備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『英国王のスピーチ』

2011-04-28 12:45:46 | 映画感想
(パンフ続き)生中継というプレッシャーがあるものの、ライオネルの指揮(文字通り)で何とかこなすジョージ。その後、ライオネルには国王が与えることが出来る爵位が与えられた。


何が良いって、主役よりもライオネル役のジェフリー・ラッシュ。
役柄によるものもあるかも知れないが、それを差し引いても、かなり好みな演技。
あのちょっと、一歩、引いた演技がツボ。過去の出演作品を見たら、どれも観てないので、これが初めてかと。

さて、内容の感想。

基本、ジョージとライオネルの友情物語。
"関係の構築、一時的な決裂、修復、一番の大仕事"とセオリー通りな戯曲だが、
その過程が飽きないのは、二人のやりとり(特に、ライオネルのすっとぼけ感)
が面白いためか?

冒頭で『リチャード三世』のオーディションを受けるライオネルだが、
『王に見えない』という理由で落ちてしまう。
そしたら、本当に国王(候補)が現れるというベタな流れが好き。
パンフを読むと、寄稿している精神科医は一歩、
突っ込んでこのエピソードを取り上げているが、そういう解釈なのか、と。

ここ最近、ナチスが出てくる作品が続くが、ここでもヒトラーが。

劇中、シェークスピアの台詞が幾つか登場。
ライオネルの息子がライオネルが何の役をやっているか
当てるゲームがあるのだが、それがわからなかった。
せむし男な描写があるため、『リチャード三世』だとは思うがそれでも、不明。

また、わからなかったのが、シリング硬貨に描かれている肖像画。
最初は普通に、賭けの対象として1シリング硬貨が出てくるのかと思ったら、
コインに描かれている肖像画の話題に。実は、ジョージ5世が描かれているのか?

また、最初のライオネルの練習中に、ジョージが人前で演説の練習をするシーン。
場所は工場のようだが、皇室に仕えている人の前で
練習をしているということを表現しているのかが、分からなかった。

音楽の使い方(ピアノソロの導入)が映画の三谷作品に似ている。




シアターコクーンへ舞台を観に行った時に、
劇場と併設されている映画館で上映予定だったために
公演チラシの束の中にこの映画のフライヤーを発見。
ちょっと、気になった内容なので、気にとめていたら、
イギリスで一足先に見ていたブロガーさんがオススメしていたので、
更に気になることに。(最初、英題で紹介していたので気づかなかったが)
その後、韓国に行った時、機内便で観るものの、
日本語未対応だったため、途中で離脱。
そしたら、アカデミー賞ノミネート作品ということで、
近所の映画館でも上映予定と分かり、行くことに。
しかし、震災の影響で休館中だったため、
今回、なんとか見ることができた。
そんな経緯がある今作。

基本、吹き替え声優好きなので、字幕で観ることはマレだが、
今回は字幕の方が良いのか?

それでも、発音がダメと言われても分からないし。
特にオーストラリア訛りって…。

そもそも、映画はテレビ放映か機内上映でしか見ないので、
今回の様に、映画館まで見に行くとは。
それでも、見に行って良かったと思えた作品。

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