備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2018

2018-06-08 01:28:29 | コンサート感想
ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2014秋公演の第二部感想はコチラ

ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2015の感想はコチラ


オープニングは
『ミス・サイゴン』のオーバーチェア。
フルオケで聞くと、
ドーン、と響く太鼓の音が心地よい。

”ブイドイ”『ミス・サイゴン』
ノーム@ジョン

袖からゆっくり登場。
その時点で、沸き起こる拍手。

主義を主張する系でなく、
民衆に訴えかける系で歌うノーム氏。
もう、現役→退役を通り越し、
老境に差し掛かった軍人。

この違いはちょっと説明しにくいけど、
堅い表情ではなく、穏和な表情で落とす。
北風系ジョンでなく、太陽系なジョン。

なお、岡氏とかEC氏が歌うと、
北風系なんだけど、サカケン氏は太陽系かな。

なので、途中は歌い上げるけど、
最後はそこまで、歌い上げない。
これはコーラスが無いから?

そういえば、以前、JOJ氏もMMS
歌ったけど、あれはコラボロを従えて、
戦場に赴く系で、完全にチャリティとか
演説歌とか、退役歌では無かったな、と思い出したり。


”ありのままの”『ジキル&ハイド』
JOJ@ジキル、宮澤@エマ

先に、JOJ氏登場。が、ノーム氏と違い、
一瞬、黄色い、キャーという悲鳴が
上がったのだけれど、アイドルか!

で、エマに一言、弱音を吐いてから歌うコチラ。

これは初出し?
時が来ちゃってるジキルは何度も聞いているけど、
エマに励まして貰うジキルは初めて聞いたかも。
全く、客席の方は見ずに、エマしか見てない。
なのに、嵐の中には一人で旅立っちゃう系ジキル。
一応、最後は、手にキスと美味しい処は持って行く。

また、初日では『君なら 分かるね』の箇所で、
一瞬、歌詞が飛んで、慌てて歌ってる辺り、
『分かってる』と思ってないだろうと。
エマしか見てないので、慌てて歌詞を横見。


”パレードに雨を降らせないで”『ファニーガール』
春野@ファニー
その衣装で、こんなハイテンポな歌を歌うんかい、と。
ただ、この曲、ともかく、動き回りながら、
歌う曲というイメージ(多分、グリー)で、
むしろ、ジッと棒立ちで歌い上げるのも。
そして、持ち役だったのかも。


”You′re nothing without me”『シティオブエンジェル』
柿澤@スタン、ノーム@ストーン

出だしが柿澤氏で、
それをジッと、ニコニコしながら、
見つめているノーム氏。

ノーム氏が、一回、歌詞を飛ばしたかな、
という気がしたけど、最後は仲直り。

やはり、この二人だとこの組み合わせか。
井上&石井ペアの感想はコッチ


”私が生きてこなかった人生”『シスターアクト』
宮澤@メアリーロバート
このドレスで、そんな歌を歌われても。
内容的には、してこなかった事を後悔する内容だけど、
明らかに、それらをしてきたお嬢様な歌に。

というか、メアリーロバートの時
(初演再演)は、真面目な清楚なシスター系だけど、
こういう衣装を着るとお嬢様なんだな、と。

(ジキハイの)エマはお嬢様じゃないのか、
と言われると、また、違う話。


”時がきた”『ジキル&ハイド』
JOJ@ジキル

マイクスタンドを持ち出し、
斜め上を見て、ふっと役に入る。
ちょっと、ネクタイを緩めたり。

ただ、ずっとマイクスタンドを
持っているので、そのまま回したり、
マイクパフォーマンスでもするのでは?と思ったら、
いつもの拝み持ち、時折、スタンドから
取って、普通にマイクを持って歌う。

で、サビでまた、手を離すので、
あ、この時用なんだな、と。

歌は何時も通り。
クマが結構、目立つけど、
時差ボケで疲れてるとは思えない。


”ゲームの始まり”『デスノート』
柿澤@エル
マサカの柿澤@エル、ライトじゃないんかい、と。
それとも、実は歌いたかった曲なのかも。

基本は小池@エルを意識した、屈折した歌い方。
それをフルオケをバックにやるんかい。
ラスト、『高校生』という台詞はなく、
一気に歌い上げる。

ただ、小池氏よりキーが高いので、
某韓国アイドルのエルを彷彿。


”Journey to the past”『アナスタシア』
宮澤@アーニャ
英語で。大変に正統派。
帰国子女だったとは思うけど、
英語で歌っても、歌い上げに違和感が無い。

以前、元男役のジェンヌが、
ガラコンで歌っていたけど、
こんなに歌い上げが映える歌だったとは。

曲としては”December〜”が
有名なんだろうけど、フルオケバックならコッチか。


”AIAOY”『POTO』
JOJ@ラウル、春野@クリス

ラウルに入るスイッチが良く分からなかったけど、
ともかく、クリスティーヌしか見ないラウル。
と思ったら、途中、客席の方を見た。
ただ、それがクリスパートだったので、
え、クリスの歌声に難色を示した?と。

そのくらい、声楽発声だった春野@クリス。
ちょっと、これだと、JOJ氏とは合わない。


"MOTN"『POTO』
JOJ@ファントム

歌う前、さっと、斜め45度を見上げる。
怪人に入るスイッチは分かりやすい。
(と、思うのはファンの贔屓目)

やはり、マイクスタンドを使い、
本編の振り付けなんだけど、若干、
スタンドをクリスに見立てる感。

特に、おサワリの時。
クリスの顔を仰け反る代わりに、
手を伸ばす。また、最後のサビ前に、
完全に手を離す振り付けがあるので、
マイクスタンドが必要な事が分かる。

"TIHYS"『LND』
ノーム@ファントム

終始、にこやかな表情。
10年どころか20年くらい待って、
(来ないことを)悟ってる感。

なので、ソウルフルな
歌い上げアレンジを加えたり、
(til Iの前で入れるので、Iの
最高音が出るかどうかという不安がない)
ちょっと、斬新なLND怪人像。

事前インタビューで、
JOJ氏の”TIHYS”を参考にすると
言っていたが、間違ってないか、それ。

そんな、苦悩を感じさせない、
笑顔で歌う”TIHYS”という新ジャンル確立。


二部

”I am the starlight”『スターライトエクスプレス』
ノーム@スターライト、柿澤@ラスティ

もう、これでもかっと歌い上げるノーム氏。
前のボタンを外し、結構、フルスロットル状態。
最近、聞いているのが、光枝氏ハワード氏なので、
燻し銀な曲という印象だったけど、
歌い上げると、ALW楽曲だった事を思い出す。

そんなお爺ちゃん列車に圧倒されるも、
孫列車として、頑張る柿澤氏。

最後には抱き合うという謎展開。


”チャイナドール”『マルグリット』
春野@マルグリット
性転換後のデビュー作で、
あの時は地声で引っ張るっていうカンジだったけど、
今回はソプラノで引っ張るというカンジで歌い上げ。

個人的には、ちょっと、
酒ヤケしたような、退廃的な歌い方だった、
初演が好きだったのだけど、ボイトレとか、
そういうのをやってるのだろうか。

で、柿澤氏が居るんだから、
アルマンとのデュエットとか
名曲があるじゃないかと、思いつつ、
既に柿澤氏のキャパオーバーか。


”馬鹿げた夢”『紳士のための愛と殺人の手引き』
柿澤@モンティ
元々、変わった曲調だったけど、
バートが多少、残っているのか、
更に、朗らかな曲になったるような。


”裏を表に”『紳士のための愛と殺人の手引き』
宮澤@フィービー、柿澤@モンティ

基本、フィービーのソロで、
モンティは合いの手。
あれ、こんなにソプラノ発声な曲だっけ。
でも、フルオケには、結構、合う。


”墓場にて”『POTO』
JOJ@クリスティーヌ
ま、定番曲。

多分、クリスティーヌのスイッチは
入ってないと思われる。
手を掲げて、クリスティーヌの
振り付けでは有るけど。

また、サビ後のフルスロットル感は、
抑え目で、ちょっとお疲れ?


”Not a day goes by”『メリリー ウィ ロール アロング』
宮澤@メアリー
今回、初めて聞いた曲。
まぁ、ちょっとマイナー調で、
ソンドハイムと言われると、納得。
つーか、これがデビュー作というのも。


”私だけに”『エリザベート』
春野@シシィ
フルオケをバックに歌うには、
ちょっと、大変そうな曲だし、
もう、シシィという年齢ではないけど、
歌ってる表情がちょっと怖かった。

っていうか、これが有りなら、
トートで闇広とか聞きたかった。
JOJ@ルドルフで。Shade of the night
とか、英語詞もあることだし。

”後悔”『フランケンシュタイン』
柿澤@ビクター
ビクター曲でフルオケなら、
”大いなる〜”かな、と思ったら、コッチ。
実は、コッチの方がフルオケに映える曲らしい。

『デスノート』でライバル曲を
歌うなら、アンリの”君夢”をリクエストすべきか。


”星よ”『レミゼ』
ノーム@ジャベ
もう、安定の鉄板曲。
ジャベの命日なので、間奏でも十字を切る旧演出。
(って、オリジナル演出しか出てないか)


”彼を帰して”『レミゼ』
JOJ@バル
もう、安定過ぎる鉄板曲。
マイクスタンドを使用し、
手の振り付きで、熱唱。

たとえ、疲れていても、
この曲は外さないらしい。

”対決”『レミゼ』
JOJ@バル、ノーム@ジャベ

この組み合わせで聞けるのは、
このコンサートだけ、という
チープな宣伝広告しか浮かばない。

そんな組み合わせで、
意外と声の相性が良いらしいこの二人。


”民衆の歌”『レミゼ』
ただし、出場してるのが、
ゲスト二人だけなので、
元・学生による、二人だけしかいない、民衆の歌に。

フィイパートは柿澤氏かと思いきや、
最後まで、ソロは二人が独占。

まさかの、(二人しか居ない)民衆の歌に。


ノーム・ルイス氏
何も演じていないコンサートで
観るのは初めての経験なのだが、
意外と独自解釈で攻めてくる。


柿澤氏
そりゃ、男性二人が海外ゲストなら
日本人は女性が相手にするのかと
思ったら、ほとんど、海外ゲストと歌う結果に。

ま、残る二人の日本人ゲストのメンツを
考えると、そういう方法をとったのかも。

しかし、メリポピのバート明けで、
英語の新曲、それもデュエットと大変。

春野さん
こんなにソプラノを生かした歌い方をするとは。
それとも、今はこういう歌い方に矯正中なのか。


宮澤さん
コチラもソプラノな歌い方。
もっと低めかと思ってたけど。

JOJ氏
曲によって、疲れが見えたり。
また、MCでは通訳のためと言っておきながら、
分かりやすい英語を使用した宣伝をして、去っていった。


MMSシリーズ、最新公演。

基本、平日か土曜開催、
女性は何故かドレスで歌う、
フルオケだけど、歌い手が合わせる、等、
ネガティブな前提条件が
飛び交うこのコンサート。

実際、そこでオケが盛り上がるのか、
とか、歌のタメが本編と違うとか。

普段からミュージカルで
指揮を振ってない人、とツッコまれるのが分かる。

そのため、ノーム氏のバラード楽曲で、
そのタイミングか、っと思ったり、
”Nothing〜”で、台詞を飛ばしたのは、
オケのせいか、単に歌詞を覚えてないのか。


あと、”ありのままの”で出遅れたのは、
普段歌い込んでないからなのか、と。
それでも、自分のタイミングで、
”MOTN”を歌うJOJ氏。
実は、客席には分からない合図が?


選曲は持ち役、持ち歌がメイン。
そのため選曲が若干、マイナー路線。

なのに、『アナスタシア』とか来ると、
何かの布石なんだろうか、と疑ってしまう。

それは、ノーム氏にも適用され、
デュエット(但し、柿澤氏のみ)二曲とか、
数ある男性デュエット曲からそれか、と。
ただ、持ち役では無いと思われる。
ゆえに、何故、その二曲を選んだ、と。
いや、他のコンサートで歌ってる可能性もあるけど。

それでも、”TIHYS”は、
色々と根回しして、聞きにきた甲斐が有った。


で、柿澤氏を取られたため、
二曲のデュエットは両方女性なJOJ氏。

このJOJ氏の選曲が定番路線。
初出しは一曲のみで、後はイツモの。

一応、ファンなので、何度聞いても飽きないけど、
日替わり”TIHYS”だったら、ノーム氏を優先。

結局、日替わり曲は、当初発表していた、
そこだけなので、二日目も無理をせずに済んだ。
(プログラムにスターライトパートを
歌うと書かれた時には、無理をしようとしたけど)


で、最後が”民衆の歌”
海外ゲストしかレミゼ経験者がいないけど、
このメンツで”ワンデイモア”をしたら、
結構、貴重な楽曲になるかと思われる。

確実に、柿澤@マリウス、宮澤@コゼ、
は来るから、聞きたかったのに。
ここも柿澤氏のキャパオーバーか?

あと、JOJ@アンジョ(笑)


チラシの時点で、ジャベールと
バルジャンという順で、ノーム氏が先。
これは知名度(ギャラ)の順なのか。

でも、プログラムはJOJ氏が先。
これはアルファベットの順かも。
日本人キャストもあいうえお順だし。

なので、基本、ノーム氏を立てる構成かと
思いきや、最後のMCはJOJ氏が最後だったし、
一応、本編も第一部がノーム氏で始まって、
ノーム氏で終わる。二部もノーム氏で始まるものの、
最後はJOJ氏だし。この辺の大人の事情が微妙に気になる。

ま、一番、気になったのは、海外ゲストが居ようが、
『ラブネバーダイ』と言わないと行けない、
(ダイズじゃない)MMS鉄の掟なんだが。

そういえば、"TIHYS"は2015に、
JOJ氏によって、海外ゲストによる
歌唱も有り、になったけど、
昨年は、Ben氏が歌っていたかも。

今回も海外ゲスト枠の曲になったけど、
その辺の大人の事情も若干、気になる。
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