像用の歌、挿入なんだろうか?

で、開幕。
(多分)パーディタ役の彼女が歌い、
マミリアス役の子供がポーリーナと一緒に登場。
と、思ったけど、ポーリーナがマミリアスと居るのは、
おかしいので、ここは現代の設定かも。
でも、旦那役はアンティゴナス役者なのがポイント。

で、『お話を聞かせて』と、せがむと、
シチリアとボヘミア、二人の王の友情を語る。

一気に舞台はクリスマスパーティになり、
記録映像が投影され、ホリデーシーズンに遊ぶ子供の映像が。
それが、幼少の二人の映像であり、その幕を開けると、二人が。
そんなアザトい演出が大変にツボ。

このとき、カミローと誰かが、
何か話していたが、それが、
ハーマイオニーの不義の話かは未確認。

と、ここから、普通に『冬物語』。

ポリクシニーズを留めるリオンティーズ。
なのに、妻の不倫を疑い、疑心暗鬼に。
この時にムダに、ポリクシニーズに抱きつく
リオンティーズ。(実際には、逆かも)

なんて、謎演出を挟みつつ、
カミローを使い、毒殺を図るが、
カミローが裏切り、二人して逃亡。

身重のハーマイオニーを投獄し、
ポーリーナがリオンティーズに、
ハーマイオニーが獄中出産した、
赤ちゃんを連れて、直訴。

しかし、聞く耳を持たないリオンティーズは、
アンティゴナスにその赤子を捨てるように指示。
(この時点で、アンティゴナス追放)

皆の前で、ハーマイオニーを罰する裁判を。
そこで、神官から、ハーマイオニーの不義は無いと、
いう伝令が来て、その紙を投げ捨てると、
マミリアスが母親の為に自害した、と。

それにショックを受け、倒れるハーマイオニー。
気絶しただけ、と言い放つリオンティーズ。
そのまま、ポーリーナに連れて行かれ、
ポーリーナが戻ってくると、王妃が死んだ、と。

ここで、やっと、聞く耳を持つリオンティーズ。

一方、海岸。
アンティゴナスは、赤子に
ハーマイオニーから聞かされた名前、
パーディタと名付け、色々と
王室関係者な証拠を残す。

そこに熊、登場。
てっきり、PVに出てきた着ぐるみかと思ったら、
まさかの映像処理で、登場。そっちか。

一人、残された赤子を拾う、
老羊飼い飼いと息子の道化。

二幕。

ポーリーナのト書き朗読。
で、16年後。

白髪、白髭になったポリクシニーズが、
カミローと息子フロイゼルの事を話す。

その放蕩息子が、恋に落ちた娘が、
老羊飼いの娘として育ったパーディタ。

ポリクシニーズは変装して、
パーディタに近づく。

一方、小悪党のオートリカスは、
道化をカモにし、小銭を奪う。
もっと、奪えると踏み、
羊毛刈りの祭りに忍び込み、荒稼ぎ。

その祭りで、パーディタに求婚するフロイゼル。
そこに割り込むポリクシニーズで、若い二人は駆け落ちに。

一方、シチリアに戻りたいカミローは、
これを好機とシチリアに行くことを提案。

その際、オートリカスも、ちゃっかり同行。

その頃、シチリアでは、
未だにリオンティーズが、
後悔し続け、その傷口に、
塩を塗り続けるポーリーナ。

そこにフロイゼルが現れ、
リオンティーズとポリクシニーズが、
友好を取りなすように運ぶが、
直ぐにポリクシニーズが追いかけ、
フロイゼルが駆け落ちの身とバラされる。
が、同時にパーディタの出生も分かり、一波乱。

この後、ダイオンの説明のみで、
丸く収まった事、が語られるのは原作通り。

そして、ポーリーナが、
ハーマイオニーの人形を作ったと、
リオンティーズを案内し、
実は、ハーマイオニーが生きていた、と。

ただ、このハーマイオニーが、
正気なのかが、ちょっと不確定。

で、主人(アンティゴナス)は帰ってこない、
嘆くポーリーナに、カミローが慰める。
(特に、クッツく感が無かったような)

で、最後、皆がカップルになるため、
アブレたポリクシニーズが、
何故か空いているリオンティーズの左に収まり、幕。

と、最後まで謎演出。


Pierre Atri@マミリアス
普通に子役が演じる役なのか、コレ。
吉田演出版がフロイゼル俳優が演じただけに。

そして、この作品唯一のダブルキャスト。
収録のマミリアスは多分、コッチ。


Jaygann Ayeh@アーキデーマス
二幕で、ポリクシニーズの変装を手伝った貴族。
くらいの印象しか無い。


Tom Bateman@フロイゼル
二幕から登場。
大変にクッキリ、ハッキリな話し方。
それがちょっと、わざとらしいというか、
『ハレクイネイド』で観たときは、
そんな風に感じなかったのだが。

で、父親のポリクシニーズよりも老けてる。


Kenneth Branagh@リオンティーズ
言わずとしれた、主人公。
初登場時が、ちょっと貫禄が有り、
もっとシュッとしたイメージから違和感。

でも、台詞を話すと、シェイクスピア俳優かな、と。
ただし、英語だとそのニュアンス(発声の良さとか)
は分からないので、果たして、理解してるのか、自分。


Jessie Bucklrey@パーディタ
実は姫設定。
でも、歌は普通。
(ただし、結構、歌う)

『ハレクイネイド』でメインの役なので、
コッチはそこまで、関わり合いが無いのかも。


Vera Chok@ドーカス
見分けの付く東洋人枠。
一幕でハーマイオニーの次女だったり、
二幕で道化を取り合う女性だったり。
(本役は二幕)

そういえば、『ハレクイネイド』でも、
判別しやすかったな、と。

でも、『ハードプロブレム』の彼女と、
同じとは思わなかった。


Jack Colgrave Hirst@道化
老羊飼いの息子。
なのに、道化という役名。

この役に関しては、劇団AUNの
長谷川氏の演技が印象的だったので、
今回は普通の、ちょっとタリない印象のみ。


John Dagleish@オートリカス
歌う詐欺師。
二幕の影の主役だと思っていたが、
こんなに歌う役だとは思わなかった。
って、歌う役というのは知っていたけど。

むしろ、ここまでの舞台占有率なため、
『ハレクイネイド』は台詞は少ないが、
インパクトだけは強いタレ目だったな、と。


Judi dench@ポーリーナ
一幕の部下の妻ポジは普通。
が、二幕のネチネチと責め、策略家感が強い。
また、”時”も兼ねており、黒幕感もただよう。

この座組のゲストポジションだが、
それにふさわしい存在感。


Hadley Fraser@ポリクシニーズ
一幕は黒髪、黒髭。
二幕が白髪と老ける。

二幕では、普通に怒鳴るため、
ビジュアルよりも若く見える。
ただ、フロイゼルに『年齢よりも若い』
という台詞があるため、そういう演出なのかも。


Adam Garcia@Lord Amadis
結構、華々しい経歴なのだが、
どこで登場した役なのか分からず。


Ansu Kabia@クリオミニーズ
神託をモタラした家臣の一人。


Stuart Neal@ダイオン
発声が良い。というか、高い声。
そんな特徴的な声なため、ちょっと気になったが、
『ハレクイネイド』のムダにイケメン役が更に印象深く。

レミゼ出演と聞いて、そっちの住人感。


Michael Pennington@アンティゴナス
一番、オイシい配役。
ディンチの映像からのゲスト位置に対する、
舞台からのゲストポジションかも。
一応、ディンチの旦那ポジションだし。

それゆえ、一幕での退場が残念。
二幕も、農民の中に居たのかは判別不可。


Zoe Rainey@エミリア
ハーマイオニーの侍女。
そして、二幕ではドーカスと、
道化を取り合う。


Marada Raison@ハーマイオニー
リオンティーズの奥さん。
悲劇の登場人物。
もう、シェイクスピアに、
書かれたい放題な人生に。

『ハレクイネイド』と、
同じでケネスの奥さん役。
これは、やはり意味のある配役なのかも。


Michael rouse@牢番
牢番、としての本役よりも、
二幕の演奏者としての方が先かも。
『ハレクイネイド』でも、ピアノマンだったし。


John Shrapnel@カミロー
二番目にオイシい配役。
一幕はリオンティーズの、
二幕はポリクシニーズの家臣。
それでいて、色々と策略家。

スキンヘッドなので、結構、目がいく。
『ハレクイネイド』では、
かなりコメディ要素が高い役だったが、
こっちはひたすらシリアス。

ただ、最後にポーリーナと、
くっついたように、見えなかったのは、
この人の演技力によるものか?


Jimmy Yuill@老羊飼い
一幕最後に登場し、
道化と共に、コメディ要員。
恰幅が良いので、かなり目立つ。

クレジット的には、後ろなのだけれど、
脇役メインの役者なのだろうか?


ケネスブラナー演出による本作。
生で観たのは吉田演出くらいなので、
その特徴みたいな処は分からなかった。

それでも、ボヘミアとシチリアの
落差はハッキリしていたし、
一幕のリオンティーズの独白は
シェイクスピアっぽいな、と。

今回のもう一つの特徴が、
『ハレクイネイド』と同時上演。
コメディとの落差が激しい。
オーディションは『冬物語』のシーン
からだったが、どの部分だかは忘れた。


プロモで登場していたシロクマの着ぐるみ。
本番でも登場するのかと思ったら、
出てこなかったのが、残念。
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