備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『アメリ』

2018-06-05 17:58:15 | 国内ミュージカル
テキトーなアラスジ。

まずは、アメリの両親の話から。

軍医だった父親はアメリと関わらず、問診の時しか話さない。
そのため、検査の度にアメリはドキドキするのだが、
それをアメリの心臓がおかしいと勘違いする父親。
アメリを学校には行かせず、代わりに母親が教える。

母親はアメリに
ゼノンのパラドックスを教える。
(灯台までの半分の距離は永遠に縮まらない話)

また、両親から友達として金魚を貰う。
その金魚をクジラと名付ける。
しかし、それを海に逃がすアメリ。

ある日、母親とパリのノートルダムに
行くと、自殺しようとした男が母親の
上に落ちてきた為に母親が亡くなる。

父親は寂しく無いように、
母親が嫌っていたノーム像をアメリに渡し、
それをみる度に母親を思い出すように言う。

そして、パリへ行くアメリ。
モンマルトルのカフェで働く。
そのカフェには、気のいい同僚や
変わった常連客が居た。

ある日、ダイアナ妃の訃報の知らせが。
チャリティに積極的だったダイアナに見習い、
借りたアパートの部屋で見つけた
小箱の持ち主を探す事を思いつくアメリ。

その道中、証明写真の前を通り、
その前で写真を集めるニノに出会う。

大家に聞き、前の住人の名前を聞く。
その際、アパートの一階に住む、
老いた画家デュバイユと親しくなる。

デュバイユはルノアールを模写を
していたが、グラスを持つ少女が何を
見ているのかとアメリに訪ねる。
デュバイユからヒントを貰い、
前の住人を探し当て、その小箱を返す。

無事、持ち主を見つけ、
チャリティへの達成感に目覚めたアメリ。
ダイアナ妃の葬儀のニュースを見ながら、
眠りにつくと、エルトンジョンが
アメリの前に現れたり、と妄想は加速する。

一方、帰宅すると父親は相変わらず。
そこで、ノーム像をカフェの客の
スチュワーデスに渡し、世界に旅立たせる。

ある日、証明写真の前で
ニノと再会するものの、
何も言えないアメリ。
しかし、アルバムを落とし、去るニノ。

そのアルバムを拾うアメリ。
そのアルバムには、何故か、
破いた写真が張られていた。

一方、アルバムを探すニノ。
ニノの事が気になったアメリは、
何とか再会しようとする。

そこに父親がノーム像を探しにカフェに。
しかし、ノーム像はスチュワーデスとともに、
世界に旅立っていた。そして、カフェの
オーナー・シュザンヌと親しくなる父親。

一方、ニノはアルバムを
見つけた女性を探すようになる。
その女性がカフェで働いている事を知り、
そこまで行くが、肝心のアメリが
まだ、ニノの事を受け入れる準備が
出来ておらず、逃げてしまうアメリ。

取り残されたニノは、
アメリの恋心を歌い、
カフェの同僚や常連客から、
アメリの住所を聞き出す。

一方、逃げ出したアメリは
デュバイユから逃げないよう言われるが、
模写ばかりするデュバイユに自分の絵を書くように非難。

アメリの家に押し掛けるニノ。
しかし、会う決心が出来ないアメリ。

すると、デュバイユが絵を描いているから
アメリの部屋から自分の部屋を覗くように言う。
その絵はアメリ自身の絵だった。

そして、会う決心をする。
二人は証明写真機の元に。

そこには、写真を破く男が。
その男は機械の修理屋でテスト写真を
撮り、撮った写真を破いていたのであった。

謎は解け、アメリとニノは
改めて、お互いを意識し、
付き合う決心をしたアメリで幕。


渡辺@アメリ
ビジュアルはアメリ。
ちょっとシャイだけど、
空想癖が有る、という設定は薄いかも。

歌は地声と裏声、それにエコー。
それらを巧みに使い分けて、
東京公演、千秋楽まで乗り切る。

台詞が棒読みではない、
これが一番の特徴かも。
(ポップス発声だけど)


太田@ニノ
相手役ポジションで、甘い歌声。
アメリとデュエットとしても、
バランスが取れて、なおかつ歌える枠。

意外とセーブして歌っている可能性も。


植本@ノーム像
まだ、ミュージカルに出演するとは。
歌い方は『SHIROH』から変わってないし、
それなのに、ソロが一曲有る。

一体、どういう関係なんだろう。


勝矢@クジラ
デオチの金魚、クジラ。
それに、口の悪い常連客で、
ジーナにちょっかいを出す。

あの体型だけに、声は良い。
なおかつ、3枚目キャラもこなせる、
ミュージカルでは貴重な要員。


伊藤@アメリの父親
結構、ソロが多め。
それでいて、外さない。
というか、良い声。

『三銃士』以来かなとは思うけど、
この系統のミュージカルに出てたのか。


石井@ジーナの恋人
後は八百屋とか。

伊藤氏もそうだけど、
この辺のアンサンブルが、
外さない、良い声。


山岸@作家
カフェの常連客。
上二人に比べると、
ちょっと、地味だし、
そこまで、歌うシーンがない。

意外と台詞要員なのかも。


皆本@ジーナ
恋人を待つカフェ店員。
ただ、ニノにちょっかいを出そうとしたり。

若者枠、なのかな。


野口@スチュワーデス
こちらはカフェの常連客。
ちょっとだけ、年輩枠。

こちらはソロが無かったような。


明星@シュザンヌ
カフェのオーナー。
猫背さんをふっと思い出す。

ともかく、キャラが濃い。


池田@アメリの母親
意外にも歌枠なのかも。
ストプレ女優の印象は有ったけど。


藤木@デュバイユ
冒頭は普通にアンサンブルで登場。
その後も八百屋の主人と来て、
本役の画家のデュバイユに。

一度、画家役になると、
もう、アンサンブルでは出てこない。

ソロに、アメリとの
デュエットと、歌枠になるのかも。

偏屈爺かと思いきや、
結構、アメリの事を気にする。
ただ、病弱設定という謎の設定が。


翻訳公演。

たぶん、初めて観る演出家。

結構、映像投影が多く、ちょっと
プロジェクションマッピングっぽい。
それでいて、セット転換も多く、全て人力。
某所で観たBWよりはセットにお金がかかってる。


楽曲はメインナンバーは印象に残る。
ただ、それ以外は、耳に残らない。
でも、聞いているときは、軽いノリで、
歌で、ストーリーが進んでいるな、と思う。


映画を観たことがないので、
空想癖がある、という設定が頭に無いと、
結構、抽象的に進むので、ついていけない。

それでも、ここまで奥手の主人公
なのは、かなり珍しいので、ちょっと
まどろっこしい。(そういうキャラに見えない)


ネルケが主催なので、
イケメン、アイドル舞台という印象。
むしろ、何故にこの作品をまゆゆで、感。

まゆゆでもキャラ的には合うし、
問題はないけど、ちょっと昆さん
あたりで、観てみたい気もする。

そして、脇をムダに豪華にするとか。
でも、デュバイユ配役はこれ以上ないくらい適役。
久々に歌う藤木氏を観れたから良いが、
これが東宝、ホリプロだったら、と妄想が。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『黒蜥蜴』全美版 | トップ | ミュージカル・ミーツ・シン... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国内ミュージカル」カテゴリの最新記事