備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

マイケル・ボール&アルフィー・ボー

2018-02-12 02:00:28 | コンサート感想
”Somewhere”『ウェスト・サイド・ストーリー』
二人の声だけが聞こえる。
スクリーンは有るけど、
特に、写真が映し出されたりも無い。

で、サビで満を持して登場。
もう、この時の真打ち登場感がスゴかった。

”Tonight”『ウェスト・サイド・ストーリー』
結構、アップテンポなアレンジ。
そして、手拍子を強要するMB氏。
ノッケから、観客を乗せ方が上手い。

”For once in my life”(マイケル・ブーブレ)
正確にはフランク・シナトラ
あれよりもテンポが早く、コッチかな。

間奏中に踊る二人。
AB氏の正統派なツイストと、
MB氏の摺り足状なステップ。

この摺り足ステップが、微妙にツボ。


”You’ll Be Back”『ハミルトン』
新しいミュージカルからと紹介してから。

途中の『ライラライ』を客席に歌わせたり。
コールレスポンスの基本は押さえてくる。

そして、それに反応する観客。

”As If We Never Said Goodbye”『サンセット大通り』
ALW作品からとノーマの女性曲を。

最近は岡氏のレパートリーで聞いているので、
男声で聞いても違和感が無いのだが、
AB氏の正統派な歌声と(一緒に歌うときの、
ちょっと高めの通る声)
MB氏の甘い歌声の丁度良い混じり合う声。

内容を伝えるミュージカル曲だと、
MB氏の方が声に(歌詞に)説得力が有るけど、
それにハモってくるオペラ発声で、
メロディを正確に伝えてくるAB氏。

バラードを聞くと、
二人の声の持ち味が分かる。

昨年のツアーでは冒頭の一曲で、
今回、同様、最初は声だけで、
途中から本人が登場という演出だったけど、
声だけだと余計にその効果が出てくる。

ま、ノーマな表情の二人も面白いけど。

"MOTN"『オペラ座の怪人』
冒頭、笛っぽいイントロで、
歌い出すまで、何の曲だか分からなかった。

AB氏からの歌いだしで、
いわゆるオペラ発声。

そこから、MB氏が引継、
かなりネチっこい歌い方。
でも、その歌い方にコルム氏っぽい
歌い方を感じてしまった。
あれ、ラウルの時の怪人は誰だ?

で、何故か、この曲は、
合わせる感が全くない。
ハモらず、両者譲らない。

さっきのバラードとは余りにも、
対称的で、こういうパターンもあるのか。

なお、最後、MB氏は歌い上げるタイプ。
やはり、怪人役者ではない人が歌ってる怪人曲。


”Not While I’m Around”『スウィーニー・トッド』
ソンドハイムからと紹介して。

MB氏の持ち役なので、
先にMB氏から。トッドにしては甘い。

からのAB氏。
やはりオペラ発声で、
明らかに床屋でなく判事の方。

この曲では、ハモリも合わせて来たので、
MB氏がメインの曲は、尊重するのかも。

また、途中のストリングスの間奏時には、
ストリングスの方を向き、今が見せ場だぞ、
と、アピールをするAB氏。

”The Rose”(ベット・ミドラー)
スウィーニー後、間を挟む事なく、
タンタンタンという、
あの有名なイントロが聞こえコチラ。

バックのスクリーンが、
バラの花びらとお約束。

女性曲では有るけど、
スゴい甘い声で歌い始めるMB氏。

『you』の時に、客席に手を広げ、
『君達のことだよ』と
言わんばかりのアピールで引き継ぐ。

抑えた低音を効かせたオペラ発声で、AB氏。

で、サビはキレイにハモる。
やはり、MB氏の先行曲は
先輩(の声)を尊重するAB氏。


”Hero”(ファミリー・オフ・ザ・イヤー)
映画『Boyfood』から。

ギター2本で弾き語りと、
大変にフォークソング。

この曲は、AB氏がメロディで、
MB氏がハモってたような。
そういうパターンも有るのかと。


”A Thousand Years”(クリスティーナ・ペリー)
映画『トワイライト』から。
映像は冬っぽいモノを用意。
やはり、このイメージか。

元歌は女声のポップス曲だけど、
この二人が歌うとクロスオーバーの
曲なのでは?と感じてしまう。

あまり二人の個を出さないアレンジだった。
(バラードだけど歌い上げない)


”He Lives In You”『ライオンキング』
なんかイントロアレンジが違った。
MB@ラフィキにAB@シンバという設定?

これ、途中の間奏までノーカット。
そのため、メイン二人よりも、
『ヘラヘラメラ』というコーラスの方が、
歌ってる時間長いよね、という結果に。

なので、コーラスパートに時には、
コーラスを称える二人。
で、時間を持て余すAB氏は、
客席に向かって、投げキス(ファンサ)


”You’re The Voice”(ジョン・ファーナム)
いわゆる、ウォーウォーソング。
イチラスに相応しく、
最後は手拍子とレスポンス重視のコチラ。

サビはひたすら、ウォーウォーウォーを
繰り返すため、無理矢理客席参加型に。
そして、途中で二人は退場するも
コーラスとオケはずっと、弾いているため、
トイレに行こうにも、行けない。

そして、この曲でスピーカーに登り、
テンションがマックスになるAB氏。
ウォーウォーの高音が怖ろしいほど高音。
そして、本日2度目の投げキス。
よほど、最前列に座っていた
着物のご婦人がお気に入りらしい(笑)

2部
”I'll build a stairway to paradise”『パリのアメリカ人』
"Me and my shadow"(フランク・シナトラ)
”New York, New York”(フランク・シナトラ)

2部冒頭はジャジーな曲、三連発。
冒頭から、じゃれ合うオッサン二人。
肩に手をかけて、ムカデ競争的に舞台を歩き回ったり、
やたらとストリングスと絡んだり、
ご機嫌でステップ(キック?)を踏んだり、
ニューヨークをトーキョーに変えて歌ってみたり。
もちろん、手拍子強要はデフォ。

007メドレー
まずはインストで007のテーマ。

”Live and let die”(ポール・マッカトニー)
『死ぬのはやつらだ』をAB氏。
”Goldfinger”(シャーリー・パッシー)
『ゴールドフィンガー』をMB氏。
”From russia with love”(マット・モンロー)
『ロシアより愛をこめて』をAB氏。
”Skyfall”(アデル)
『スカイフォール』を二人で。
”Diamonds are forever”(シャーリー・パッシー)
『ダイヤモンドは永遠に』をMB氏。
”Thunderball”(トム・ジョーンズ)
『サンダーボール作戦』をAB氏。
”Nobody does it better”(カーリー・サイモン)
『私を愛したスパイ』をMB氏。

こう、懐かしい路線でメドレー。
そして、”サンダーボール”は外せないらしい。

ここからAB氏のソロコーナー。
”Keep me in your heart”(ウォーレン・ジヴォン)
歌う前にコーラス講座。

コーラスを繰り返し、全員に客席に歌わせる。
まずは女性、そして男性。
(この時点で、男性の方が高音)

その後、最前列センターの男性の手を握り、
そのままステージに上げる。
この回の男性は最初からノリが良く、
ジェスチャーを交え、
ステージ登壇後も裏声で対応。
確実に心得ている。

さて、本編は弾き語り風。
そして、トーキョーを連呼し、
自分が歌った後に、歌わせるAB氏。
そこを結構、繰り返す。
繰り返す度に、キーを上げていく。
最後はシャウト。で、ロックなノリに。

”Run”(スノウ・パトロール)
歌う前に携帯のライトを
付けさせ、振るように促す。

そして、間奏中に客席に飛び降りるAB氏。
そのまま上手通路を最後まで、
その後真ん中通路を使い、
下手通路を最後まで、
そこからステージに戻るも、
握手を越えて、ハグ大会に。

スポットライトが追いつかず、
客電が付いたし。

で、ふと、前を見ると、
外人男性スタッフが。
そうか、そういう配慮が必要なのか。

ここからはMB氏のソロコーナー。
”Gethsemane”『JCS』
まずはギターソロで”オーバーチュア”
そのまま、”スーパースター”のメロディも。
(オーバーチュアに込みのメロディだけど)
そして、MB氏登場。

体型の問題はさておき、
ジーザスにしてはキーが低い。
でも、転調にかけて、一気に歌い上げ。

今回、甘い声というか、
激しい部分はAB氏担当だったので、
こういう声も出すんだと、と。

”Love Changes Everything”『アスペクト・オブ・ラブ』
歌う前にALWを称えるMB氏。
毎回歌ってると、前置きしてから、このタイトル。

挙げ句、サビ(Love Changes Everything)
の部分で観客にマイクを向け、歌わせる。

この曲も転調後、キーが上がるのだけど、
そこも難なく、出してしまう。

というか、アレックスのオリジナルキャスト
ということを知らなかった。

『レミゼラブル』メドレー
”一日の終わり”をコーラスで。
三人で歌えるのか、コレ。

”夢やぶれて”を二人で。
ただ、盛り上がる前に終了。
AB氏が歌い上げると思ったのに。

”この宿の主”を二人で。
最初のテナパート。
そして、『杯上げろ』で締め。

”星よ”をMB氏。
結構、流す歌い方だけど、
間奏を含め、フルで。

持ち役じゃないのに。

”彼を帰して”をAB氏。
この前の時から、
ステージに腰掛け、目を瞑り、
精神統一をしていたが、歌い始めると
同時に、ステージのスツールに腰掛けるMB氏。

見事にかぶり、AB氏が見えない結果に。
MB氏はずっとAB氏の方を見てるので、
見えるのはMB氏の背中のみという結果に。

いや、まー、生で歌を聞けただけでも。
最後は歌い上げるかと思ったけど、
上げずに、譜面に忠実な歌い方。

”ワンデイモア”
ワンデイモアから始まり、直ぐにジャベパート。
バルジャン@AB、
ジャベ@MB
テナ夫妻はコーラスが担当。

マリウスの後半ソロパートをMB氏。

オリジナルキャストなのに、
マリウスはここだけ。
マリウス曲は歌わないだろうか?

アンコール
”The Prayer”『魔法の剣 キャメロット』
男女デュエット定番曲をここで。

セリーヌパート(英語)をMB氏。
ボッチェリパート(伊語)をAB氏。
結果、ミュージカル発声とオペラ発声の
デュエットだけど、違和感無し。
(AB氏がハモってはいたが)

ワム・メドレー

”A Different Corner”
AB氏は帰ってしまい、MB氏がソロで。
最後、ロングトーンで閉めると、
AB氏、帰宅の私服で登場。
時間だ、と言いつつ、
脱ぐと、Tシャツ一枚に。

”Freedom”
AB氏ソロ。
(MB氏はステージで、Tシャツを上から着る)

”I'm your man”
二人で。
最後はずっと繰り返す。

”Wake me up before you go go”
ラストも二人で。
この辺になると、
AB氏が『ステージ前に来い!』
と、言って、一気に集まる人々。
そして、握手をするも、離さないAB氏。

ラストは被っていた帽子を客席に投げるAB氏。

そのまま、音楽が流れるなか、
退場する二人。一端、階段を降りるも、
また登るようにMB氏に促すAB氏。

ただ、追加カテコはなく、そのまま終了。
やはり、そこは海外仕様。
客席も必要以上の拍手は無い。


Michael Ball
基本はお笑い、もとい、盛り上げ担当。
歌も歌い上げよりは聞かせる系。
ともかく、この年なのに、甘い高音。
いわゆる、マリウス声だけど、オリジナルだし当然か。

ポップス曲よりは、ミュージカル曲の方が、
良く聞こえる。歌いやすいというのも有るのか。

その一方で、ポップス曲は、
ちょっと声が通らないというか、
年齢の問題かな、という点も。


Alfie boe
歌い上げ担当。
ハモリ担当で時々、歌い上げも。
基本はMB氏に合わせる。

俳優というよりは、歌手かな。
歌ってる時の仕草ややってる事が、
ロック歌手か!とツッコミたくなる。

自己陶酔タイプだけど、
先輩に合わせますというノリ。


ともかく、客席を巻き込む。
隙あらば、手拍子を強要したり、
レスポンスを期待したり。

こういうコンサートに慣れている。
(主にMB氏が)


また、観客も慣れている。
座ったのが一階下手前方席だったが、
MCや曲中の反応が良かった。

特に男性が洋楽コンサートのノリで
参加する人が多かったので、男性人気も高いのかも。
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2 コメント

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ツイート (shifon)
2018-02-11 08:37:00
dachoさん

ツイートはよくわからないくて
あまり使っていないのですが、左に私のIDらしきものが
みえたので、返信してなかったようですみません。

あとで返信します。

昨日のコンサートいかれたのですね!
びっくりなコンサートでした。
それにしてもあの体力。
コンサート後はあきらかに体重減ってますよね。(特にマイケルは余力たっぷりありそうですし)
返信する
shifon様 (dacho)
2018-03-11 12:36:08
返信が遅くてすいません。

最終日に参加してきました。
最終日でも客席降りを
最後列まで、練り歩くボーさんと、
三回目で、客席ノリを
把握しているマイケルさんという、
何処のお笑い2人組だ、とツッコミを。

ただ、あの運動量でも、
痩せる事とは別問題らしいです(笑)
返信する

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