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備忘録

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『スウィーニー・トッド』市村版ファイナル

2016-05-07 11:52:31 | 国内ミュージカル
ネタバレなアラスジ。


トッドが下船する処から物語は始まる。
同じ船にいたアンソニーが色々と
手伝うというが、それを無視して降りていくトッド。

昔、住んでいた家に行くと、
そこには誰も住んではおらず、
一階はパイ屋になっていた。

そこのパイ屋の女将ラヴェットに
二階の住人のことを訪ねるが、
ラヴェットは、トッドが前の住人で有ることに気づく。

ラヴェットはトッドに、
トッドの逮捕後、検事に強姦され死亡、
娘は検事タービンによって暮らしている事を教えて貰う。

散髪道具一式を隠して居たラヴェットは、
トッドに床屋を再会することを提案。

まず、腕前をアピールするために、
街一番の理髪師ピレリと対決し、勝利する。

その後、トッドの店にやってくるピレリ。
実は逮捕前にトッドの助手をやっていた人物で、
イタリア人というのも嘘。
トッドを脅迫するが逆に殺されてしまう。

一方、ジョアンナに一目惚れした
アンソニーは、タービンからジョアンナを連れ出そうとする。

しかし、タービンはタービンで、
ジョアンナを独占するため、
ジョアンナと結婚しようとする。

タービンは身支度を整えることで、
ジョアンナに好かれようと、
トッドの店に散髪に。

これ幸いと、殺害しようとした処で、
アンソニーがジョアンナを誘拐してくると、
トッドに一方的に話すため、
怒ったタービンはジョアンナを隔離する。

一方、ピレリの遺体をどうするかで、
ミンチにすることを思いつくラヴェット。
それは名案、となることで、1幕、終了。

2幕。
ラヴェットの店が繁盛。
それは人肉パイが飛ぶように売れているから。
そんな店で働くピレリの元助手トビー。

一方、ジョアンナを精神病院で見つけた
アンソニーは病院から連れ出すとトッドに伝える。

それを受けて、トッドはタービンに
自宅でかくまっていると呼び出す。

しかし、トビーが人肉の存在に気づく。
そのため、閉じこめるラヴェット。

そこにタービンの腰巾着ビーグル登場。
近隣住民からの苦情で、パイ屋に来たが、殺害。
また、忍び込んだ乞食女も殺害。
やってきたタービンも殺害。

で、下にタービンの様子を見にきたとき、
乞食女が妻だと気づくトッド。

ラヴェットも知っていたが、
そのことを黙っていた。怒ったトッドは、
ラヴェットを焼却炉に放り込む。

そこに隠れていたトビー登場。
トッドを殺害。

そこに警察、突入。
トビーを銃殺。

最後、市民が理髪師について、
歌っていると、トッドが叫び、幕。


市村@トッド
基本は無口な職人。
しかし、ラヴェットの軽口に
付き合い、外交的な面をみせるも、
死んだ妻の事と、タービンへの復讐のみ。

というか、この陽気な一面は、
市村氏だからか、脚本上のものなのか?

普通の歌は聞き取れるが、
アンサンブルが入ってくる歌は
かなり聞き取りづらい。


大竹@ラヴェット
陽気なパイ屋の女将。
旦那とは死別し、トッドに好意を持つ。
むしろ、何処に惚れた?

意外と歌が多い。
そして、歌詞も聞き取れる滑舌の良さ。
ただ、これが正しい譜面通りの音程なのか、
それとも、外しているのかが判別不可。


芳本@乞食女
何故、この役が三番目と思ったら、
実はトッドの妻だったというオチ。

殺されるギリギリまで気づかなかったけど。


田代@アンソニー
この難局なソンドハイムを
普通にクラシカルに歌い上げる。

というか、元々クラシカルな曲なので、
声楽出身の方が得意なのかも。
それを差し引いても、キレイに歌い上げる。


唯月@ジョアンナ
最初はアニメ声というか、
大変に可愛い路線で、歌う。
純真無垢なイメージ?

からの、周りに影響され、あの不協和音な歌を歌う。
こっちになると、こういう歌い方もするんだ、と。

そういえば、『アリス』の娘でも
こういう風な歌い方をしていたかも。


安崎@ターピン
声に特徴があるので、
アンサンブルに混じっても目立つし、
ソロでも朗々と歌い上げる。

ただ、この役はもっと、
低音で聞いてみたいかも。


斉藤@ピードル
なにげに亜門演出の常連?
(『ファンタスティック』で観た)
この作品では普通の歌しか無い。
ま、歌が有る役というのがビックリだけど。


武田@トビー
一応、子どもの役らしい。
そして、一番、歌詞が聞き取れなかった。
別に、全部が聞き取れない訳ではないので、
演出的な意図があるのかも知れないけど。

で、歌、というか結構、低音で歌うらしい。
高音シャウトなイメージだったので、意外。


中西@ピレリ
一番、注目していた役。
あ、こういう賑やかしな役なんだ、と。

てっきり、岡田氏枠かと思ったら、中西氏。
歌い上げる役でなく、歌いこむ役。


結構、血飛沫が飛ぶけど、
それが不快にならない程度の、
コメディ路線な歌詞と演技。

作り物、というのがハッキリ分かるので、
グロい中身だけど、気持ち悪くない。


セットが床屋の建物ごと、動いたり。
結構、動くのに、人力移動という。
書き割りじゃないセットというのが、
久々だったので、生で、目の前で動いてる感。


初見。
ソンドハイムなので、
イマイチ、触手が動かなかったが、
市村氏のファイナルということと、
基本のストーリーを知りたく、突発で観劇。

こう、マイナー調な不況和音系楽曲、多数。
なので、これが正しいメロディなのか、
それとも出演者が外したのか、と。

ただ、それ以上に歌詞が聞き取りづらい。
特に、アンサンブル曲の歌詞が英語なのか、
それとも日本語なのか、どっち?と。

その辺も含めて、ワザと
そういう風に歌っているのか?
それとも、単に音響が悪いのか。

そんななか、抜群の歌唱力を誇る田代氏と、
歌詞は聞き取れなくとも、低音を響かせる
岡田氏含む、アンサンブル、という布陣。

これはこれで満足だけど、
石丸@トッドと濱田@ラヴェットで
ちょっと観てみたい。
(日本語が聞き取れるキャストで…)
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