備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『A Very Very Very Dark Matter』@LONDON

2018-12-30 00:00:39 | 他言語ストプレ
テキトーな描写。
(内容は把握してない)

ある家の屋根裏部屋。

そこには、色々な人形が置いてあるなか、
上手には吊り下げられたタンスが一つ。

開演10分前に、
振り子時計の様にそれが動く。

客電が落ちた後、
ナレーターの声で物語は始まる。

そして、話していくなか、
タンスがひっくり返ると、裏はガラス張り
になっており、その中には着飾った、黒人の少女が居た。

ナレーターが話すなか、
その少女は必死に紙に何か書いており、
書き終わると、その紙を隙間から放り投げる。

幕が降り、一転、
花火が聞こえ、ハンスの演説が始まる。

そこには、エドワード、エドワードの娘
イングリッド、それに帽子にプレスという
カードを貼ったプレスマンが居た。

その演説は『人魚姫』の出版祝いだが、
その席には上半身血だらけのベリーと
ダークという二人が同席していた。
しかし、その二人はハンスにしか見えない。

演説は終わり、ハンス達は去るが、
そこに追いかける、プレスマンの姿が。

再び、舞台は屋根裏に。
タンスの中では、少女マジョリティが
相変わらず、執筆活動を続けている。

そこに現れるハンス。
二人は”人魚姫”のストーリーに
ついて話すが、その内容は食い違っていた。

(これがこの作品の肝なんだろうけど、
ハンスの作品のネタもとは、マジョリティ?)

マジョリティは、このタンスが小さいと、
タンスの改造を願い、採寸するハンス。
マジョリティが箱から出る。
(これは自由に出れるのか?)

そして、ハンスは
チャールズ・ディケンズという男からの、
手紙をマジョリティに対し、読み上げる。
(やたらと、チャールズダーウィンと間違える)

その内容はハンスの作品を批判するもので、
なおかつ、ハンスはディケンズの家に招待される。

マジョリティはまた箱に戻る。

ここで、血塗れ男、
ベリーとダークの漫談。
(これにどんな意味が有るのか?)

再び、屋根裏。
冒頭のプレスマンが、
屋根裏に忍び込む。

そこで、タンスに気づくが、
ハンスもそこに現れる。

プレスマンにマジョリティの存在に気づかれる。
そして、マジョリティの創作話を少し変えて、
ハンスが出版している事を突き止めてしまう。
(ハンスが自ら、少し変えていると認める)

しかし、その事実を知った瞬間、
ハンスの持っていた斧によって、
殺害されてしまう、プレスマン。

そして、何事もなかったかのように、
チャールズの招待を受けるハンス。

2幕。

チャールズ宅。
ハンスはチャールズ一家
(チャールズの妻、キャサリンと
三人の子供)に招待されるが、
冒頭から、ダーウィンと間違え、
チャールズと口論に。

その後、チャールズの母親の話で、
タンスの中の少女の話や、
そこに現れる血塗れの男の話になり、
血塗れの男達が、その少女を殺しに行く、
という物語をハンスに語る。

血塗れの男に、心当たりのある、
ハンスは慌てて、屋根裏部屋に戻ろうとする。

一方、屋根裏部屋には、
血塗れ男のベリーとダークが居た。

二人はマジョリティに殺すと言い、
銃を向け、カウントダウンを始める。
1で、場面転換、暗転。

そこで、再びディケンズ宅に。
口論を繰り広げる
ハンス、ディケンズ。

しかし、最後にはハンスを送り出す。

再び、屋根裏部屋に。
で、カウントダウンの1と同時に、
マジョリティが二人を銃殺。

そこに戻るハンス。現状を把握するが、
マジョリティは去り、ハンスが残り、暗転。


Jim broadbent@ハンス
主人公。結構、甲高い声。
そして、微妙にテンション高め。

映像で活躍している人だけど、
あまり、映像役者な雰囲気は無かった。


Kundai kanyama@マジョリティ(アンダー)
黒人の少女。

なぜ捕らわれているのか、
そもそも自由なのか、
という根本の疑問は解決されないまま、
妙に大人びた、達観した少女。


Phil daniels@ディケンズ
マクドナー作品にありがちな、
後半から登場する実在する有名人枠。

で、ハンス以上に変人で描かれる。


Paul bradly@プレスマン
真相を知り、一幕で死んでしまう。
でも、キャラはかなり濃い。


マクドナー作品にしては短い。
でも、暴力性と異常性は損なわれない。

普段の脚本だと、核心は隠される。
たとえば、この脚本なら、
タンスだけが出てきて、裏側は見せない、とか。
しかし、今回は最初から、核となる少女が登場。

その代わり、後半からディケンズが主要人物
として、全面に。その構成が、『ハングメン』の構成と被る。



大筋のストーリーを知らず、
脚本を流し読みして、観劇。

ざっくりとした印象として、
穴から除く目のポスター、
それにソーセージという描写。
これから、タンスの中に、
トカゲとかモンスターが居る話なのか、
と思ったら、冒頭から少女監禁モノ。

あの目は少女の目だったと気づく。
そして、その少女がハンスの作品の
創作の元であり、それに纏わる物語。

そこに実際の人物が絡んでくる、
と、何処までが現実で、どこまでが空想なのか。

そこをキチンと把握しないまま、
最終的にハンスだけが取り残される、
誰もそれを助ける人はいない、というラスト。

せめて、大筋の流れでも把握すべきだった。


そんなストーリーをキッチリ把握出来なくとも、
要所要所に出てくるマクドナー作品の要素。
それは感じ取れるので、あの奇妙な世界観を
劇場で、いち早く体験したい、という、
ただそれだけで、観てしまった感。

細かい答え合わせを出来る日は来るのか。
(日本版の上演は有りそうだけど)


で、日本版だと、誰演出が合いそうか。
シンプルに長塚演出でも良さそうだけど、
ケラ演出で観てみたい気も。

ただ、主演となると、この年齢だと、
市村氏×森演出とか、意外と合うのかも。

それとも、もっと、ハンスを若返らせるか。
多分、田中哲司氏とか、ハマりそうな役。
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