備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

本感想

2006-08-15 20:46:40 | 本感想
『ママの狙撃銃』荻原浩
 二次の母親が実は凄腕のスナイパーという話。
主人公は郊外に住む普通の主婦、曜子。ローンで家を買い、製薬会社に勤める夫と私学に通う長女と幼稚園児の長男と四人暮らし。そこに、一本の電話が掛る。それは、暗殺の依頼だった。実は、曜子は16までアメリカで暗殺者の祖父と暮らしており、銃の扱いを教わっていたのだった。最初は、断っていたが、今の生活を脅かすと言われて、仕事をする曜子。しかし、また仕事の依頼を受け、断ろうとするが、夫のリストラから生活費を稼ぐために、仕事を受ける。それは、自殺志願の男の暗殺で、その男こそ、曜子に仕事を依頼してきた男だった。殺害後、このまま生きていくのが辛くなり、自殺しようとするが、家族を思い出し、考え直して、了。
やはり、舞台設定や主人公の性格設定は好み。特に、今回は女性が主人公ということで、新鮮。ま、母親がこういうキャラで、人物を描けているのかと言われると困るが、ま、有りかな。ただ、相変わらず、締め方がイマイチ。成長して、生きていくのが、小説の条件で、それに則った締め方なんだけど、なんか消化不良。

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