備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

ホリプロ版『デスノート』作品編

2015-04-08 23:41:01 | 国内ミュージカル
思いっきりラストがネタバレなアラスジと、
パンフに曲タイトルしか書いてないので、
タイトルを頼りに、この役が歌ってたかな、
という曖昧な記憶でツラツラと書いてみる作品編。

キャスト+更につっこんだ感想はコチラ


”オーバーチュア”アンサンブル
ジキハイを思い出させる不協和音オーバーチュア。

いきなり、40という文字が
投影され、カウントダウン。
3くらいから歌い出すアンサンブル。
(デスノートに名前を書いて死ぬまでの秒数)
そして、おもむろに高校の授業が始まる。

”正義はどこに”教師・月
教師(安崎氏)が法(正義)に関する授業(公民か?)
するなか、おもむろに奥に座る
月が立ち上がり、教師と問答しながら歌う。

この舞台、一番の安崎氏の見せ場。

高校生役は基本、固定。
このまま町を歩く若者モブや大学生に。

一人、チョイ不良高校生が居るが、
特に焦点は当たらず。原作は何かあったっけ?

ソロパートは女性に振るという暗黙の掟、発動。
(メイン曲が男性ばかりだから?)


”哀れな人間”リューク・レム
死神の二人がオケピから登場。
メロディはいつもの三拍子。

マジメに歌うレムと、
ともかく茶化すリューク。

特に、レムはひたすら客席をガンミ、
舐めまわすように、観客を見続ける。

リュークの歌は時折、外す程度。
この時点では。

なお、ここでリンゴをカジって、
まき散らしたっぽい。

で、ノートを地上(オケピ)に落とす。
それを拾う月。

”できるものなら”月
『サンセット大通り』を彷彿する月楽曲。
(一幕最後のジョーの掛け合いのあるカウントダウンソング)

アンサンブルがスマホ片手に集団で現れるなか、
立て籠もり犯のニュースが後ろに流れる。
ここで、ニュース映像だけでなく、現場映像まで。

ご丁寧にフルネーム、写真、年齢まで報道され、
月が名前を書いた途端、事件が進展。
人質が解放(病院行き)される。

で、犯人が死んでいる。

場面は警視庁に。
腰に手を当て話を聞く局長。
常にこのスタイルの局長。
なお、後ろを向いても、このスタイル。

凶悪犯が死んでいる状況が語られ、
Lの名前を出し、存在を示唆する局長。


”デスノート”月
そのまま、デスノートを使い、
凶悪犯を次々に殺害していく月。

突然、月の前に現れる、リューク。

学年トップである故に、死神に選ばれたのか、
と確認する月だが、それはあっさり否定。
しかし、キラの存在がネットに流れ、イントロ。

”キラ”リューク+アンサンブル
キーラ、キーラとアンサンブルが入る一曲。

この後ろがあいて、ライトを当て、
アンサンブルをシルエットで写す演出多数。

リュークソロ。
これがサビ後に、展開部分まである典型的な
ワイルドホーンソロ曲なのだが、
その展開部分で歌わない、なおかつ、台詞という
ワイルドホーンにしては珍しいコード展開。
これは、吉田氏仕様?

その後、大学入学祝いにと、
妹のサユが登場し、リュークを残したまま、
ミサのライブ会場に。

”恋する覚悟”ミサ
歌う前にキラへの感謝を言ってから、
歌い始める。大変にアイドル路線な楽曲。

これはKーPOPを意識?
こういうタイプの曲は始めてかも。

バックダンサーは全員、女性。
これに、ノリノリなリュークが加わり、
高台に登り、踊り続ける。
(マントを翻す、頭上で手拍子のツーパターン)

だが、一番のポイントはその際の、指揮者。
勿論、踊ってます、彼(塩田氏)。

”私のヒーロー”サユ・ミサ
そのコンサートの帰り道に、
兄妹(それにリューク)が歌う。

サユはミサがアイドルとして好きだが、
キラの神格化は否定的意見。
サユはキラに否定的。
兄が以前話した法が裁くもの、
そして、兄が私のヒーローとして、歌う。

これまた正当派なヒロインソング。
途中から、盆舞台で、ミサも登場。
その際、リュークは盆で退場。

ここで、ワイルドホーンの十八番、
妄想デュエット発動。勿論、この二人、
実際には合ってないけど、手をつなぐ。

で、ミサ女優の方がやはり目立つ声。


Lと名乗る外人が突然、キラに向けて、
テレビを使った声明を発表する。

なお、全世界に中継しているため、
後ろの映像と声が合わないという小芝居付き。

で、外人の名前を名乗った途端、
キラに殺され、実はこの人は死刑囚でLの罠。
なおかつ、中継も関東地方だけという例の罠。

”ゲームの始まり”L
エコーがバリバリに掛かっているため、
それほど小池氏の不安定さは出てこない。

Lの登場で、盛り上がるリュークに、
『分からないかな』という月。
ここ、数少ない月の笑いポイント。

そこに総一郎帰宅。
リュークはリンゴを求め去るが、
総一郎にマントを踏まれ動けないという小芝居アリ。
しかし、ソワレではあっさり、取れてしまい拍子抜け。
→ここがリュークの日替わりアドリブコーナーになりつつある。

”一線を越えるな”総一郎・月
総一郎のアップテンポな曲に、
月がハモっていく男性デュオ。
この曲から、男性二人曲がハマり出す。


”秘密と嘘”L・総一郎からの月・Lに。
基本、Lと総一郎が合わないというか、
大変に総一郎の歌詞が聞き取りづらい結果に。

で、途中から月・L初の妄想デュエット曲。
この二人リアルで歌う他、妄想まで網羅。

”デスノート(Re)”月
突如現れるFBI捜査官。
しかし、ノートに仲間の名前を書いて、
自殺するとデスノートに書かれ、その通りに。

婚約者の話は出てくるが、
リュークを見てしまうシーンはなし。
というか、このFBIの件、必要?

"できるものなら(Re)"総一郎の部下達
と思ったら、ここで名前を知られていると、
キラに殺されるという流れがあるために、必要だったぽい。

で、部下たちのソロパートソング。
『ルドルフ』のルドルフを焚きつける新聞社ソング系。

それまでの茂木@西野氏が、
一人悪目立ち大変に開口法だったのに、
歌うと高音が大変に綺麗という元四季役者っぷり。

一方で、去っていく人がイマイチ。
で、何故か部下役の岡田氏ソロは無い。
何故に?

また、松原氏と石川禅氏って似た声だよね、と。

”正義はどこに(Re)”月+アンサンブル
一幕ラストに向け、
アンサンブルの合唱のなか、
月が歌い上げる一曲。

このアンサンブル曲が大変にワイルドホーン節。

そこに、何者かに追いかけられるミサ登場。
で、デスノートを拾い幕。
(ここではレムは居ない)

休憩の文字が、デスノート風書き文字。

”アントラクト”
チックタック音。
脚本家がやたら、tickとツイしていたが、この事か。

”正義はどこに(Re)”アンサンブル
一幕最期が再現され、
ストーカーに追われ、ミサ登場。

ただし、今度は月が登場せず、
アンサンブルの中にコッソリ紛れるレム。
暗転でも目立つ白い死神。

ミサの為に、ストーカー殺し、
死んだ死神ジュラスの事を話し、
キラを見つける為に”死神の眼”の話をするレム。

”残酷な夢”レム・ミサ
そして、死神の眼を渇望するミサ。
この辺のレムの感情がイマイチ分からず。
何故、そこまでミサに固執するのかは、
歌詞の中にも無いような。

これ、濱田さんが歌うから、なんとかなるけど、
人によっては確実に演歌になるメロディライン。


L、総一郎達の前に登場。
Lの年齢に驚くなか、
『一人、スイーツを食べてずるい?』的な
数少ないボケ、発動。

また、Lとキラ、同一人物疑惑に
対応するため証人の話をするのに、
ワタリは登場せず、残念。

”死のゲーム”L・月・ミサ
最初はLと月のデュエットからのミサも加わる三重唱。

”秘密のメッセージ”ミサ
ミサの新曲披露。
『寿命の半分をあなたにあげる』
とか『ハチ公前で会いましょう』とか
キラ宛のメッセージ付き。

挙げ句、”第二のキラ”を名乗り、
『お互いの死神』を見せ合うというメッセージを。

”揺るがぬ真実”L
その死神に反応し、
死神の存在を認めよう、という表明ソング。


”スクランブル交差点”アンサンブル
相変わらず、ワイルドホーン節炸裂なアンサンブルソング。

ここでの、安崎氏の格好が明らかにワタリを意識。
さらに怪しい茂木刑事も登場。
さらに、さらに、ハチ公の銅像も登場。
このハチ公、動くぞ。

で、このハチ公に興味津々なレム。
え、そこ。

月とミサが出会い、共同戦線。

双方の死神を確認するが、
ミサをマントで包み、リュークから保護(笑)


”残酷な夢(Re)”レム・リューク
そんなミサを心配するレムと、
ハモるリューク(結構、頑張る吉田氏)

”名誉にかけて”総一郎
Lは月を疑い、東大潜入。
でも、月を信じる親バカっぷりな総一郎ソロ。

東大入学式。
安崎@学長の紹介で、挨拶をする二人。
ここで歌うけど、この曲タイトルは無いかも。

”ヤツの中へ”月・L
通称、テニスソング。
作中、幾つか、男性二人曲があるけど、
これが一番、良い曲。耳に残る。

2・5次元ミュージカルの自虐的演出。
なお、リュークによる尤もなツッコミ多数。
ミサが登場し、Lの本名発覚。

”ヤツの中へ(Re)”月
ミサに名前を聞こうと
電話をかけるが、既に先手を打たれる月。
ポイントは月もミサもガラケー持ち。


”命の価値”ミサ
はり付けられているミサ。
Lの拷問に負けないという歌。
で、デスノート所有権を放棄。

”愚かな愛”レム
そんなミサを思いやるレム。
ここで『灰になる(人間のために働く)』
という歌詞登場で、ミサの為に月に従うフラグ。

レムにLをデスノートで殺させ、レムをも灰にする月。

”揺るがぬ真実(Re)”L
倉庫に向かうLが歌うソロ。

”最期の時”L・月
レムがデスノートに書いた通り、
L=キラの証拠を残し、死ぬまで歌う曲。

で、月が残るが、
月の名前を書くリューク。

”デスノート(Re)”月
大変に不況旋律で歌う月。
(死にそうなので)

”レクイエム”アンサンブル
岡田氏の美声が聞ける一曲。

月とLが死に、それに寄り添う総一郎とサユ。
また、ミサはレムの灰を巻き、終幕。

と、これは舞台版オリジナルな結末かと。

整理すると、
レムにデスノートで、Lを殺させる。
→レムは人の為に動いたので灰に。
→その際、Lの死因まで書かせる。
→Lが死に、月が生き残る。
→しかし、リュークがデスノートに月の名前を書く。
→月が死に、終了。

大変にバッドエンドな終わり方すぎる。
韓国版も同じにするのか、最後Lを復活させそうな。
↑人気アイドルなので可能性は高いかと。

キャスト編+さらにツッコミ編はコチラ

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