備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『エブリ・ブリリアント・シング』2/2ver

2020-02-02 00:20:57 | 国内ストプレ
開演前、主役みずから、
説明しながら、観客にカードを配る。

手を挙げて貰う人、
主役が選んで、一方的に渡す人。

開演前に一度、
カードの事を主役みずから説明。

更に、カードを受け取る人を募る。
そのため、本日の予定枚数、終了(笑)

その傍らには演出家が。
この演出家、客席をくまなくチェック。
更に、開演までのBGMのレコードを変えたり。

開演前に客席で主役と打ち合わせ。
劇中人物を決めたりしながら、
座席に座る演出家。普通の席に座るのか。


開演。

母の”事件”をキッカケに、
ステキな事、生きていても良いかな、
と思えることを書き連ねる事にした主人公。

主人公が最初に死を自覚した時の話。

愛犬が病気に。
安楽死する事にする。

そのため、
獣医から注射を受ける。

ここで、獣医役を客席からスカウト。
ステージに連れだす。
その際、コートも借りる。

足に注射するが、
犬自体をコートを丸めて表現。
そのため、足はコッチと誘導しときながら、
『笑わないで』、とつっこむ主役。

そして、初めて死を体験した主人公。

話は最初に戻る。

母親が自殺未遂。

搬送された病院に父親と行く。

ここで、父親役を客席からスカウト。

車に乗ってから、
窓を開け、タバコを吸うマイムを強要。
その際、くるくる回すタイプの
開閉式窓のマイムをしたので、
ピッと押すタイプでは無いんですね
と、それをツッコんだりする主役。

そのまま、息子役をやらせ、
今度は主役が父親に。

主役の言葉、全てに『どうして』
と言って貰うように促す。

結局、母親の居る病院に行くという
結論になるのだが、その誘導が細かい。

なお、この父親、
この後の結婚式でスピーチも担当。
そんなムチャぶりにも、
無難なスピーチで対応する本日の父親役。


自殺未遂をした母親に、
生きていても良いかな、
と思って貰うため、
世の中の素晴らしい事を
リスト化し、それを母親の枕元に置く。

母親は退院、主人公は精神科にかかる。

この精神分析医を客席からスカウト。

靴を脱がせ、靴下も脱がし、
それを腕にはめさせ、
犬に見立て、腹話術を強要。

その際、犬の名前を付けて貰ったり。
(シャンコという名前)

この後、深夜に電話する主人公。
突然、獣医役をふられ、
靴下を脱ぐことを忘れた場合に備えて、
事前に靴下を用意し、それを渡して腹話術を依頼。


更に10年後、また薬で自殺未遂する母親。
そんな母親に悪態をつく主人公。

そのまま、大学に進む。

『若きウェルテルの悩み』を
手に持って、掲げるという教授、登場。

教授を客席からスカウト。

どんな話か簡潔に、と言われ、
『面白い』と一言答える、教授役の観客。

更に、あらすじを、と言われ、
困惑していると、本の裏側にあらすじが。

しかし、その名前は初見だと、
確実に、読みづらいロシアの名前。


図書館でサムと出会う。

サムを客席からスカウト。

このサム役が一番大変。
色々読まされ、あげく、
プロポーズさせられる。


カテコでは投げキスをされるので、
それを返す、本日のサム役さん。

なお、サムの隣に座ってる人は、
良い席に移動させられる。


書き掛けのリストの続きを付け足すサム。
そんなサムにプロポーズされ、結婚。

しかし、結婚生活は続かず、
鬱状態になる主人公。

そのまま離婚へ。

そこに、母親の自殺。
(車でガス中毒)

カウンセリングに参加し、
リストをワープロで清書し、
父親のために置いてくる。

100万
初めて聞くレコード。
そのレコードに耳を傾け、暗転。



終着点がどこになるのか。
そこが一番、気になったが、
結局、タイトル通り、全ての素晴らしい事、
それをリスト化し、100万番目を実行して終了。


独り芝居。
だけど、観客を巻き込む。
そのため、独り芝居感は薄め。

このカードの言葉を読ませて進むという展開。
渡す相手は日替わりなので、脚本は同じでも、
同じ回は一度もない、という趣向。

カードを読ませるだけでなく、
持っている本借りて、会話に
登場させたり、役を与えたり。

中には、ムチャぶり過ぎる事も。
しかし、それで、芝居が止まる事は無い。
入念に準備されたフローチャートが、
幾つか有り、それを状況に応じて実行。

なお、渡された本は、
アガサクリスティの
『春にして君から離れ』と、
サムとの会話のキッカケするには、
間逆のタイトルだったり。


観客参加の極めつけは、
主役が弾くキーボードを
持って貰い、回転して貰う事で、
360度の方向を見ながら、弾ける。


一度、番号をダブって言ってしまい、
主役みずから、『さっき言って貰ったね』と、
ミスを認める発言も。

その番号によって、
何処から聞こえて来るのかを、
有る程度は把握している。

ナンバリングのルールを
幾つか読み上げるのだが、
その時はABCというアルファベット表記。
ここで、数字は使えないため、
そういう工夫がなされている。

カードを配ってない数字を読み上げる事も。
そうすることで、観客が読み上げるのを忘れたか、
単に、カードを作ってないだけ、
という、どちらかの可能性も。


結婚相手の名前がサムで、
サムからプロポーズされたという紹介。

そのため、実はサムは男性。
主人公が男性でなく、女性という
オチも想定していたが、そこまで複雑では無かった。

或いは、サムが男性で、
同性愛者という設定も特にはなかった。

ただ、その辺は、観客の比率によって、
或いは、上演国によって、変わっていくのかも。

確かに、二度と、同じ公演は観れない、
という事実が、リピーターを、
他言語だとどうなるのかを、観てみたい。
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