備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『レミゼラブル』(キム@バル・福井@ジャベ)

2013-06-21 01:41:44 | 国内ミュージカル
(承前)
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"囚人の歌"
大変、機械的にオール漕ぎをこなすバル。上から観ると、ツムジが妙に気になるボサボサヘア。
ジャベは階段を利用し、普通に降りてくる。第一声は低く、あの開口というか、四季プロモで流れる、つい、足を止める発声。
それに対して、バルが、『歌い方変えた?』いう発声に。
一言で言うと、若め。
で、明るい処に出てきたジャベのビジュアルが口ヒゲ。

吉原@ジャベと同じ箇所に生えているハズなのに、ドロボウというか、カールおじさんに見える口ヒゲ。
奴隷衆が散会しても、バルを見続けるジャベ。

"仮釈放"
エア稲刈りは、ガシガシと早い動き。
子供の放ったコインも、明らかに横取りし、そして威嚇。

"司教"
そのまま、荒々しいバルで行くと思ったら、ここでアッサリ丸くなる分かりやすさ。
『逃げた~』のロングトーンは相変わらず健在。
ただ、高音域でなく、少し低め。無理はしないで持続、というか、それでも充分凄いのだが。

"バルジャンの告白"
『石のように』の高音域への移行も自然に。
実は、声域は、この音域の人なのか?

"1日の終わりに"
田村@工場長のため、滲み出る胡散臭さ。
やはり、顔が悪どいというか。

階段を利用し、市長様登場。
この衣装が一番似合うのは、相変わらずだとして、去り際に寄ってくるファンテを手で遮るのは、有りなのだろうか?

この、『ゴメン、ちょっと急いでいるんで』感、ただよう足早に立ち去り。

"ラブリーレイディ"
帽子付きで、ジャベ登場。口ヒゲが増量したように見えたのは気のせい?
そこにスマートに割って入るバル。それまでが、傍観者なので、かなり唐突に割り込んでくる。

"馬車の暴走"
ポイントは一度持ち上げてからの、馬車に積んである酒樽直し。何、その小芝居。

"裁き"
安定の番号上げ。
裁判所にいるため、ジャベは帽子を外しているのだが、若干、襟足長め。

で、バルが逃げてから、慌てて違う方(バルは下手、ジャベは上手)に追いかけるウッカリジャベ。

“ファンテーヌの死“
相変わらずのハーレクイン・バル。
まず、『温めよう』と宣言してから、手を握り温め、コゼットの幻を求め抱きつくファンテを抱きしめるバル。

"対決"
大変に音量バランスの取れた対決。それぞれのメインパートに合わせて交互に声が聞こえてくる。
鎖で締め付けられた後に、苦しそうに歌うジャベ。
そして、殴る殺陣が大変に自然で、本当に殴ったように見えるバル。

"この家の主"
森の中でリトコゼに会い、名前を聞き出してから、コゼットと呟く発音が妙にネイティブ。
バルのアカペラハミングは結構、小さめ。

"取引"
ここのビジネスライクに支払うバルは変わらず。
くるくるコゼットをやる前に軽くコートの裾を払うのだが、その仕草がなんかツボ。

で、歩かせた後にも、何か変わった動きをし、目の前にパリ市民が現れ始めたら、コゼットを抱え歩いてはける。

"乞食たち"
バルがかなり老けて、登場。とにかく、カツラでかなり変わる。
そして、シルクハットをかぶってジャベ登場。そのまま脱がないで、街中をウロウロ。

"星よ"
間奏での、後ろ向きで十字切り、そして、手を広げるという一連動作あり。
警棒捌きは、イマイチスムーズにはいかない。

"ABCカフェ"
やはり、ガブを止める給仕な登場せず、途中で退場。

"プリュメ街"
『悲鳴を聞いた』と言って颯爽と駆け寄るが、特に声色は変えない。

"ワンデイモア"
『明日は~』と伸ばすバル。他二人が切るタイプなので、それほど伸ばすワケではないが、聞いていて気持ち良いくらいに伸ばす。

ジャベ、ここでも十字切り健在。若干、ジャベパートに関しては埋もれる。でも、V字行進にはスムーズに合流。

"バリケードを築こう"
ジャベの導入パートは、台詞の様ではなく、語尾伸ばしタイプな歌い方。
銃はアッサリ受け取り、ガブは無視して退場。

プリュメ街で、人の手紙を盗み読む父親だが、変わった間で溜める。一般的に、『君の恋人』辺りで動揺するなら分かるが、そういうメジャーでないポイントで、詰まる。
そして、大変にカタコトな日本語。台詞として意識すると、苦手になるのだろうか?勿論、日本語詩をあそこまで、歌えるのは凄いのだが。

"オンマイオウン"
歌唱後、一度上手に行ってから、下手に。バリ作成には携わらず、銃撃が始まったら、退場。

"ちびっ子仲間"
ちゃんと、バリケードを登ってから登場し、普通に降りるジャベ。
水も普通に受け取り、飲み干す。
学生の持つ木の枝を取り上げ、地面を十字に切ってから、『右からくる』

ガブの指摘後は動じず、自分の台詞パートになってから立ち上がるが、台詞はなく歌う。
退場中の銃撃に関しては棒立ち。

バル、バリケードに登場。
歌う歌詞に出てくるまで、ジャベのバルに対する反応は無し。
で、一拍おいてから、バルに反応するジャベ。

"共に飲もう"
下手の椅子に座り、女性から杯を受け取り、飲み、返し、バリケードを登る。
それほど、マリをガン見しない。

"彼を帰して"
最後の歌詞は『うちへ』

"下水道"
全てが終わり、インストになってから、ジャベ登場。
バリケードの定位置を観ていたが、突如、現れる。多分、バリケードから降りてこなかったような、バリケードが別れる時に存在を捕獲。
『クソっ』一回だけ呟く。

"ジャベールの自殺"
途中で、笑う。それほどの狂人めいた笑いではなく、ニヒルな笑い。

"カフェ・ソング"
ここでは少し老化するバル。

"エピローグ"
一気に老け込み、プレビュー初日とは歌い方を180度変える。そのため、かなり死にそうな歌い方に。
歌詞は『父じゃない』


キム@バルジャン
歌に関しては、高音域に至るまで、安定の歌唱力。それでいて、演技も、段々、老けていき、最後の老衰っぷりは、かなり本格的に。
ただ、その分、歌に"なまり"というか、外国人が日本語を歌っている感が強めに。
特に、マリウスの手紙を読むシーンで、台詞の様に歌う処では、歌詞を知っているために、脳内変換。


福井@ジャベール
歌声から来る存在感は、抜群だが、それでも観ていて地味。
独自のジャベ像というものは打ち出さず、若干、アンサンブル化。

笹本@エポニーヌ
一人空けてから、また観ると尚更、幼い演技プラン。
特に、台詞パートをぶっきらぼうに歌うので、余計に。
なのに、何故か、好みな少年声にはならない。

里@ファンティーヌ
歌い方というか、発声に民謡のようなコブシが入る事あり。

山崎@マリウス&磯貝@コゼット
この二人だと、普通にマリウスがリードしているカップルに。

杉山@アンジョルラス
悪くないけど、相変わらず声にカリスマを感じさせないアンジョ。

駒田&森@テナ夫妻
テナの方に遊びは少ないものの、夫人がかなり、アドリブというか、やり過ぎ感有り。

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